San martin SN005Gに新たなる挑戦者現る。オマージュ界隈のユニコーン・その名はプロクシマ。
スペック
年代 | 2024年頃 | ムーブメント | NH34 |
型番 | px1719 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 39mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 13.4mm | 防水 | 20気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★★★(5.0!!) |
機能 | デイト GMT | 備考 | 双方向回転ベゼル |
どんなモデル?
サンマーティンがよく出している初代GMT達人のオマージュモデルとなる。このモデルはSan martinの他にIX&daoも904Lを採用した意欲的な出しているが、このProximaも高品質なモデルを出しているようだ。
Proximaは割と高品質ではあるものの、少しひねった感じにクセのあるデザインのものを多く出しているオマージュブランドになるが、たまにこういう堅いモデルを出してくるようだ。
ちなみに「ユニコーン」というのは、ここのブランドロゴがユニコーンなのである。このモデルは英字ロゴだがユニコーンになっているモデルもある。
ディティール
ダイヤル

基本的にはSan martin SN005Gに酷似しているがチューブベゼルの色が違う。純粋な赤ではなくチョコレートブラウンといった感じで若干シックな印象になる。もしくはケチャップに対するデミクラスソースみたいなイメージだろうか。他には時針・分針もシルバーになっている。
それからサークルインデックスが塗りではなくレジン埋め込みとなっている。これはアンティークレプリカとしてのリアルさはないが、視覚的に立体感が出るので面白く、実用的な仕様で手間もかかっている。もちろん夜光時計としても明るいのでポイントが高い。
そしてガラスだが両面非球面ドームサファイアとなっていて、しかも両面ARコーティングなので視認性はすこぶる良い。最高品質のものを使っているだけあってケチのつけようもない。
ケースバック

ここはいつもの同心円状のヘアライン仕上げになっているが、内側に段が付いていてアクセントになっている。レプリカ性を意識するとどうしても単調になりがちなところだが、こうしたひと手間は良い。
ブレスレット





ブレスレットはいつものジュビリーではなく五連ブレスになっている。ヘアラインとポリッシュのコンビネーションのタイプでそのパーツも別々であるため高級感がある。接続もネジ止め式となっており、若干クリアランスの甘さはあるが質感は上々。
このブレスもアジャスターが搭載されている。稼働幅こそさほどないが、微調整するには十分で、工具やピンなしで微調整を行えるため便利。またバネ棒もクイックリリース式になっていて着脱が容易になっている。
夜光(Full Lume)


夜光はC3系でレモンイエローに発光する。この時計で特筆すべきは、ロゴ・オートマチック表記まで発光すること。これはあざといがカッコイイ。光量自体も強めで視認性は良い。発光面積が多いのでこのデザインの時計では一番明るいかもしれない。
San martin SN005G2との比較


ライバルのサンマーティンSN005G2との比較。ベゼルのカラーリングが違っているため印象は大分異なる。並べてみるとSN005G2が赤紺なのに対して、本機は黒茶といったところでベークライト樹脂のカラーリングを模しているようだ。
夜光になると本機の方が明るいと感じる。インデックスがレジン埋め込みなのが大きいか。ロゴが光る部分も少々あざとくがあるは目を引くポイントだ。
San martin・IX&daoとの比較


San martin SN005G2、IX&dao JD-6542との比較。質感はいずれの時計も高くハイクオリティな出来栄えのため甲乙付け難い。ブレスの出来でみるとSan martinが一歩リードしている。
ただしIX-Daoもケース径37mm、そして904Lステンレススチール製という付加価値があり、本機もサファイアガラスのグレードの高さ、夜光の明るさという強みがあるので目移りしてしまう。
ひとつ言えることは、どの時計を選んでも品質は非常に高く満足するということだ。この品質を超えるのは国産やスイス算で相当な金額を積まないと難しいかもしれない。
入手方法(アリエク)

(※画像から商品ページへ飛べます)
この時計もアリエクで入手できる。2025.2現在だとサンマーティンよりも安価のため手を出しやすい。配色の関係で少し雰囲気が違うので両方入手して比べてみるのも楽しい。
まとめ

初代GMT達人における第三の伏兵といった感じの時計。プロクシマは以前から気になっていて高品質と聞いていたが、噂に違わぬクオリティだった。先発のサンマとは差別化もなされているため、その点も楽しい。
スーツに合わせる場合色がシックなので目立ちにくく、気付けばこれが一番着用機会が多かったりする。こんな高品質時計がポンポン出てくる中国は本当魔界にも程がある。
関連商品
上で紹介したサンマとダオダオはコチラ。みんなちがってみんあいい(満面)
IX&DAO JD-6542

IX&DAOからも初代GMT達人オマージュのモデルが出ている。このモデルもなかなか極まったモデルで、ケースとブレスになんと904Lステンレススチールを採用している。さすがのサンマもここまではやっていない。
ケース径は37mmとやや小ぶりながら、ベゼルやダイヤルの表示は大きめで、色も鮮やかなため存在感のあるモデルになっている。
San martin SN005G2

(※画像から商品ページへ飛べます)
最近の流通在庫品はこのSN-0005-G2に置き換わっているようだ。BGW9の方が若干価格が高い。このモデルはSan martinの中では比較的安価なようで、現行のGMT達人2のオマージュであるSN015やSN016よりも安いのでお値打ち感がある。
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