【レビュー】PENTAX K-3

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▶カメラ

撮影機材について紹介。先日ペンタックスの一眼レフカメラ、K-3の中古品を購入しました。


ペンタックスはKPというカメラを既に持っているのだけど、背面モニタ他諸々の故障で使えなくなっているため修理に出そうかと考えていたところ、「ならいっそ中古でよくね?」という発想に至り、ヤフオクで手ごろなものが落札できたので、それについて今更レビュー。

ちなみにKPについてのレビューはここで(※旧ブログ) その1 その2 その3

なぜに今更K-3?

ペンタックスのフラッグシップを使ってみたかったのと、たまたまリミテッドシルバーが安く売っていたため。

発売年は2013年と古いものだが、この年代になってくると高感度撮影もそこそここなせるので不満はないレベル。実際メインで使っているニコンD800は発売年2014年なので、5年前の機種でも撮影そのものの性能はほぼ完成の域にある。


K-3より新しいカメラにはK-3IIがあるがあまり仕様が変わらないし、K-1とかK-3IIIになると価格がかなり上がってしまうのでこれでOK。貴重なリミテッドシルバーを傷アリとはいえ安く買えたので非常に満足。\39,800は安く買えたと思う。

底面のキズはあるあるだと思ってる。きっとアスファルトとか岩場とかに直置きしたのだろう。カメラはトイガンとは違って実用品なのでこれでよい。

ペンタックスの魅力

ニコンやキヤノン、ソニーを差し置いてなぜペンタックスなのか?というと、それ相応の魅力があるからである。具体的にはサブ機としてこの上なく使い勝手がよく、カメラ好きなら1台持っているときっと楽しめるかも。

魅力①:小さい

ペンタックスのカメラは他のメーカーに比べると小さい。このK-3も他のメーカーの一眼レフのエントリークラスくらいの大きさに収まっているし、後発のミラーレス機と比べてもフランジバックの分多少厚みがあるものの、それほど見劣りはしない。

じゃあ安っぽいのかというとそんなことはなく、むしろクソマジメに作られている。マグネシウム合金のボディに機能とロマンを目一杯これでもかと詰め込んでいるため、持ってみると適度な重量感と堅牢な質感があり、所有欲が満たされる。

レンズについても後述のリミテッドレンズをはじめ小さいものが多いので、他のメーカーに比べてシステムをかなり小型化できる。単純に持ち運びが楽なのはもちろん、レンズ交換が手軽に行える、被写体にプレッシャーを与えない、など小型化のメリットは計り知れない。

魅力②:リミテッドレンズの存在

ペンタックスユーザーがペンタックスを使い続ける理由のもう一つがコレ。リミテッドレンズとは小型の単焦点レンズ群のことで、レンズだけなら最近のミラーレス機よりも小さい。APS-C専用のDAレンズならジャケットのポケットに入れて撮影続行できるくらい小さいので使い勝手が非常によい。

かといって光学性能を犠牲にしているわけでもなく、いずれのレンズも開放F値からきちんと実用できるのがポイント。ペンタックスはカメラボディ側に手振れ補正機能を備えているため、この小ささにもかかわらず、しっかりバッチリ映ってくれる。


私はDA35mm/F2.8マクロ、DA40mm/F2.8、DA70mm/F2.4の三本を所有しているが、K-3はAPS-Cなので70mmをはめると実質換算で105mmとなり、中望遠レンズになる。たった厚さ4cmの極小レンズで105mmをカバーできてしまうという驚異的な携帯性はペンタックスならでは。

フルサイズ用のFAレンズはフィルム時代からあるレンズで、31mm/F1.8、77mm/F1.8という、こちらは神レンズとして名高い(いずれ欲しい…)。FA・DA共通の仕様としてアルミ合金製の鏡胴を備えており、質感の良さもコレクターの心をくすぐる。

2022.12追記:入手しました。その記事はコチラ↓


魅力③:リミテッドシルバーの存在

シルバーモデルフェチとしては外せないポイント。これだけでペンタックスを選ぶ百の理由に勝る。
え、X-Pro3?レンジファインダー風だと?チタン合金+デュラテクトだと??むむむ・・・

今でこそミラーレス機の台頭でシルバーモデルのカメラが増えてきたが、一昔前はAPS-C以上かつマグネシウム合金製のボディを備えたカメラはペンタックスしかなかった。このシルバーモデルは限定品として数量限定で発売されることが多い。

ご丁寧にリミテッドレンズにもシルバーモデルが用意されており、本体カメラ諸共シルバーで揃えてしまう猛者もいる。信者乙

k-3の使用感

blueはニコン機はD80、D800、ペンタックス機はK-r、KP、K-3という変遷で使っている。今回K-3を使ってみて気付いた使用感を書いてみる。ざっくり書くとKPよりもK-3の方が使いやすい。

大きさ

大きさはK-r、KPに比べるとわずかに大きいが、実用上はほとんど気にならないレベル。グリップしやすい形なのでむしろKPに比べると取り回しやすい。

サブ液晶はあった方がいい

今まで使っていたK-rやKPには本体右上側にサブ液晶がない。これはやっぱり不便だと思う。K-3はフラッグシップなので当然ついている。このカメラは基本ファインダーを覗いて撮る昔ながらの一眼レフカメラなので絶対あった方がよい。

ただこれもスタイルの問題で、昔のコンデジにようにもっぱら背面液晶で撮るカメラとか、最近のミラーレス機みたいな小型機種はサブ液晶は要らないかも。たとえばニコンZ7のサブ液晶は小さいし反転液晶なのでなくてもいいかもしれない。ペンタックスのカメラとしてはあった方がいい。

KPに比べるとバッテリーが長い

KPのバッテリーはK-rなどのエントリー機と同じであるためか、稼働時間が結構短い。スペアバッテリーを持っていくことで解決はできるものの、バッテリー残量がすぐ黄色表示・赤表示になるのは気になる。この点K-3のバッテリーは長持ちするのでそういった煩わしさがあまりない。

絞り・シャッターダイヤル

これは慣れの問題だが、自分は普段ニコン機を使っているので、ペンタックスの絞りダイヤル(背面側)とシャッターダイヤル(正面側)はたまに間違えてしまう。ついでにマウント着脱の向きも逆なのでたまに間違える。

このカメラで撮った写真

ランボー怒りの休日出勤ついでに江ノ島に行ってきた写真をいくつか。レンズはDA40mmとDA70mm。スナップ撮って出し。

F2.8であまり明るくないレンズだが割となんとかなっている。実用だとISO1600までは使える感じ。


DA40mm F2.8は最短撮影距離が40cmとそこそこ長く、どちらかというと遠景向きのレンズになる。

近距離はDA35mm F2.8 マクロの方が強いのだが、こちらは遠景があまり強くない。割と使いどころを感が差せられるが、リミテッドレンズゆえ小さいので使い分けるのも楽しい。

カスタムイメージ

ペンタックスのカメラにはカスタムイメージという機能があり、フィルムを入れ替える感覚でその場で味付けを変えることができる。普通に撮ってもイマイチな風景もイメージを変えるとハマることがあり、なかなか面白い。

これは「モノクロ」
感度を上げすぎてノイズが目立ってしまう時はいっそモノクロにしてしまうのも手。


こちらは「銀残し」
色温度(K)と彩度を下げた渋い感じの仕上がりとなる。江ノ島には写真三枚目のようなトライフォースがたくさんある。

この後サムエル・コッキング苑のキャンドル夜景を撮りに行ったのだが、記事が長くなってしまうのでこの辺で。後半に続く。

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