二ヶ領用水からハシゴしてきて今度は桜坂。すみません余談多めです。
撮影機材
二ヶ領用水から引き続き、カメラはFujifilm X-T4、レンズはViltrox 23mm F1.4、56mm F1.4を。それぞれAPS-C換算で35mm、85mm相当となる。シーンに応じて交換している。
アクセス
東急多摩川線・沼部駅から徒歩5分程度で行ける。多摩川線はずっと乗っていると蒲田駅まで行けるため、川崎鶴見界隈からも意外と行きやすい。東急東横線(本線)多摩川駅からも歩いて行ける距離にあり、アクセスは良好。
Google様のコメントに気になる一文が。ポップスの曲……一体何者なんだ……(すっとぼけ)
このカメラで撮った写真
前回と同様引き続きフィルムシミュレーション「クラシックネガ」で撮影。
東急多摩川線 沼部駅
そんなわけで東急多摩川線、沼部駅からスタート。
この沼部という駅名、ここまで何のケレンもないネーミングは東急ではなかなか珍しいかもしれない。東急沿線は宅地開発の際に改名された地名が多数あり、これを瑞祥地名という。あざみ野、美しが丘、百合ヶ丘、青葉台……そういう系の名前だ。
これは水商売における源氏名みたいなもので、今風に言うならキラキラネームだ。悪い名前だと売り出す際に都合が悪いので、ニュータウン開発の際に改名された経緯がある。
忌名は過去の災害・疫病などを後世に残すために「ここに住んではいけない」(戒め)という教訓的な意味があるのだろう。しかし、土腐とか餓鬼塚、神隠とかじゃさすがに縁起が悪くて仕方ない部分もある。餓鬼塚は逆にちょっと面白いけど。
──その長い長い前振りからの「沼部」である。そのまんますぎるだろ!
六郷用水跡
沼部駅のすぐ近く、桜坂通りの東光院(お寺)を左に曲がったところにある遊歩道。桜坂通りから中原街道まで300m程のプロムナードとなっている。ここもなかなかキレイなので桜坂のついでに寄っていく良い。
六郷用水路とはここも前回紹介した二ヶ領用水とほぼ同世代に作られた由緒ある水路で、1597年からの14年かけて用水が開削され、その後1725年に改修されたそうだ。ああここやっぱり沼だったんですね(確信)
用水路は1945年に廃止され、宅地化に伴って大半は埋めてられたか暗渠になったが、一部はこのように遊歩道や親水施設として整備されている。時間の都合上あまり深追いできなかったが、水車があり錦鯉も泳いでいてなかなか風流だ。
桜坂
ここに来てやっと本題の桜坂。お前沼部でどれだけ引っ張ったのかと。
沼部駅から桜坂通り(これもそのまんますぎるw)の坂道をしばらく直進すると今回の目的地である桜坂へたどり着く。後述するが「あの」桜坂である。
この桜の木(ソメイヨシノ)は昭和初期に植えられたもので、その昔は中原街道の切通しだったそうだ。現在の中原街道は丸子橋と接続するあの通りなので、この桜坂通りは中原街道の旧道ということになる。赤く彩られた「桜橋」が切通しであった名残を今に感じさせる。
この桜坂はそれほど距離が長いわけでもないのだが、桜がいい感じに群生しているためなかなか絵になる。高さもあるためフレームに収めやすい。ここまではビルトロックス 23mm F1.4で撮っている。
Viltrox 56mm F1.4
ここからビルトロックス 56mm F1.4で撮っている。ちょうど桜の枝が出ていたので橋の上から見下ろし構図で撮ってみた。
このレンズはパープルフリンジが多少出たり、ボケが少々騒がしいときもあるが、この大きさ・価格でF1.4の明るさとボケを使えるのは便利。富士フイルム Xマウントユーザーや、ニコンZfcユーザーはとりあえずお試しでゲットしてもいいと思う。
