スペック
年代 | 2021年頃? | ムーブメント | 自動巻き NH35A |
型番 | ESB697 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 45mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 19.5mm | 防水 | 1000m防水 |
ラグ幅 | 22mm | おすすめ度 | ★★★★(4.0) |
機能 | デイト、ヘリウムエスケープバルブ | 備考 |
どんな時計?
R社深海のオマージュモデルであるが、他のメーカーと違ってかなり独自性の高いデザインを行っている。STEELDIVE SD1964は細かい部分はそれなりにアレンジしつつも、基本本家のデザインの踏襲した作風なのに対して、こちらは初めから似せる気がなく本来の意味でオマージュしている。
Amazonで多くの評価が付いており、中には本職の人のレビューもあることからそれなりの信頼性があるようである。さすがに飽和潜水で使う人はそうそういないだろうが、防水性は折り紙付きとみてよいだろう。
入手方法(2023.5)
Amazon、楽天などで新品で入手可能。
ディティール
ダイヤル
一応オマージュウォッチという扱いにはなるのだが、ほぼオリジナルデザインといってよい。ダイヤルはスペーサーの部分がオミットされて視認性が向上している他、本家にはないサイクロプスレンズが付いている。またベゼルはセラミック製であるがあえて艶消しのマットブラックのものを採用している。
針やインデックス、ベゼルのデザイン、そして美しいグラデーションを描くディープブルーダイヤルは本家の面影を残しており、オマージュであることがわかる。こういう独自性のある作風は好き。
惜しむらくは風防で、かなり分厚いサファイアガラスが使われているはずなので、視認性確保のため無反射コーティングはぜひつけてほしかったところ。
ヘリウムエスケープバルブ
1000m防水対応ということでヘリウムエスケープバルブを備える。が、この時計はサイクロプスレンズが付いており、実用性として少しばかりちぐはぐな印象を受ける。これを付けるならサイクロプスレンズは外した方が一貫性が出たのではないかと思う。
ブレスレット
ブレスレットの出来はかなり良い。クリアランスが狭められることで精度や質感が高められており、シャリシャリという音がしにくく横にあまり曲がらない。リンクピンという細いピンと中空のパイプの2パーツで構成されているタイプで、中空のパイプをあらかじめコマの中に入れていく。
またダイバースウォッチらしくエクステンド機能が搭載されており、バックルの部分をコマを操作すると折り畳まれていた部分が外れて延長される。
ケースバック
防水性能1000mであるからには当然ソリッドバックである。宇宙服みたいなダイバースーツに身を包んだおじさんが仁王立ちしている。019/100とシリアルナンバーが振られているが、100個限定なのかどうかは謎。
ブレスとの接続部分はボケてしまっているが、よく見るとバネ棒がクイックリリース仕様になっており、すばやく着脱ができるようになっている。blueはぶきっちょで外すのに手間取ることが多いのでこれは超助かる!
夜光
発光色はグリーンでPARNISのパイロットウォッチと同程度の明るさ。自身と分針が細く、持続性も控えめであるが、ベゼルまで光るため発光面積はなかなか大きい。暗所に入った直後はなかなかの光量がある。ENRIVAロゴが発光する遊び心も楽しい。
外箱
中華系オマージュウォッチとしてはなかなか豪華な化粧箱に入っている。いつもの弁当箱スタイルと比較すると一目瞭然で、メーカーのこの時計に対する気の入れ様が伝わってくる。
まとめ
STEELDIVE SD1964とはまた方向性の違うダイバースウォッチである。外観、ガラス、夜光の強さなどはあちらに分があるもの、こちらは独自性のあるデザインに作りのよいブレスレットを備え、エクステンドやクイックリリースなどの機能性で充実しており、なかなか甲乙つけ難い。
このENRIVA、この通りなかなかキャラの濃い時計であるのだが、なんと裏バージョンともいうべきカラーバリエーションがある。その記事はコチラ。
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