ウワサの「カフェオレ」 またの名を「ルートビア」とも。
スペック
年代 | 2022年頃? | ムーブメント | 自動巻き Pearl DG5833GMT |
型番 | 不明 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 42mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 13mm | 防水 | 10気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★☆(3.5) |
機能 | デイト GMT | 備考 | シースルーバック |
どんなモデル?
先に紹介したPagani design PD-1662の色違いのバージョン。こちらはピンクゴールドのコンビネーションモデル、通称「カフェオレ」または「ルートビア」をモデルアップしている。
Pagani designのモデルはこまめにアップデートがなされることがあり、同じ型番(PD-1662)でも仕様が変わることがある。わかりやすい部分でいえばまずセラックベゼルがV2より異なっている。
なお最近のモデルはセラミックベゼルがルミノバ(夜光)仕様になっていたり、サファイアガラスに無反射コーティングが採用されたりとさらに改良されているらしい。
ディティール
ダイヤル
通称「カフェオレ」(ルートビア)カラーとなるモデル。ゴールドのコンビネーションモデルということでメッキモデルになるわけだが、その仕上げはほとんど完璧と言ってよい。
ブレスは入念に鏡面仕上げがなさた上にPGメッキ(またはイオンプレーティング)がかけられているため雑さは皆無で、触らなければわからないレベルだ。
セラミックベゼル
V2となったことでベゼルがセラミックに変更された。カフェオレの場合は黒×茶のグラデーションとなっている。これはペプシ(青×赤や)バットマン(黒×青)に比べるとかなりシックで大人っぽい雰囲気になる。スミ入れはピンクゴールドでなされている。
金サブ(イエローゴールド)に比べると落ち着きがあり、日本人にも合うカラーリングになるため大分付けやすくなる。…が、ベゼルのピンクゴールドはなかなか主張するので、常用は少しはばかるレベルかもしれない。
ブレスレット
ブレスレットの仕上げはおおむね良好。先にも書いたがメッキ部分の下地処理がきちんと鏡面出ししているし、メッキが薄くなっている部分ないので安っぽい雰囲気がない。これは素晴らしい。
欲を言えばコマの公差が少し大きいのか、たまに動きの渋いコマを見かけるのでそこを調整してくれると尚良くなるだろう。不満もないわけではないが、とはいえ概ね良好といえる。
シースルーバック
Pagani designは防水性能が10気圧防水にデチューンされているが、その代わり裏蓋がシースルーバックになっている。とはいえ本モデルのネタ元となるGMT達人2は潜水艦と違い10気圧防水なので、特段問題はない。
ムーブメントは先のPD-1662に入っているものと同じ。このGMTはジャンプしないタイプなので、30分以下の詳細まで設定できるが、リューズを締め込む際に針が少し上下するので微調整が難しい。
夜光(Lume)
本家R社の「クロマライト」を彷彿とさせるスーパーブルーのルミノバが使用されている。Pagani designのR社オマージュのモデルによく用いられるもので、輝度こそブルーやグリーン、イエローに譲るが、残光性はブルーと同じくらい長持ちする。
スーパーブルーのルミノバを採用するオマージュメーカーはなかなか珍しいため、パガーニデザインのユニークポイントのひとつとなっている。
入手方法
アリエク
(※画像から商品ページへ飛べます)
アリエクで入手可能。2024.6現在のバージョンはV4となっているため細かいところがアップデートされているのかもしれない。誰か検証を頼む。
ちなみにPD-1662には従来のPearl DG5833GMTではなくNH34を搭載したモデルも出ている。こちらの方がムーブメントの信頼性は上で、GMT針の合わせも楽だが、シースルーバックから覗いたときのムーブメントが通常版より地味という違いがある。
Amazonなど
Amazon、楽天、Yahoo!など国内ネットショップで入手可能。パガーニデザインは中華時計の中では入手しやすいがバージョンがわからないこともあるので、決め打ちしたいならやはりアリエクか。その方が安いし。
まとめ
安定のパガーニクオリティ。メッキモデルだが表面がガサガサの状態で雑にメッキされている安物とは一線を画しており、ちゃんとカフェオレ(ルートビア)になっている。
欲を言えば、セラミックベゼルのスミ入れをケースやブレスのピンクゴールドの色合いに近づけてくれるともっといいかな。赤みが強いので結構クセが強い。
とはいえ、大きな問題点もなくよくまとまったモデルだと思う。メッキモデルはPagani design、Tandorio、Pernisなど出しているところが限られる中、Paganiが一番入手しやすく、品質も安定しているので頑張ってほしいところ。メッキモデルファンは是非。
おまけ
PD-1661(Gold)
金無垢モデル対決。PD-1662(ルートビア)とPD-1661(金サブ)のショット。
さすがに金サブほど露骨ではないけどルートビアもなかなか派手派手だったりする。趣味良く見えるか、悪く見えるかのギリギリのラインでファッションセンスが問われる時計と言えるだろう。
金サブの記事を書いた回で「婚活パーティにつけていきたい一品」と述べたが、このルートビアも婚活パーティにつけたくなる魔力がある。左右両手にこの2本を付けていけばイエローゴールドとピンクゴールドが両方そなわり最強に見える。
3つ並べて
PD-1662(初代ペプシ)、本機、PD-1661(金サブ)のトリオ。
前回日記でも同じようなのが出たがこれまたスゴい光景。ロレックスやオマージュウォッチに特に興味がないが、とりあえずスーパーブルーの夜光が欲しい人にとってはパガーニは有力候補となるかもしれない。
クロマライト三兄弟と書くとなんだか青汁的な健康飲料のような響きになる。
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