【レビュー】美濃坂 本拵(オーダー)

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模擬刀

居合人にひろく愛用されている剣。装備すると攻撃力が上がるぞ。

スペック

メーカー 美濃坂・本拵 ハバキ 真鍮(磨き)
全長 約mm ※実寸 柄長 八寸(約24cm)
刃渡り 二尺四寸五分(約73cm) 柄巻 鹿革・捻巻(鮫黒)
元幅 約29mm ※実寸 鉄製:水図?(名称不明)
先幅 約24mm ※実寸 縁頭 鉄製:鉄地肥後
元重ね 約8mm ※実寸 目貫 菊図(真鍮製・色上)
刃の形状・材質 亜鉛合金製・樋あり 黒石目(ウレタン塗り)
刃紋 直刃(すぐは) 現行入手 可能(2024年現在)
重量 約920g(鞘を払って) 備考 ※オーダー品

 

どんな刀?

美濃坂謹製の模擬刀(居合刀)で筆者blueが居合道をやっていた時に使っていたもの。

この刀は初めて入手した一振りでオーダー品。模擬刀なので砂型特殊合金(亜鉛合金)製なので切れない。素人がいきなり真剣を扱えるわけもないため、とりあえず居合やってみたい人は袴に着替えてコレを腰に差し、ぶんぶん素振りすることから始まる。

ゲーム開始時に勇者や主人公が持っている初期装備品をイメージして誂えてもらった。結構使い込んでいるためボロなのだが、何回か補修や改造を繰り返して使っているのでそれなりに愛着が深い。

居合道との出会い

筆者は中高時代に弓道部に所属していたのだが、センスがなかったこと他諸々の事情がありきちんと修めることができなかった。

ただそのことについては少々……それなりに思うところがあり、後年になってきちんと学び直したくなったのだが、自宅近くに道場が無かったのでじゃあ居合でもやるか、と思った次第。なお弓道の経験と技能は後にカメラに転用されることに。


もう一つは筆者が光り物大好きマンだからで、居合を学べば刀や包丁などの刃物を集めても堂々と公言できるため社会的に都合がいいという理由である。動機として超不純だが、実際に刃物の扱いやメンテナンスを学べるし、好きこそものの上手なれというやつで、これはやって正解だった。

現在は仕事他諸々忙しくなって居合道から離れてしまったが、たまに気晴らしや体調確認を兼ねて振ることがある。居合刀については腕時計やカメラレンズと同じく散々浮気しまくった過去があるのだが、おかげでたくさん記事も書けるし結果オーライという。

ディティール

姿

全体としては均整の取れた佇まいでオーソドックスな一振り。当初は木綿の黒糸巻き×白鮫という普通の見た目だったが、古くなったので鹿革で巻き直してもらい、鮫革も黒く塗ってもらった。江戸期以前はむしろこのスタイルの方が主流だったらしい。

刃渡りは二尺四寸五分(約73.5cm)で鞘を払った重量は約920g程度。現代の居合道稽古刀としては標準的な長さ・重さとなる。筆者の身長とウイングスパンにも合っており、重心バランスも良いため、稽古用の刀としてはちょうどいい長さになる。

ちなみに「ちょうどいい長さ」は流派によって異なる。自身の学んでいた流派はこれで特に問題なかったが、古流などはこれよりもやや短い長さを好む流派もあるようだ。

刀の「定寸」の話

現代の居合道で用いられる模擬刀は新刀(桃山末期:慶長元年1596年~江戸中期に作刀された刀)に比べるとやや長い。これは江戸時代当時に武家諸法度で定寸(刃渡りの上限)が規定されていたためだ。

古刀・新刀が二尺二寸(68cm)程度の長さのものが多いのはこれによる。古刀(平安中期~桃山末期:慶長元年に作刀された刀)はガチで戦闘用の刀が多かったのだが、江戸時代の法規制によって長さがオーバーする刀は擦り上げられたのだ。太平の世だからね、しょうがないね。

その意味で言えば、現代の居合道は当時の姿を厳密に再現しているわけではないらしい。しかし現代人と江戸時代当時の日本人は身長がかなり異なると思われるし、短い刀で居合をやっても稽古にならないので、そこに突っ込むのはナンセンスといえるだろう。

