【レビュー】Meisterart GMT PRO

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▶腕時計

スペック

年代 2023年 ムーブメント 自動巻きムーブメント
型番 (不明) 精度 +30秒程度
直径 43mm 風防 サファイアガラス
厚さ 約14mm 防水 30気圧防水
ラグ幅 22mm おすすめ度 ★★★★(4.0)
機能 デイト・GMT 備考 サンドブラストケース

どんな時計?

Meisterart(マイスターアート)ドイツ北部WISMARで1961年に誕生した少数生産の機械式時計メーカーで、いわゆるマイクロブランドらしい。これはそのGMTモデルになる。

このGMTプロはベゼルやダイヤルのデザインによっていくつかのパターンがあるようで、これはそのうちのひとつ。とはいえ、どれも少量生産になるので何パターンあるのかはちょっとわからない。

入手方法

今回はたまたまヤフオクで購入したのだが、マイクロブランドは基本的には個人輸入となるためハードルは高いと思われる。

この手のマイクロブランドはヨーロッパに多くあるのだが、生産数や販売ルートの関係でなかなか入手が難しそうだ。ただ、かなり魅力的かつ個性的なモデルも多いので悩みどころ。

ディティール

ダイヤル

これもR社一応GMT達人のオマージュウォッチということになるのだが、ほぼオリジナルといってもよいだろう。ドイツ時計らしい精悍で硬質な雰囲気が漂う。メモリやフォント、リーフ針からどことなくパイロットウォッチっぽいテイストも感じられる。

ガラスはわずかにカーブしたサファイアガラスで、両面無反射コーティングを採用しているため視認性は良好だ。

セラミックベゼル

逆回転ベゼルのインサートはセラミック製でマット仕上げ。色気はないが硬質感がある。この時計はケースやブレスレットもマット仕上げなのでデザイン的に統一感があって雰囲気が良い。

このセラミックベゼルは若干緩く回りやすい感じがする。もう少し固めにつけてもらうと好みなのだが。これはまあしょうがないか。個体差もあるかもしれない。

ブレスレット

ケースとブレスレットは共にマット仕上げになっている。このモデルの大きな特徴で、同じくドイツ時計のSinn(ジン)を彷彿とさせる。サンドブラストによるものだと思っていたがケミカルでもできるらしい。

マット仕上げのブレスレットは、ヘアラインやポリッシュ仕上げのブレスレットに比べると滑りやすい。そのためいつもよりも若干きつめに調整した方が収まりが良くなる。

またマット仕上げのブレスレットは、バックルの折り畳みやロックなどの擦動部にアタリが付く。これは避けられないので使用感が気になる人はオススメしない。逆にユーズド感や味を楽しみたい人はオススメの仕上げになる。

ケースバック

ケースバックもマット仕上げとなる。限定数15とする刻印が打たれている。マジか……めっちゃ珍しいなこの時計。さすがマイクロブランドだけある。

blueは仕事中に時計を手首から外して平置きすることが多いのでブレスレットと擦れてさっそくアタリが付いている。靴と同じで所有者のクセや習慣がわかるところがおもしろい。

夜光

夜光は御覧の通り強力。本体サイズが大きく、ダイヤルのポイントも大きいので見栄えがする。ベゼル12時位置のルミナスポイントのルミノバのブルーで、アクセントとなっている。

塗りについては多少ムラが見られ、Steeldive、San martin、Spinnakerを見た後だと少し見劣りするかもしれない。とはいえ実用上はまったく問題が無い。

スピニカーとの比較。

キャラクターやサイズ感が似通っているスピニカー・ハルダイバーとのショット。

夜光の品質ではこの通り少し差がみられる。スピニカーは見た目チャラいくせに品質がマジでよいので困惑する。デカいという弱点もスペンス300というモデルで克服しているので隙が無い。

初期不良

今回購入したのは新品なのだが、箱から出して試着したところ、4時位置で秒針が止まってしまう症状があった。再現性が認められたため販売者に症状を記したメモを添えて返送したところ、無償で調整対応してくれた。

原因としては時針と秒針の針擦れによるもので、調整により不具合は解消した。以後特に問題はなし。

まとめ

いかにも計器然としたドイツテイストが感じられる時計。ジン、ユンカース、ラコ、アルキメデなどのドイツ時計が好きな人はオススメ。

ただマイクロブランドゆえ、狙って入手するのはなかなか難しいかもしれない。今回はヤフオクやメルカリでたまたま引っかかって入手をしてみたのだが、一期一会の出会いも含めてマイクロブランドの魅力といえる。

余談

株式会社交通タイムズ社から、「MICROBRAND攻略BOOK」というムックが発刊されている。この本はオマージュウォッチやマイクロブランドが好きな人にはおススメで、非常に勉強になる。


マイクロブランドはなにせ「マイクロ」なので、探し方がわからない人も多いと思う。そして日本は東アジアなので、マイクロブランドの本場ヨーロッパからは遠く離れてしまっているため、なかなか情報入ってこないことが多い。

(逆に中国が近いので、Pagani designとかSan martinなんかの中華ダイバースは入手しやすいのはメリットではある。けどAmazonやアリエクはどこでも買えるからなぁ。うーん…)


この本は口コミや海外フォーラムなどでじわじわ広がっているマイクロブランドに特化した時計本で、いつもの時計Biginで見るメンツとは一味違う、知らないブランドがたくさん載っている。普通の時計では満足しなくなってしまった物好きさんは是非。

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