【レビュー】Nikon D200 ④黄金町

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ニコン

D200にて夜景スナップを敢行。果たしてその結果は…。

D200 にて夜景スナップ

今回はオールドデジカメのニコンD200で無謀ともいえる夜景スナップ撮影をしてみた。

CCDセンサーゆえ高感度ノイズが出やすいD200であるが、絞り開放から解像する高性能単焦点を使えば意外と撮れるのでは?と思い、今回検証してみることに。

SIGMA 35mm F1.4 HSM Art



そんなわけで今回D200にはシグマ35mm F1.4 HSM Artを付けて撮影している。35mmの単焦点レンズはAPS-C機に使うと換算52.5mmのレンズとなるのだが、どちらの画角でも使いやすく、写りももちろん申し分ない。


このカメラで撮った写真

伊勢佐木長者町

前述の通りD200はCCDセンサー機ということで高感度ノイズが出やすいため、必然的に低ISOで撮影することになる。今回の撮影では常用400まで、一部の暗い場所でMAX640までで撮っている。

ISOを上げられない状況で夜景スナップ撮影は無謀…かと思われたが、F1.4は想像以上に明るい。大通り沿いだと200くらいで十分撮れてしまう。

そして普通によく写っている。言わなければ2005年製のデジカメとはとてもわからないレベルだ。シグマのArtレンズは開放から解像する上、APS-C機だと周辺の画質低下や減光も少ない為、余計につよつよに見える。


好きな一枚。曙町のこの空気感はなかなかリアル。中区南区の大岡川デルタに住んだことのある人はおなじみの風景で、地元の人から見た「横浜」のイメージが良く出ていると思う。

横浜橋

曙町を途中左折して大通り公園を渡ったところにある商店街。昔ながらのアーケード街で、周囲がマンション街で人口数が多いためここは昔から栄えている。落語の歌丸師匠ゆかりの地で、たまに街歩き番組でも特集されることがある。


CCDセンサー特有の赤身や黄色味の強さと、コントラストの効いたパンチのある絵は現代のデジカメと少々雰囲気が異なる。当時リアルタイムで使っていた人は懐かしく感じるし、その後から入ってきた人は新鮮に思うかもしれない。


アルペンジロー。横浜の有名なスープカレー店でスキーのロッジのようなお洒落な雰囲気が素敵でデートコースでおすすめらしく、白飯がキャンプで使うような飯盒(はんごう)で出てくる。

ネット掲示板住民に言わせると「横浜のカレー屋はバーグじゃねぇのかよ!」らしいが、同じカレーでも全然系統違うだろ…。もうカレーしか合ってねぇよw 

ちなみにblueはリオ派だったりする。カウンター席なのでふらっと入りやすく、店内にコロッケサービスのチケット(無期限)が無造作に置いてあってサイフに入れておくと次もつい寄ってしまう。

坂東橋周辺

これもCCDセンサー機らしい写真。5000kで撮っているが白色がオフホワイトの様な優しい色合いに。昼間に花をとっても同じ雰囲気で仕上がる。


季節外れのLEDツリーが。こういうのは両方のカラーを撮ってしまう。そして両方載せてしまうあたり撮影者の優柔不断な性格が見て取れる笑

黄金町周辺

このあたりは普通電車しか止まらない地域だが、横浜市営地下鉄線 阪東橋駅と京浜急行線 黄金町駅は程近く乗り換えがしやすいためアクセスは良好。伊勢佐木町には24時間営業の業務スーパーもありなかなか便利な界隈だ。夏季の1日と6日は縁日もやっている。

3枚目の中華料理屋は錦珍楼。伊勢佐木町にある昔ながらの街中華でお腹いっぱい食べられる。


縦構図を何枚か。4枚目はお気に入りでいい感じに撮れている。質感を保っていて高感度に弱いカメラで撮ったとは思えない。


川崎、品川方面へのお帰りはこちらから。昔は急行電車が泊まったものの今は華麗にスルーしていく。

急行といえば新逗子行だが随分前に駅名が変わって逗子・葉山駅になった。仲木戸駅が京急東神奈川駅に改名したのはまあわかるが、こちらはちょっともやっと感がある。

このカメラで撮っていて気づいたこと

原色CCD機の色

この間の撮影でも感じたが、原色CCDセンサーの色はやっぱりいい。色の正確性や高感度耐性はCMOSに及ばないものの、赤や黄色が強く出るカラーバランスや強めのコントラストによるパンチのある絵はやっぱり魅力的だ。

ダイナミックレンジが狭いのでマジックアワーなどの明暗差のあるシチュエーションは苦手だが、こうしたスナップ夜景のシーンでは低感度さえ許せば独特の没入感のある写真が撮れる。D200やD80はこれがあるのでたまに使いたくなる。

なかなか質感のいい絵が出てくるので、家帰って見返したときにフルサイズ機で撮った写真と錯覚してしまった。ああそっかD200ってAPS-Cだったっけ。

意外と軽い?

D200+シグマ35mm F1.4 Art(上段)と、D800+シグマ50mm F1.4 Art(下段)の比較。

一見似たような外観と図体だがD200の方が250gくらい軽い。持ってみると重さが明らかに違うのでここで気がつく。レンズの重さの違いが意外と大きい。

Eタイプレンズが使えない

重要な点として、オールドデジカメであるD200は、最後発のFマウント用レンズを使用することができない。具体的にはEタイプレンズと呼ばれるもので電磁絞りになったシリーズである。純正レンズではAF-S NIKKOR 28mm f1.4EやAF-S NIKKOR 24-70mm f2.8Eなどが該当する。

このためD200に合いそうな高性能単焦点は使えないことがある。具体的にはシグマ40mm F1.4とか、タムロン35mm F1.4のような最強クラスの単焦点は使うことができない。

これらのレンズはマウントこそハマるが、絞り開放レバーがないため絞りが強制的に最小値になってしまうためまともに使えない。これは残念!

まとめ

高感度に弱いD200であるが、大口径単焦点レンズを用いれば意外と粘れる。シグマ35mmや50mmはニコン純正を凌ぐ性能がありながら、絞り連動レバーを備えるのでD200、D80、D40などのオールドデジカメにも用いることができるので面白い。

原色CCDの色は本当に独特で、このカメラで撮るとあの頃へ連れて行ってくれる。高い質感も申し分なく、これは本当に素晴らしいカメラ。


関連商品

D200のようなオールドデジカメで夜景撮影したいときは、シグマの単焦点レンズがおすすめ。

画質や品質もさることながら汎用性に富んでおり、ニコンFマウント、Zマウント共に使うことができる。blueは2023年時点で、D200、D800、Zfc、Z7と使うが、どのカメラでもAFが動作するので非常に使い勝手が良い。

この辺のユーティリティ性やガジェット的楽しみは好き。中古品も多く価格がこなれているため入手性も良いのも素晴らしい。シグマの24mm、35mm、50mmはどのマウントを使う場合でも持っていて損はない。

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