刀身

刀身はベーシックなものより1ランク重いものになる。美濃坂では時代拵、本拵、同田貫拵と重さが3ランクあるが、これは中くらいのものになる。

材質は亜鉛合金製(砂型鋳造)で真鍮製の刀身よりも軽くて振りやすい。また樋が入っているため、振ると「フォン!」という樋鳴りがする。この樋鳴りは楽器と同じく大きく重い刀ほど低くなるので、音を聞けば刀を振っている人の技能と刀の重量はある程度わかる。


居合刀は900g~1000gくらいがバランスが取れていて総合的には一番扱いやすい。重すぎるとそれなりの腕力と体幹がないと扱え切れないし、軽すぎても刃筋を立てるのが意外と難しい。この刀はちょうど中間くらいで、居合に用いられる真剣も大体このくらいの重さのものが多い。

長さは二尺四寸五分(約73.5cm)でこれも自身の身長・体格には合っていて使いやすい。本当は二尺四寸(約72cm)がちょうどいいのであるが、簡単に抜けてもためにならないので、多少長く感じるくらいの刀の方が稽古には良い。

刃紋

刃紋は直刃(すぐは)といい、刀の体配に沿って伸びるシンプルなもの。単調に感じることもあるが、反面飽きがこない。初めての一振りなので意匠性のないものを、ということでコレになった。

ところで刃紋は本来、本身の刀(真剣)で「焼き入れ」の際に表出するマルテンサイト(鋼鉄)と「焼きなまし」の際に表出するパーライト(軟鉄・鎬側)の境目となる模様のことをいう。これは居合刀(模擬刀)なのでクロムメッキ表面をグラインダーで荒らすことで表現している。

模擬等の刃紋はイミテーションなので、乱れ刃などの凝った刃紋にするとウソっぽい雰囲気になってしまうこともあるが、この直刃であれば主張しないため結局コレがいいという人も多い。あるいは単にこだわりのない人なのかもしれない。

元々木綿の黒糸巻きだったのだが傷んでしまったので、イメチェンで鹿の燻革を巻き直してもらった。ついでに鮫皮もカシューで黒く塗ってもらっている。

鹿革はいわゆるセーム革のことで、シルバー、メガネ、レンズ拭きなどに広く用いられるアレのこと。一般的な素材である牛革に比べると手に良くなじむためグリップ性がよく、耐水性に富むため割れにくい。その代わり銀面が剥離しやすく耐久性は牛革よりも低い。


高性能なのだが、それ故高段者でないとちょっとはばかる素材かもしれない。また一般的な模擬刀メーカーでは扱っていないことが多く、職人を見つけて柄を分解して郵送しなければならないため少しハードルが高い。筆者はヤフオクでやってもらった。

そして燻は「ふすべ」と読む。藁(わら)や松葉の燻煙を当てて着色を行った革のことで、ポケモン金銀のフスベシティの元ネタはこれになる。新品の燻革はこれで白飯が食べれそうなくらいとても香ばしい匂いがする。

目貫

目貫は菊図となる。目貫は刀の柄巻きの中に入れる金具のことで、意匠であると共にグリッピングを向上させる効果がある。差表は右掌があたるため柄の上側に、差裏は左掌があたるため柄のやや下側にいれることが多い。

この点柳生新陰流だと逆目貫といって、差表が柄のややや下側、差裏は柄の上側に目貫を入れる。居合や剣術はローカライズされており、刀本体もそれにならうため、地域や流派によってディティールやバリエーションはほぼ無限に存在する。(えっ何その沼要素は……)

鍔は「水」の字をモチーフにしたもの。あまり見ない物なので時代物(アンティーク)かもしれない。

この刀には以前別の鍔が付いていたのだが、鬼滅の刃が流行っていた頃に偶然入手したもので、つけてみたらしっくり来たのでしばらくこれを付けている。習っていた流派的のイメージ的にも似合うのでなかなか気に入っている。この刀は持ち主の気分次第で割と鍔が変わることが多い。

難点は、丸鍔なので刀礼を行うとコロコロ転がっていってしまう点と、透かし鍔なので親指の爪を引っかけて割ってしまうリスクがある点。あと中途半端で辞めてしまったのでその意味でもちょっと気が引けるというのもあり。