ぶっちゃけ言えばシグマの方が高性能かもしれないが、こちらはアルミ鏡胴かつシルバーがあるのがGood。去年江の島でエンジョイしてきた図がコレで、このレンズでもそこそこ戦える。
余談(例の話)
桜坂というワードを聞くと福山雅治氏の歌うあの「桜坂」が思い浮かぶ人が普通に多いと思われる。
それもそのはずで、この曲はこの桜坂(東京都大田区田園調布)を歌った歌なのである。本曲がリリースされたのは2000年のことで、筆者は世代ド真ん中だったので印象に残っている。ダブルミリオンなのでその世代には特にぶっ刺さる曲だろう。
あんまり解説すると筆者の年齢がバレてしまうのだが、この曲は当時放送していたウッチャンナンチャンのバラエティ番組のために提供された楽曲で、「未来日記」というドラマ仕立てのコーナーに使われていた。このコーナーは番組の看板企画でとても人気があった。
この桜坂は福山氏が以前住んでいた場所であり「未来日記」の舞台となった場所でもある。劇中では福山氏自身がチョイ役(モブ)としてコーナーに出ている。モブというにはあまりにも豪華すぎるキャストだが、一種のファンサービスといえる。
余談の余談
この桜坂だが、キーがあまり高くなくテンポや音程も穏やかなので歌いやすく、カラオケ苦手民の救世主として知られている。聞いた時の美しさは言うに及ばず、音域が狭くても歌い切れるのは本当素晴らしい。シンプルな曲調故に聴き減りもせず、まさに名曲と言える。
筆者のようにゲーム音楽やアニメ・映画サントラ、アンビエントミュージック、ヴェイパーウェイヴみたいな妙なBGMばかり聞いてるとカラオケで歌える曲が極端に少なくなってしまうため、こういった中高年層からの知名度が高くてかつ歌いやすい曲は非常に助かる。
……が、この曲を選ぶ=イケメン(イケボ)であることが前提なのでちょっとチョイスしにくい。なおこの「未来日記」の前コーナーの企画提供曲がサザンオールスターズのTSUNAMIで、これも素晴らしい曲なのだが、例の件もあってカラオケでは少しチョイスしにくくなっている。
なのでスピッツのロビンソンあたりにお世話になる人も多いと思われる。サビ部分の最後のところだけは高音なので、早々に諦める人、頑張ってチャレンジする人と別れるところ。あるいはヅラが府中の風に飛ぶ人もいると思われる。夜更け過ぎにユキエに変わる人もいる(これは冬限定)
まとめ
二ヶ領用水から桜坂までハシゴしてお花見をしてきた。あいにくの雨だったので「クラシックネガ」で渋めの雰囲気に撮ってみたが、地面が濡れていることもあり雰囲気が出ている写真もある。ちょっとアンダー目で撮った方よりネガっぽく見えるかも。
今年の桜は開花が3/29と例年よりも遅く、散々引っ張っておきながら晴れが1日もないという状況なので、こういった味変で楽しんでいこうと思う。なるべく違うカメラで回っていきたいと考えているので、よければご参考くださいませ。
このカメラで撮ったオマケ記事↓
東急沿線沿いのお花見スポット
東急沿線沿いは桜の名所がなかなか多く、鉄板人気の目黒川を筆頭に、多摩川台公園、大倉山公園、菊名桜山公園などがある。特に菊名桜山公園は八重桜の名所で、ヤエザクラー歓喜の構成となっている。
実は別の日に渋谷に行った帰りに目黒川の桜を見に行こうと思ったのだが、中目黒駅があまりにも激混みすぎて辟易してしまい、そのまま普通電車で帰ってしまった。去年(2023年)よりも明らかに人が増えている気がする。
単純に桜を見たいなら上記の場所でも見れるので、東急ユーザーは行ってみるとよい。目黒川は夜でも見れるメリットはあるが、中目黒駅はアホみたいに混むので田園都市線 池尻大橋駅から歩いて行った方がいいだろう。
リンク
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