前回に続きPergear 35mm F1.4のレビューです。ラーメン博物館へ行ってきました。
このレンズで撮った写真
新横浜ラーメン博物館
前回の続き。ランボー怒りの休日出勤。最寄りが新横浜だったのでラーメン博物館へ。意外と出張帰りや外回りのサラリーマンが入っているというウワサ。年パスや半年パスがあると安く入れる。
あいかわらずむっちゃゆがむ。
蓮華町2番地(地下2階)
階段を降りると地下2階まで吹き抜けになっており、眼下には昭和路地が広がる。おじさんによるとここは昭和33年(1958年)の鳴戸橋駅で、蓮華町2番地はその駅前広場という設定。
その作りこみと完成度は凄まじく、2019年11月に惜しまれながらも閉店したゲームセンターの「ウェアハウス川崎店」と双璧をなす。カメラ好きな人はラーメンそっちのけで撮ってしまうことだろう。
こむらさき
1994年のラーメン博物館オープン当時からずっとあるお店。ラー博不動の「ヌシ」で、割と入れ替わりの激しいラー博においてほぼ30年ずっと鎮座しているレジェンド。迷ったらここで決まり。
蓮華町1番地(地下1階)
地下1階向かって右手は1番地は古き良き下町情緒の街並みになっている。横浜でいうと白楽の六角橋商店街がちょっとこの雰囲気があるかも。
古すぎてもはや使い方もわからないカメラが。往年のレンジファインダー機と二眼レフ機が並ぶ。
ちなみにニコンの一眼レフカメラ「初代F」は昭和34年(1959年)発売なのでこの子たちと同世代で、Fマウントは2023年現在も現役である。互換性でややこしいこともあるけど60年前の機械が今も現役で使えるというのは驚異的だ。ちなみに当時価格67,000円で超高級品となる。
残念ながらこの蕎麦屋さんはフェイク。ラーメン博物館なんだからラーメンを食べなさいということなのだろう。
なんかリアルなお医者さん。診察時間が妙に長くてびっくりする。
駄菓子屋
出口と書かれているが、だがしかし、出口ではない。瓶ラムネを飲みながら探索を続ける。
銭湯
銭湯はワープゾーンになっており階段を上ると現代に帰れる。もう少し現実逃避をしたいのでまだ帰らない。
蓮華町3番地(地下1階)
駄菓子屋を抜けると歓楽街へ。銭湯と歓楽街の間にあるのは旅館で、遷移地帯を感じさせる。
お泊りやっす。こんなの無限に泊まれるじゃん
と、思いきや、実はさっきのカメラがクッソ高いというオチ。昭和33年の大卒初任給が13,000円くらいで、山手線の初乗りが10円らしいので、現在のレート133円で換算すると結構高い。ぼったくりやん…。
新宿ゴールデン街を彷彿とさせる仲見世通り。場末感が心地よい。ちなみにblueは「スナック」は前職の社長に連れて行ってもらったことがあるが、たぶんキャバクラやガールズバーより楽しい。もしお酒が飲めていれば通ったかもしれない。
仲見世を抜けると鳴戸橋駅前へ戻る。
小ネタ
ラーメン博物館には他にも小ネタがちらほらある。この作り込みは本当に素晴らしい。
貼り紙
貼り紙厳禁と書いてる側から早速貼られているお約束。ウェアハウス川崎店にもあったが雰囲気作りに一役買っている。こういった「なくてもいいもの」にも力を入れる姿勢は本当に素晴らしい。
右手にあるのは区画図、つまりフロアマップになる。ラーメン博物館は実はあまり広くないのだが、立体感を持たせてスペースを有効活用していることと、ギミックで来場者の足を止めることで、実際以上に広さを感じさせる。
映画のポスター。隠し砦の三悪人は昭和33年(1958年)上映。地球防衛軍は昭和32年(1957年)上映。時代考証も抜かりなし。
男子便所
ちゃんときたない。何を言ってるのかわからないと思うが、この「きたない」は誉め言葉である。この扉を開けた先はちゃんときれいになっている(ざんねん)
ちなみに閉店したウェアハウス川崎店は男子トイレの中も全力できたない(でもきれい)だった。ググると出てくるがこの作りこみはマジですごかった。でも女子トイレはさすがに綺麗だったようだ。
トイレ横にはやっぱりきたない自販機が置かれていて、瓶入りコーラが買える。もちろんちゃんと飲める。ちょっと割高だけどゆめ2っきごっこが捗る。
機械室・ポンプ室
ウェザリングされているが、これらもすべて本物。機械室は多分本当に受電設備などがあるし、消火ポンプ室は実際に消火設備が置かれていると思われる。これらは消防法等の関係法令の基準と合致しており、もちろん実際に使える。
これらは誘導灯や発信機が現行品であることから判別できるが(これはさすがに仕方ない…)、逆説的にフェイクではなく本物であることがわかる。こういう機能と演出を兼ねたギミックは楽しい。設備屋としてもきっとやりがいがありそうだ。
まとめ
レンズのテストで満足してしまったが、そのまま帰るのもアレなので一杯食べていくことにした。今回入ったのは「利尻らーめん味楽」。昆布出汁の利いた淡麗系の醤油ラーメンで、尖ってなくて美味い。
ここまでPergear 35mm F1.4 これ1本で撮ってきたが、ノスタルジックな風景ということもあり意外とよく写っている。歪曲収差はあるものの、まあそういうものとして使えば実用十分な画質だと思う。
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