責金(せきかね)

刀の茎(なかご)の形と鍔の茎穴はそれ専用に作っていない限りピッタリ一致しない。そのまま通すと鍔がガタガタと緩んでしまうので、アルミホイルで即席の責金(せきがね)を作成してガタ防止をしている。

本当は銅の薄片を挿入して上から槌を叩いて変形・圧入するか、鏨(たがね)で鍔本体を叩いて変形させてガタ防止をすることが正しいやり方となる。


アルミホイルを使うと、電食現象(ガルバニック腐食:ボルタ電池と同じ原理)で鍔が錆びそうでちょっと気が引ける。まあ本身の刀も銅や真鍮×鉄という組み合わせなので鉄は錆びるし、この刀は居合刀なのでまあいいやと思ってそのままにしている。

これに限らず居合刀はパテ、ガムテープ、釣り糸、瞬間接着剤など現代素材を用いて補修・メンテナンスすることが結構ある。ちょっと怒られそうな感じもするが、筆者blueはズボラな性格なのでこの点まったくこだわらず、大抵の材料は100均やホームセンターで賄っている。

縁頭

縁頭は鉄地肥後と呼ばれるもの。初めての一振りなので意匠性のないものがいいなということで、ここはオーダーメードの段階でデフォルトのものから変えてもらった。

その名の通り鉄製で、肥後という丸みを帯びたデザインをした金具になる。形状ゆえ扱いやすく、鉄製なので剛性感があり、そして意匠性のないシンプルなデザインなのでどのような鍔でも似合う。もし迷ったらとりあえずコレにすれば間違えはない。

そして鉄製ゆえ錆びる。なので稽古の後は手入れする必要がある。だがそれがいい。

鞘は黒石目塗。メタ的には艶消しのウレタン樹脂塗装で仕上げられている。ウレタン樹脂なので傷に強く、かつ艶消しなので目立ちにくい。呂塗(艶あり)は傷が入ると目立ってしまうので、居合でガンガン練習したい人はとりあえず石目塗にするとよい。

この美濃坂本拵の使い勝手を支えているファクターで、抜きやすくかつ頑丈。鯉口部分は靭性に優れた樹脂パーツが埋め込まれており、他の刀に比べると抜刀と納刀がものすごくやりやすい。

またかなり頑丈で割れることもない。トータルで見るとこの刀を一番振っているのだが、鞘割れは未だない。美濃坂製の刀はとにかく鞘が頑丈なので助かる。他の模擬刀に浮気して技を使うと結構簡単に割るのでゴメンナサイしたくなる。

鯉口は緩んだのでエポキシパテで盛ってからヤスリで削って補修している。本来は経木(タコ焼きの容器でよく見る薄い木の皮)やハガキなどを貼り付けて直すものらしいが、blueは ズボラ 現代文明の利器を積極的に使っていくスタイルなのでコレで良い。ちょっと怒られそうだけども。

分解

日本刀は本身(真剣)の場合は簡単に分解することができる。トイガンでいうフィールドストリップと同じノリで、分解や整備、点検ができるようになっている。刀剣を保存する際は通気性の良い白鞘(漆の塗られていない朴でできた簡素な拵)に移すのが一般的だ。

この点居合刀はグレーで、分解できるし、またできないともいえる。……というのは、居合刀は真剣同様の構造はしているものの、あくまで稽古用のため、分解を前提に作られていないこともあるからだ。具体的には柄に詰め物を詰めたり接着したりして、容易に柄が抜けなくしているものがある。


この居合刀は作りがしっかりしていて、また付き合いが相応長いので分解している(できてしまっている)が、ピカピカ新品の居合刀を意味もなく分解するのはやめたほうがいい。組付精度が落ちるし、メーカー保証の対象外になるし、修理受付をしてくれなくなる可能性もあるからだ。

この辺の事情は、車やバイク、PC、トイガンなどと同じだ。ユーザーが触る部分は日常メンテナンスに留めて修理はメーカーに任せるのが基本で、どうしても触ってみたい人は自己責任の上で分解や改造をするというスタンスになる。

