スペック
年代 | 2020年頃? | ムーブメント | 自動巻き |
型番 | 不明 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 41mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 12mm | 防水 | 不明 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★☆(3.5) |
機能 | デイト | 備考 |
どんな時計?
いつものR社潜水艦オマージュモデルである。PARNISは前回懐中時計用ムーブメントを搭載したパイロットウォッチをレビューしたが、作風の幅が広くこうしたダイバースウォッチも作っている。オマージュブランドとしては比較的老舗と言えるメーカーである。
PARNISは中華時計の中でもパッケージが一際そっけなく、厚手のジップロックに入れられて送られてくる。箱や取説が存在しないため仕様やスペックについては謎が多い。なんだか怪しいが、時計本体には特に問題はない。
ディティール
ダイヤル
ロゴのないのっぺらぼうスタイルのダイヤルである。初めて見るとなんだか違和感があるが、不思議なことに段々見慣れてくる。よく考えてみればフリーガータイプのパイロットウォッチは大体こうなってるわけで、これはこれで潔い。
オマージュウォッチに一抹の恥ずかしいさを覚える人はこの方がハードルは下がって付けやすいと思うが、このデザインならやっぱりロゴは入った方が締まるかな。ちなみにのっぺらぼうスタイルはSanmartinなどでもやっている。
ブレスレット
本家と同じロングバックルのタイプである。コマも本家と同じネジ式。なお写真を撮り忘れてしまったが904Lと赤字で書かれた謎のシールが貼ってあった。何かの暗号だろうか(すっとぼけ)
これには説が2つあって、
①ブレスは904L(本体は316L)
②ブレスも本体も316L
なのだが、確たる情報は出てこなかった。見た目はごく普通のブレスなんで判別は困難。ただし質感は悪くなくSTEELDIVEに付いてるものよりも上であり、正直どっちでもいいというのが感想である。
このブレスはもうひとつ特徴があって、グライドロックシステムを採用している。これはバックル内側に鋸状のアジャスターが付いていて、ブレスがバックルに留まる位置を調整できるというもの。ピンを使っていないので工具不要で調整できるため便利である。
本家に忠実なPAGANI DESIGNはなぜかこれを採用していない。STEELDIVE、ADDIESDIVEも通常のダブルクラスプバックルなのでやはり採用していない。コスト上の都合か、もしくは大人の事情かもしれない。
夜光
インデックスはスーパーブルー、針はブルーグリーンのツートンである。ベゼルは発光しない。スーパーブルーの夜光は珍しいがあまり明るくなく、PAGANI DESIGNの方が多少よく光る。他のオマージュに比べると若干寂しい。
まとめ
物は試しだということで初めて入手した潜水艦オマージュであるが、ロゴがなく、無反射コーティングもなく、夜光がイマイチなので後発のメーカーが出しているものに比べると地味さは否めない。
ただしいい加減に作られているわけでは決してない。ノーロゴで気兼ねなく使えるし、ブレスの質感も悪くなくアジャスター付きで便利である。夜光が寂しめであるが、夜光塗料を買ってきてベゼルに塗れば実用上は解決はするレベル。
単純にblueの好みに合わなかっただけである。それだけ世の中に出回っている中華ダイバースのレベルが高いということでもあり、バージョンアップに期待したい。
コメント