スペック
年代 | 2015年頃 | ムーブメント | 自動巻き |
型番 | BB0047 | 精度 | +20秒(置き) |
直径 | 38mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 10.5mm | 防水 | 5気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★☆(3.5) |
機能 | なし | 備考 |
どんな時計?
ビーバレル後期の作品。この頃になると中国では人件費が増加、時計工場も大口顧客を優先するようになり、ビーバレルはコストの増加やムーブメントの調達など、仕入れ面で苦心していたそうである。(コスト高や買い負けって営業とか調達やってると割とあるあるな話です・・・)
厳しい制約の中でなんとかいい時計が作れないかと中の人は腐心した結果、腕時計の基本でありニーズも大きい38mmケースを確保。ケースを共通仕様とすることで製造原価を下げ、実績のあるムーブメントを載せて提供したシリーズのうちのひとつがBB0047である。
本機BB0047は三針モデルであるが、共通規格の兄弟機がおり、BB0048(レギュレーター)、BB0049(クロノグラフ)、BB0050(トゥールビヨン)がいる。
ディティール
コールドエナメルダイヤル
ビーバレルのアイコンであるコールドエナメルダイヤル。これらBB0047をはじめとするビーバレル後期の作品は、BB0038のセルフリメイク的な要素もあるらしく、いずれもクラシカルで均整の取れたフォルムに仕上がっている。
中でもBB0047はスモールセコンドなこともありBB0038に殊に似ている。針はケースと同じゴールドメッキとなっているが、シルバーのモデルはブルースチールとなっており、こちらの方が人気があるようだ。
ちなみにガラスはフラットサファイアになっており、ミネラルクリスタルのBB0038に比べて耐久性や透明度が向上している。
ムーブメント
シースルーバックになっており自動巻きムーブメントを鑑賞できる。ちなみにロットによって仕上げが違い、初期ロットのものは青ネジとなっているが、後期ロットのものは通常のネジである。
これは2018年(くらいだっけ?)にamazonでのセールで購入したものなので後期ロットにあたり、ゆえにネジが青くない。
一見するとデチューンであるため少々ガッカリ感もあるが、精度を計ると+18秒となかなか良好であり悪くない。仕様を落としつつも守るべきところはしっかり守るという姿勢は好感が持てる。
まとめ
個性派揃いの中期の作品に比べるとあっさりしているのは確かだが、裏を返せばクセが少なく、中華時計初心者にも勧めやすい時計である。比較的オークションで見かけることが多く価格もこなれている。
新しいので状態も悪くなく、汎用ムーブメントなので万が一壊れても修理できる。
先代BB0038と。雰囲気はBB0038の圧勝。コーティングすらついていない簡素なミネラルガラスなのにまったくデメリットになっておらず、かえって雰囲気作りに一役買っている。こういう曲線的なケースだとフラットサファイアは微妙。
とはいえ、普段使いなら自動巻きにサファイアガラスを備えたBB0047の方が便利。シルバーの方は持ってないのでいつかオクで見かけたら入手して並べてみたいかも。
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