Z7を携えて鶴岡市内の名勝を巡る旅。
撮影機材
NIKON Z7にNIKKOR Z 24-70mm f4 Sを装着。1月に夜景撮影で一度出てきた組み合わせだが、何気に昼景撮影の絵はこの記事が初めてだったり。
このレンズで撮った写真
湯殿山
出羽三山のひとつ。大山祇命、大国主命、少彦名命の三神を祀るという。
相変わらずエグすぎる画質でびっくりする。
この山にはご神体があり画面右手の参道を登っていくことになる(バスで登ることも可)ただしご神体周辺は写真撮影禁止なので今回はなし。こればかりは実際行ってみるしかない。
確かみてみろ!(完)
自宅に帰って仕分けているときにおや?と思った写真。左は行きで撮った写真、右は帰りに撮った写真で、建物の大きさはさほど変わらないのに後景が全然違う。
ズームレンズは足が使えないシーンで活躍すると言ったが、逆に足が使えるシーンでは背景を動かすことで印象を変えることができる。標準ズームでよく見られる24-70mmは2.9倍程度のズーム幅があるので実は結構変えられる。
単焦点ばかり使っていると忘れがちだがこれは便利。
羽黒山
こちらも出羽三山のひとつで稲倉魂命を祀る。修験道を中心とした山岳信仰の山として知られる。ちなみに残る出羽三山のひとつである月山は月読命を祀る(今回はなし)。
実際には月山の北西山麓に位置する丘陵で独立峰ではない。標高が高いため森林限界を迎えて木々がまばらになる月山・湯殿山とは植生が異なり、修験道の雰囲気が色濃く出ている。
なお五重塔で有名だが、これは本殿付近ではなく参道途中にあるのでバスだと来ることができず、登山口から歩いていく必要がある。
幸い序盤にあるので比較的行きやすく、開幕で長い石段を駆け下りるのは爽快だが、帰ろうとするとこれをすべて登らなければならないトラップが存在する。普段歩き慣れていない人は足を残しておこう。
非常に自然が豊かな場所で、Z7でざっと切り取っただけでもハッとするような絵が撮れる。
相変わらず画質がえぐい(2回目)キットレンズなんだぜ?これ。
この自然を見ながら2446段の参道を登ってくるわけで(※今回は家族旅行なのでバスで上がってしまったが)、霊験あらたかな場所して信仰が根付くのも頷ける。
金峰山
羽黒山と同じく修験信仰の山とされていて、頂上には「金峯神社本殿」があり、国指定の重要文化財となっている。鶴岡市街から一番近い山で稜線に特徴があるので、車や自転車で迷ったら太陽の方角とこの山を探せばなんとなく帰ってこれる。方向音痴のblueにはとてもうれしい仕様。
今回は時間の都合から登山口まで。羽黒山とは違って麓はあまり観光地然とされておらずなかなか趣深い。2枚目は擬宝珠(神社仏閣によくあるタマネギまたはスライム状の意匠)にピントを合わせた写真だが、このレンズは最短30cmと割に寄れるのでF4という数値性能以上にボケを作れる。
なお頂上からは庄内平野のパノラマを堪能できる。上下には酒田と鶴岡を据え、中間に三川や余目を配し、さらに奥に鳥海山が北壁のようにそびえたつ。武蔵小杉最強伝説やインペリアルクロスを思わせる完璧な布陣となっている。
非常に風光明媚な場所で、見晴らしがよく地形や位置を俯瞰できるのでとても気持ちがいい。
道の駅温海
おまけ。道の駅温海で星景撮影を行っているとき、あまりにもアストロトレーサーが失敗するのでうんざりしてしまい、気分転換で普通の三脚撮影をしていた時の図。
都会住みだととこうした暗い海は馴染みがなく新鮮な印象。現代アートのようで引き込まれる。
HDR撮影モードで撮ってみた。撮影で使っている24-70 F4は円形絞りのはずだがこのモードで撮ると点光源に光芒が見えるようだ。jpg限定の技だが覚えておいて損はない。
まとめ
昼間にまともに使ったことがないレンズだったが性能は申し分なく、周辺まできっちり解像するので非常に満足感が高い。夜景ばかり撮っていると「F4のレンズなんて…」と思ったが、昼間や三脚撮影であれば全く問題なく、むしろ一段、二段絞って使うのでほぼ不自由は感じない。
注目すべきはやはり最短撮影距離が30cmと短いのがポイント。上位互換の24-120 F4は45cm、24-70 F2.8は41cmなので体感かなり寄れる。このためF4という数値スペックの割にボケも作りやすい。
価格的にも優秀で、上位互換レンズに乗り換えた層がいるため、中古レンズの在庫が多く手ごろな価格でゲットしやすいのも魅力的。暗所は単焦点に任せて、日中付けっぱなしにしておくレンズとしてはもうコレでいいのでは。
リンク
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