入手方法

居合刀は工業規格品なので現行でも新品入手が可能。

ただし居合刀はスーツと同じで、いわゆる「吊るし」のものと「オーダー」のものがある。この本拵の場合、デフォルトでは柄巻きは木綿黒、鍔は新型埋忠、縁頭はグリボリ図(銀いぶし仕上げ・平型)のものが付いてくるようだ。

一方で長さ、重さ、柄巻、鞘、鍔、縁頭など指定した場合はオーダーメイドで誂えてもらった方が良い。この剣もその例による。美濃坂は居合刀業界ではメジャーなので品質がしっかりしていて納期も比較的早い。

まとめ

某SRPG風に性能評価

威力 C ランク D
精度 B 観賞価値 C⇒B
重量 B 強度 B
●新品じゃないけど壊れる心配はない

某手ごわいSRPG風に性能評価を。この剣は精度B耐久Bが素晴らしい。居合刀はそこそこ振ったが精度Bの剣はなかなかなく、美濃坂か濃州堂くらいじゃないだろうか。実用される居合刀メーカーはまずこの2つが挙がる。

あえて薄刃でないのもポイントで、リアルさこそ損なわれるものの安全性が高く鞘を傷めにくいのも長所。鞘本体も前述の通り頑丈な上、キズも目立たないのでガシガシ長く使っていける。適度な自重があるのである程度適当に振っても刃筋が整って樋鳴りがするのは高ポイントだ。

この剣はベルサガでいうカトラスのような武器で、道具の精度に助けられた結果技能上達が早くなる。駆け出しの剣士はまずこれを使い潰すのが上達への近道で、これを使い潰す頃には同田貫のような豪壮刀や安価な中古刀も振れるようになっているだろう。


居合道稽古用としては申し分が無い刀だが、反面はじめの一振りということで実用に振ったために見どころが少なく、ロマンに欠けるところがネックだった。トイガンでいうグロック17みたいなもので、慣れてくると半ば事務用品のような感覚で振っていた。

段々飽きてきて修理ついでにblue好みの改造したら愛着が湧いて再評価されるに至った剣。柄巻きを鹿革に巻き直してもらい、鍔を入れ替え、ハバキと切羽を磨き直したら観賞価値が向上し、なかなか見栄えもする一振りになった。


総評

blueが居合をたしなむにあたって最初に入手した模擬刀であり、初期装備品とも言える刀。重量がちょうどよく重心バランスもよいので使いやすい。あえて意匠性を配したため飽きがこないのも良き。

散々使った刀なので傷を入れても今更気にならず、躊躇なく分解ができるためいろいろとおもちゃにしている部分もあるのだが、それがかえってメンテナンスになっているのかもしれない。手に馴染むので結局は一番振っている刀になる。


この刀を切っ掛けに他の刀も試してみたくなり、以後筆者は居合刀沼に沈んでいくことになる。結構な数を試したところでこれはいけないと我に返ったのだが、模擬刀についてここまでマニアックな情報があるのはたぶんこのブログくらいと思われる。その様子は次回以降にて乞うご期待。

※以下の記事は模擬刀についての基礎知識になります。よろしければご参考までに。

「居合刀」とは?

法令的に正確な呼び方は「模擬刀」となる。模擬刀の定義ははっきりとはしていないが、日本刀としての構成要素を満たす素材(玉鋼)や技法(折り返し鍛錬)などが使われず、刃が付けられていない物といったところ。

要するに「金属製で刀剣類に著しく類似する物体」は基本的にコレになる。木刀とか竹刀はこれに該当しないので「模擬刀」にはならない。


日本刀の形をした物体のうち、鉄や鋼、ステンレスでできていて実際にモノが切れてしまうとそれは「模造刀」という別カテゴリのものになり基本的には違法となる。いわゆるスプリング刀とか、コールドスチールのKATANAとかはコレになるのでアウト。

なおこのKATANAはMade in USAで、力こそパワー!な社長が全力で肉をぶった斬ってる動画をYOUTUBEで見ることができる。多分日本刀より強いけどここは日本なのでダメです。

所持するのに届出とか必要なの?

