【レビュー】Steeldive SD1928-B

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中華時計

思わぬ伏兵その3。Steeldiveの贈る全面夜光モデル。

スペック

年代 2023年 ムーブメント NH35
型番 SD-1928-B 精度 +30秒程度
直径 39mm 風防 サファイアガラス
厚さ 12mm 防水 20気圧防水
ラグ幅 20mm おすすめ度 ★★★★(4.0)
機能 デイト 備考 全面夜光(Full Lume)

 

どんなモデル?

夜光に定評のあるSteeldiveがリリースした全面夜光仕様のモデル。

Steeldiveは実はダイバース系の時計のみならず、こういったフィールドウォッチやパイロットウォッチも出しているようだ。この時計は見ての通りフリーガータイプのパイロットウォッチで、全面夜光(Full Lume)のデザインとなる。

Steeldiveは何本か購入して品質がしっかりしていること、風防はARコーティング付きサファイアガラスであること、夜光はガッツリ明るいことは既に確認しているので、俄然期待が高まる1本。

ディティール

ダイヤル

ダイヤルはフリーガータイプのもので、ルミノバインデックスとなっている。ガラスはフラットサファイアだがARコーティングがなされており、視認性は良好だ。

ケースバック

ケースバックはいつものジムスナイパー先輩になる。普通のR社オマージュでよくある手締め式のものと違ってオープナー仕様になっているので防水性はある程度信頼できると思う。

リューズ

リューズはパイロットウォッチの流儀に従ってかオニオンリューズとなっている。そしてこのオニオンだが、かなりデカい。NH35のトルクが小さく回しやすいムーブメントではあるのだが、このリューズ形状ゆえにつまみやすく、さらに回しやすくなっている。

半面手首にひっかかりやすく気になる感じがある。もう一回り小さくてもよかったかも。

ブレスレット

ブレスレットはいつものSteeldiveのものだ。ジムスナイパーみたいなロゴがトレードマーク。


……と見せかけて、実はこちらもマイナーチェンジがなされていて、フォールディング(折り畳み)の部分が肉厚でリアルな形状にアップデートされている。Steeldiveはいい意味でいい加減なブレスレットだったが、こうした心遣いは実に嬉しい。


ちなみにバックルの長さも少し長くなった。それに伴ってフープ(ダボ穴)も6つになったので、調整幅が増してコマを抜く手間が減り、幾分機能的になったかもしれない(写真雑でスミマセン)

なおラグの形状は通常のR社やT社の互換と同じなので、このブレスレットで不満ならオイスターブレスやジュビリーブレスに変えることはできる。

夜光(Full Lume)

全面夜光モデルだが、San martinに比べると少し塗料の粒子の粗さが目立つ。輝度も少し暗い。もしかしたらBGW9とC3を混ぜているのかもしれない。

Steeldiveということで期待値が高かった面があるので少々ガッカリではある。ただSteeldiveに限らず中華時計はルミノバの仕様が変わることがあるので、最近のロットでは改良されている可能性もある。よってあくまで手持ちの個体の評価となる。

一般的な評価で見ると及第点のクオリティはあり、実用面でも十分だ。


San martinとの比較

Sanmartinとの比較だと大体こんな感じになる。ルミノバ粒子の滑らかさ、および輝度はSanmartinに分がある。とはいえ本機も悪い時計ではない。

入手方法(アリエク)

メーカー公式セラーの商品ページはこちら(※画像からも飛べます)

このモデルはAmazonでは売ってないのでアリエクで購入することになる。

San martinはCronos watch、IX&Daoよりも安価で、Pagani designと同じくらいの相場なのだが、スペック的にはコチラが優れており、夜光が明るく無反射コーティングも付くのでお得感がある。

このモデルについてはセール品なのか割と安価で買いやすい。とりあえず全面夜光モデルが欲しい人は選んでおくと吉。

まとめ

全面夜光時計としての総合力の高さが光る1本。全面夜光のモデルとしてはデザインにクセがなく、汎用ムーブメントでメンテナンス性に優れ、金属ブレスレットも付いてくるのでかなり普段使いしやすいモデルになっている。

一昔前の全面夜光モデルは結構難儀した。ALBA(クオーツ式)のモデルとか、Sealaneの企画モノとか、クオーツ時計しかなかったのだ。


安価な機械式で無理矢理探すとなるとビーバレルBB0040、ユンカースのスピッツベルゲンのようにケース径、ムーブメント、防水性能など何かしらにクセのあるモデルが多く悩みの種だった。SINN(ジン)は高いし、Laco(ラコ)はメタルブレスがないなど「コレ!」という決定版がなかったのだ。

中華時計ではSan martin、Cronos watch、Bliger、Tandorio、Berny、Cadisenなど安価かつ機械式の全面夜光時計をチラホラ見かけるので目移りしてしまう。どれも一長一短があるのだが、とりあえず全面夜光で安価かつ安定したのが1本欲しいという人はこれがいいかもしれない。

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