【レビュー】Pagani Design PD-1692

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中華時計

スーパーブルーの夜光がイカす逸品。ちゃんと冒険者してる。

スペック

年代 2023年頃? ムーブメント 自動巻き NH35
型番 PD-1692 精度 +30秒程度
直径 39.7mm 風防 両面AR サファイアガラス
厚さ 12mm 防水 10気圧防水(※後述)
ラグ幅 20mm おすすめ度 ★★★★(4.0)
機能   備考 ケースバック

どんなモデル?

R社冒険者1のオマージュモデルとなる。どのバージョンを再現しているかは不明だが、アラビアインデックスはルミノバタイプになるようだ。

パガーニデザインは基本的には忠実な方向性で再現をするものの、サイズや防水性能、細部などについてはデフォルメされることが多いオマージュブランドで、このモデルもその方向となる。


そんなわけでこのモデルは直径40mmのケースに200m防水というオリジナル仕様になっており、本家冒険者1よりもハードユースに対応する仕様となっている。両面ARコーティング(無反射コーティング)も施され視認性も良好で、なかなか実用的な1本に仕上がっている。

※ただしメーカーHPやショッピングサイトには100m防水という記載がある。ダイヤル表記と仕様が異なるためちょっと怪しいが、日常強化防水程度の認識が望ましいかも……。ここはしっかりしてほしいところ。

ディティール

ダイヤル

見ての通りR社冒険者1そのままのデザインになっている。筆者は本家を持っていないのでよくわからないが、このPD-1692のケースサイズは40mmとなっていて、本家でいうところのRef.224270(2023年)のモデルをオマージュしているのかもしれない。

ただしパガーニデザインの場合、ケースサイズや防水性能はデフォルメしていることが多いので、どこまで忠実に再現しているのかはわからない。たまたまスタンダードになっている40mmに作っただけかもしれない。


一方でクロノスのケースサイズは39mmとなっていて、本家でいうRef.214270(2010年)のモデルをオマージュしていると思われる。こちらはブランドの作風的に割と正確だろう。

ちなみにノンデイトであるがカレンダー機能はオミットされていない。20時から4時の間はカレンダー操作(リューズを1段階引いての操作)をしないように注意。


リューズはいつものメーカーロゴのマーク。ガラスはオフセット配置になっている。


ブレスレット

ブレスレットは通常通りのパガーニデザイン仕様のオイスターブレス。グライドバックルはなし。

ビス式のブレスレットだがコラム(ビス)がCronos watchと比べると品質には少し差がある印象。ただしまがりなりにもビス式の無垢ブレスであり、表面仕上げもしっかりしており見た目・機能共に良質で使用にはまったく問題ない。

ケースバック

このモデルはパガーニデザインとしては比較的珍しいケースバック仕様になっている。パガーニデザインの通常モデル(10気圧防水)はシースルーバックになっていることが多い。

しかしガチ仕様のモデル(20気圧防水)のものはケースバックになっており、しかもSteeldiveAddiesdiveと同様、手締め式よりも密着効果の高いオープナー仕様となっている。梨地仕上げのところは使用に伴いブレスで擦れて少しアタリが付いている。

※このモデルはPagani designの仕様スペック諸元を見ると100m防水と書かれており、Amazonにもそう書いてある。しかし裏蓋と文字盤には200m防水とガッツリ書かれており、どっちやねん!と思わずツッコミたくなる。

夜光

このモデル最大の特徴。ルミノバの発光色がスーパーブルーとなるため、本家のクロマライトと同様に淡い青色に光る。この本家と何ら変わらない光景はなかなか感動する。

Cronos watchとの比較

クロノスウォッチの冒険者1との比較。ぱっと見同じに見えるがクロノスウォッチ(左)のケースサイズは39mm、対してパガーニデザイン(右)のケースサイズは40mmと1mm分異なっている。

ぱっと見の印象、本家に近いのはやはりクロノスウォッチだ。全体としてまとまりが良くしっくりくる。Pagani designはちょっと間延びした印象がある。とはいえ、これは従来の36mmや39mmに見慣れているせいもあるかもしれない。


ルミノバの色も異なっており、パガーニデザインはスーパーブルーの対して、クロノスウォッチはブルーグリーンとなっている。単純な輝度はクロノスウォッチの方が明るいが、パガーニデザインの特別な存在感もなかなか目を引き、甲乙付け難い。

PD-1662 V1との比較

Pagani Designの他モデル(PD-1662 v1)と並べてみたところ。スーパーブルーのルミノバはやはり特別感があり、並べてみると壮観だ。

パガーニデザインはスーパーブルーのルミノバを搭載した時計ではおそらく最安だろう。品質も悪くなく信頼がおけるのでその意味では貴重なブランドといえる。

入手方法

ネットショップ等で入手可能。その他ヤフオクメルカリやアリエクで入手可能。仕様違いで空気王の文字盤などもあり。

まとめ

冒険者1をオマージュしているが、ケースサイズ、ガラスのセット、ブレスの仕様などはデフォルメされているため厳密な意味でのレプリカ性はそこそこ。他にもケース形状や大きさなどでいえばCronos watchやSan martinのモデルの方が忠実と言えるだろう。

しかしスクリューバック採用で200m防水とラフに扱うことができ、ガラスはARコーティング採用で見やすく、オフセットなので欠けにくいと総じて使いやすい味付けがされている。またルミノバはスーパーブルーという点も魅力的だ。

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