【レビュー】SIRUI Sniper 23mm F1.2 ①代々木

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▶カメラ

久々のレンズレビュー記事。今回はリハビリがてら代々木らへんを散策。

スペック

メーカー SIRUI レンズ構成 11群12枚
フォーマット APS-C 絞り羽根枚数 11枚(円形絞り)
焦点距離 23mm 寸法 約92mm(長さ)
最小絞り F1.2 重量 400g
最大絞り F16 フィルター径 58mm
最短撮影距離 0.3m 発売年 2024年

 

どんなレンズ?

 中国のメーカー・SUREIのレンズになる。読み方は中国読みで「スーレイ」と読むらしいが、日本だと普通に「シルイ」と読むことが多いようだ。筆者は汁井さんと呼んでいる。

Siruiは主に動画撮影用品で有名なメーカーで、三脚や雲台、ジンバルなどを展開している。レンズはいくつかのラインがあり、シネレンズやアナモルフィックレンズといった特殊用途のMFレンズが有名だが、普通のAFレンズも展開していてSniperはそのラインとなる。

Viltroxと同じくAPS-C用のAF駆動のレンズで、ボディはアルミ鏡胴を採用しておりカラーバリエーションも展開している。高品質な仕上げがなされていて雰囲気がいい。前から気になっていたので、33mmを購入してレビューしてみることにした。



 そのViltrox 23mm F1.4と比較するとこんな感じ。33mm、56mmも大体同じ大きさである。ともにシルバーなのがいい。

F1.4のビルトロックスに対して、シルイはF1.2なのでさすがに一回り多い。だがものすごくおおきいというわけではなく大味な感じもしないので許容範囲内といえる。ViltroxのF1.4シリーズがディスコンになってしまったので代わりは務まりうる。

一方で残念なポイントもありまず絞りリングがない点。そのためコマンドダイヤルで操作することになる。そしてフードがプラ製という点も残念ポイント。内側も溝を切っていない。ビルトはこちらもアルミ削り出し&溝切りありだったのでそこはちょっと残念か。

撮影機材

 富士フイルムX-T4にSIRUI Sniper 33mm F1.2を装着。やはりオールシルバーはロマンだ。このカメラはL字グリップを付けて上げ底しているが、レンズも負けずと大きく質感を伴っているので威風堂々した姿になり、これはなかなか撮ってみたくなる。

デザインはVlitoroxの方が好みなのは内緒。あとアルミ鏡胴だけどさすがに加工や質感はシグマ I seriesには敵わない。あれの仕上げの良さは異常。ニコンで出してくれ!!


このレンズで撮った写真

 今回はJR線代々木駅周辺で撮影を行った。リハビリ感覚で撮ったものになるのだが、お盆休みで閑散としているタイミングを狙ったので意外といい感じに撮れたと思う。

代々木駅南

 明治通りの北参道交差点を直進した後にすぐ左に入るとこの小道に出る。まっすぐ行くと代々木駅に辿り着く。特に名前はないのだが筆者は共〇党通りと脳内で呼んでいる(こら!)

雰囲気はなかなか好きな通りで、明治通りの前にはノア(だけはガチ)があったり、気になるインドカレー屋があったりと惹かれるところはある。こういうのでいいんだよ。



 この通りは見通しのよい直線で中ほどに踏切があるのだが昼間は開かずの踏切として有名で、この写真を撮って回っている現在も結構人が溜まっている。よく見ると外国人が多く、地元の人や慣れた営業マンからはスルーされることが多い。



 踏切を超えてしばらく歩くと代々木駅東口に辿り着く。ザ・遷移地帯といった風景でこういうのでいいんだよな雰囲気が心地よい。ガード下があると雰囲気が3割増しになる。FF7のミッドガル感があってよい。

近くのバーは薄型物件として有名でよく取材に訪れるらしい。たまたま番組を見ていたら場所が移ってびっくりした。

代々木駅西口

 そんな感じで代々木駅西口に辿り着いた。代々木駅の駅舎はかなり歴史が古く見どころがいくつかあるのだが、今回は明治通りから始まっているので別の機会になる。

代々木は不思議な街だ。新宿のようにバリバリ働くわけでもなく、新大久保や原宿・渋谷のように若者が集まるわけでもなく。高田馬場のように学生街ってわけでもない。特徴がないことが特徴だろうか。昔は駅前に代ゼミ本校があったが南新宿方面に移転している。

そんな特徴のないサラリーマンの街って感じが好きだったり。腐っても山手線の一角なので実は飲食店が多いのだが、地味なのであまり目立っておらずそれゆえ落ち着いては入れるお店が多いのはいい。筆者は新宿で飲むなら代々木で飲みたい派だ。

代ゼミ通り

 この代々木駅西口から北西に歩くと小田急線南新宿駅方面になる。筆者はこの通りを代ゼミ通りと呼んでいる。昔は代々木駅前に本校があったのだが(教会の隣)代ゼミタワーができてからこちらに移った。移転は2008年のことなので代ゼミと言えば今はこちらだろう。

この通りは大変庶民的で、セブンイレブン、マクドナルド、すき家、タリーズと「こういうのでいいんだよ」的お店がたくさんあるのでいい サボり 拠点になる。

代々木は乗り換えに適していて、JR山手線・JR総武線各駅・都営大江戸線があり、ちょっと歩けばメトロ新宿三丁目駅・小田急南新宿駅がある。特に大江戸線とJRの乗り換えはコチラの方が早く、六本木に行ける上大門・汐留・勝どきに止まるのでルートで使いやすい。