模擬刀(居合刀)に関しては、所持においては特段の届出等は必要ない。市中に一般流通している模擬刀はほとんどが亜鉛合金(ほとんどはコレ)、真鍮(昔のに多い)、ジュラルミン(演劇用)のどれかだが、これらであればとりあえず「所持」に関する違法性はない。

そもそもの「日本刀」の定義から説明すると、まず素材として玉鋼を使い伝統的技法(折り返し鍛錬)で作られたものでなければならない。よってこれによらないカタナ?は「模造刀」であり、日本刀とは認められないため、日本国内では基本的に所持ができない(=所持すると銃刀法違反)となる。

カタナ?は各都道府県の教育委員会が行っている審査会の登録基準を満たすことで「日本刀」として法的に認定され銃砲刀剣類登録証(登録証)が交付される。よく刀の鞘に貼り付けられている白い紙がソレで、これを備えた日本刀でなければ「所持」できないことになる。

居合刀のグレード

居合刀(模擬刀)のグレードは刀身の仕様で決まる。メーカーによって区分や名称はそれぞれだが、美濃坂製の模擬刀は名称である程度の仕様がわかるようになっていて、大まかこんな感じになる。
※各数値は大体の目安。

刀身の種類 元幅 元重 重さ(鞘払い) 樋鳴り 該当商品(一部)
通常刀身 30mm 6mm 800g~ 高い 時代拵 武蔵拵
幅広刀身 32mm 7mm 920g~ 普通 本拵 古刀拵
同田貫刀身 34mm 8mm 1100g~ 低い 同田貫拵(通常)

居合刀の「仕様」

居合刀(模擬刀)も工業製品なのでグレードや規格、仕様が存在する。

メーカーにもよるが居合刀は自動車と見積方法が似ていて、パーツ構成によって価格が変動するシステムになっている。刀身のグレードでおおまか決まり、金具や仕上げをオプションとして付けるとその分の価格が上乗せされるイメージだ。

居合刀 車なら… パソコンなら… デジカメなら…
通常刀身 Cクラス core i3 マイクロフォーサース
幅広刀身 Eクラス core i5 APS-C
同田貫刀身 Sクラス core i7 フルサイズ

ちょっとイメージしづらいと思うので家電や自動車に例えるとこんなシステムになっている。自動車でいえば、まず車格(セグメント)と排気量があって、シート、内装、安全装置、カーナビ、ホイール…などの安全装置や快適装備をオプションを付けていく感覚に似ている。

居合刀の「オプション」には、まず長尺刀身、柄巻き、鞘塗りといった仕上げがある。高級品だと柄が革巻きだったり、鞘が本漆だったり、土方歳三の和泉守兼定みたいに超長い刀だったりする。

あと「本歌作り」といって真剣と同じ製法で作られた柄もあり(前述の通り模擬刀の柄は真剣と造りが微妙に違う)、これは柄の目釘を外して分解することができる。まあそうでなくても、ある程度振った刀は おもちゃ メンテナンスのために結局外してしまうことも多いのだけど。

居合刀の刀装具(金具)について

他には鍔、ハバキ、切羽、縁頭、目貫といった刀装具を選んでオーダーメードができる。これは振る分にはあまり関係が無くもっぱら観賞価値になる。これも高級品になると鍔が時代物(アンティーク)だったり、金具が純銀製だったりする。

振った時の使い勝手とは無関係な要素なのだが、金具を変えると雰囲気がグッと引き締まるのでなかなか心憎い。モデルガンでいえば木製グリップみたいなもので、沼要素があるためハマると抜け出せなくなってしまう。

鍔や縁頭は、メーカーによっては時代物(アンティーク)を組み込んでもらうことが可能で、カメラでいうオールドレンズを付けて楽しむ遊びに近い感覚がある。規格が合えばという条件付きだが、江戸時代やそれ以前の部品を組み込んで使えるのはなかなかロマンがある。

そんなわけで…

居合刀はベースモデルとしてはそんなに高くないのだが、柄を革巻きにしたり、鞘塗を変えたり、金具を銀製にしたりと、あれもこれもと好みをぶっこみまくると簡単に6ケタ万円になってしまう。

逆に言えば予算さえ叶えば、風来のシレン感覚で「僕の考えた最強の刀」も作ってもらえるのだが、最近は物価インフレによる価格改定もあってなかなかする。構成によってはいっそ中古の真剣を買った方が安いことも…。

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