 この通りはラーメン屋もいくつかあるのでつい食べ比べしたくもなる。代々木飯店は最近できたお店で腹一杯食えるのでいい。以前は四川飯店という別のお店だったのだが、ここの麻婆豆腐も美味かった。



 この辺はF2.8くらいで撮っているがなかなか上質な写りをする。このレンズはF1.2の絞り開放で撮ると画質甘々でパープルフリンジが盛大に出るのだが絞ると抑えられる。解像度はあまりカリカリというわけでもないのだが、甘さが残ってちょうどいいという感じ。

このレンズはいつもF1.2で撮らなければいけないというわけでもなくて、絞れば余力を残した撮り方もできる。このレンズもそうでF2.8くらいから画質が向上してF5.6くらいまで上げるとカリカリになるようだ。

それもそのはずで、光学系が同社のシネレンズから流用されているレンズなので素性の良さもそこからきている。さもありなんというわけだ。

南新宿駅周辺

 そんなわけで南新宿駅までやってきた。ここもまた開かずの踏切なのだが歩道橋があるので回避することができる。だが車だとここで溜まることが多い。



 そんなわけで小田急線を何枚か。これはどちらかというとフジX-T4側の性能になるのだが、手振れ補正がかなり効いている。1/5秒あたりからとって1/3秒、1/2秒あたりまでシャッタースピードを落としているが踏切のランプはぶれていない。恐るべき性能である。

無論Siruiのレンズもしっかり仕事はしていて大口径レンズ特有のF値の暴力でISOを抑えられる。こういう写真は本来三脚が無ければ難しかったのだが、機材性能のおかげで力業で撮ることができるようになっていて、時代の進歩を感じる。



 その先にあるのが代ゼミタワーである。ここは一見するとビルのようだがダンジョンになっていて、敵キャラの受験生や予備校講師とランダムエンカウントする。そしてたまに発狂した多浪浪人生が「まぁぁぁぁぁぁぁっ!」という叫び声をあげて襲ってくるという噂(うそ)

もう15年以上前だが、東大!代ゼミ!京大!代ゼミ!東大・京大・医学部!代ゼミ!のCMが有名だった。これ地域バリエーションがあって地方によって微妙に違うらしい。関西バージョンはかなりラインナップが異なり特別感がある。

「この点は出ねぇよぉ!!」の人とか「ハーローゲーン」の人とか名物講師も一時流行った。元素記号16属の語呂合わせ「OS設定っぽい」(O・S・Se・Te・Po)はシンプルで一番好き。ほとんど忘れたしそもそも文系だけどこれだけはなんか頭に残っている。

代々木駅東口

 代々木駅の反対側に移動する。こちらは東口改札になる。駅のガードを抜けて踏切を回避できるようになっているのだが、あまりにも簡素で侘しく年季の入った入口だ。

だが代々木はこちらの方が本番で、割ととんでもなかったり。


 あの改札口を超えた先に新宿ゴールデン街や思い出横丁にも引けを取らないレベルのとんでもない歓楽街があるのだ。その名も代々木ブロードウェイ。コロナ鍋後にできた割と新しいスポットで、代々木東口商店街が2022年にリニューアルオープンした。

このあたりはという倉庫別館という比較的新しいエリアになる。外国人が多くて日本語の方が少ないくらいだ。異世界観が出ていて楽しい。


 この辺明るいのもあってF2.8程度と余裕をもって撮影できている。中段提灯の写真を見るとわかるがこのレンズは歪曲収差が少ない。おそらくは電子補正によるものと思われるが、正面構図やホリゾンタルもいけるのでこれは覚えておくといい。

マズローの真実ってなんだろう‥‥。第六欲求(酒)とか笑 「ふふ…酒の味なんてぼくからしたらおまけ、多幸感を得るためだけの滑走路…!」



 裏手(新宿三丁目方面)に回ると10TH SPACE(元の商店街)だったところに出る。町内ごと景観を統一してライトアップしているとなかなか本気っぷりを感じる。

こちらは日本人も割と多めで会社の飲み会勢もそれなりに見る。このお寿司屋さんは鮨酢のいい香りがしてついふらっと寄ってみたくなる。



 そしてここはのれん町本館。千と千尋の神隠し感がある。鬼滅の刃の無限城を酒に振った感じにも見える。フィルムシミュレーションがベルビアということもあるが、このレンズは色乗りも良いようでこってりした雰囲気がよく表現できている。

達磨の目が光っていて怖い。前を通るとレーザー撃ってくるトラップみたいな。



 水たまりに灯が写り込んで絵になる。光が多いので雨が降ってると絵になりそうだ。

入手方法(2026.8現在)

 現行品のためアリエクやAmazon、SUREI公式などで入手可能。カラーバリエーションにブラック、シルバー、ホワイトと展開していて、それぞれ違った仕上げがなされているのも面白い。


まとめ

 久々のカメラネタの記事更新ということでリハビリ兼ねてだったが、撮れ高は確保できたので一安心だった。傾向としてはディスコンとなったViltrox 33mm F1.4と似ていて、シルバーが出ていることも相まって彼の替わりは務まり得る。

(※マジレスするとSIGMA 30mm F1.4になってしまうが、そこはロマンだろう)


欠点もやはりビルトロックスに似ていて絞り開放で撮るとパープルフリンジが乗る。F2.8くらいまで絞れば気にならなくなるが、富士フイルム機は手振れ補正やHDR機能が強力なので意外と力業で何とかなってしまいやすい。

とはいえ実写性能として不満点は少なく特にボケは綺麗だ。シリーズに75mmを展開しているのでちょっと興味がある。解像度も絞れば及第点という感じで悪い絵ではなさそうだ。

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