【レビュー】SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art ②

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カメラ

シグマの最強40mm再び。今度はZ7につけてお散歩。

ニコンZ7に装着

マウントアダプターFTZを介してミラーレスカメラのZ7に装着したところ。レンズに対して本体が明らかに負けてしまっているがデザイン自体は一体感があって良好。小さいボディにデカいレンズというのもなかなか攻撃的で悪くない。

Zマウントでも問題なく使える上、ボディ内手振れ補正も効くのでそのスペックをさらに存分に発揮できる。ただし持った時の重量がそれなりにあり、重心がレンズ側にあるので気を付けないと手首を痛めてしまうかも。なるべく左手を添えた方がよさそうだ。

このレンズで撮った写真

桜木町から元町まで散歩しながら撮った写真。今まで紹介してきたレンズで撮影してきた風景だが、なんだか過去に倒したボスが復活して挑んでくるみたいな展開になってしまった。ロックマンかな。

とはいえ初見のカットもあるのでなかなか新鮮。

野毛町

ここは以前シグマ35mm F1.4で撮ったエリアになる。同じArtレンズだけあって描写の方向性は似ていて、中心の解像度は絞り開放からシャープかつ安定している。


しかし周辺や四隅の解像度はこちらが一枚上手で、豊富な光量により安定性を感じる。

都橋・吉田町

ここはTTArtisan 35mm F1.4で撮り歩いたエリアとなる。


画質はさすがにこちらが圧勝。周辺は比べるまでもない。スナップ夜景は性能の差が出やすいシチュエーションとなるが、しっかりハッキリクッキリ移したいなら相応のカメラとレンズを用意してくる必要があるということか。

一方でblueはコンパクトなAPS-C機にお手軽レンズで撮ったインスタントな夜景写真も気軽で好きです。なので良し悪しというよりは個性かな。


不二家レストラン横浜センター店。左に有隣堂、右にヴィドフランス、その向かいにブックオフとユニクロ、ダイソーを擁する伊勢佐木町のシンボルマークである。この不二家はとても由緒のある店舗で実は銀座店よりも古い。

この建物は山手のエリスマン邸なども手掛けたアントニン・レーモンド氏が設計したことでも有名で、1945年の横浜大空襲も免れ、戦後は米軍に接収された歴史のある建物である。横浜市中央図書館の企画展でみた写真にも確かに写っていた。

残念ながら設備の老朽化や耐震性の問題から解体されることになった。横浜駅西口のダイエーや東急ハンズもそうだが、ここ10年で意外と街並みは変わっている。

石川町(北口)周辺

左は通常撮影右はHDRモードで撮った写真となる。HDRモードは富士フイルムのX-T4の使い勝手・仕上がり共に良好だがこれもそこそこいける。

D800(一眼レフカメラ)時代のイメージから手持ちでのHDRは敬遠していたが、ミラーレス移行によってミラーショックがなくなったことでかなり使いやすくなった。ただしネオンサインなどの描写はX-T4の方が違いを実感しやすい。


その近辺には歓楽街が。自産自消を感じるシュールな一枚。

横浜駅西口周辺は目立つのでお忍びにはこちらか伊勢佐木長者町駅周辺がオススメか。


石川町の南口はかの有名な「寿町」があり、この辺一帯はなかなかのディープゾーンとなるのだが、中区南区界隈で育った人や、特別教育や作業主任者などの安全衛生系の資格を取った人などにとっては割とお馴染みな場所だったりする。

今は建替でなくなってしまったが、“センター”こと「総合労働福祉会館」は昭和のヨコハマを感じることができる味わい深い建物だった。ぜひお見せしたかったのだが残念ながらHDDがお亡くなりになってしまった…。

ちなみに馬車道の第二合同庁舎裏にあった「海岸通団地」も好きだったのだが、現在は解体されてアパホテルが立っている。この建物も趣深く撮りに行ったことがあったのだが、HDDがお亡くなりでサルベージできていない。諸行無常である。

石川町(南口)周辺

この辺は9年ほど前にAF NIKKOR 35-70 F2.8Dで撮りに来た場所。リンク先に貼ってあるがここも駅舎が味わい深い。


若干ニュアンスは異なるが、渋谷に対する三軒茶屋のようなポジションの街で、横浜駅西口や野毛町よりも落ち着いた雰囲気で話したいときはこちらがオススメ。隣接している元町まで歩き、みなとみらい線(東急東横線直通)で帰ることもできる。

元町周辺

横浜元町。ここはペンタックスK-3III、FA35mm F1.8、DFA100 F2.8で撮って歩いた場所になる。この前は表通りは取らなかったのでここが初出かな。


横浜元町ショッピングストリートのルーツは、山手の外国人居留地の併設された商店街から端を発している。そのためハイソで華やかな雰囲気があり、地元の奥様がワンちゃんを連れているのをよく見かける。

アパレルショップの他には時計店やジュエリーショップ、時計店、洋食器店などが立ち並び、これらが好きな人はなかなか楽しめる。特に土日は人通りが多く特にチャーミングセールの期間はごった返す。blueはちょっと居心地が悪いので裏通りの方が好きだったりする。


どちらもF1.4絞り開放にて撮った写真だがやはり周辺まで解像している。それでいて周辺減光はするので、絵画のような独特な描写になる。


こちらはその裏通りのクラフトマンシップストリートとなる。この間k-3IIIで撮って歩いた電線の写真はこの通りになる。レストランやバーが立ち並ぶ大人な雰囲気の通りで、表通りよりも夜が長い。


塩汲坂通りの一角。前回川崎の名画通りで撮った時の感じたことだが、このレンズは1~2m程度の中距離ピントで抜群の描写性能を示す。もはや解像度の暴力と言っていいレベル。


代官坂通りの一角。こちらも「解像しているのに周辺減光する」という謎の現象が生じている。

夜景写真の場合、料理の粗熱を取ったりゆであがったうどんを冷水で締めるような感覚で、レタッチによる後加工を用いてコントラストや明度、カラーバランスを調整することが多い。


通常は露出アンダーまたはオーバーの写真をわざと取ってからレタッチで追い込むわけだが、このレンズの場合は適正露出のjpg撮って出しの段階で、すでに余計な調整が要らない「仕上がった絵」が出てくるのが凄い。

素材の良さを前面に押し出せるのはとてもいいことで、やるにしてもせいぜいカメラ本体でHDRやDライティングをかける程度の薄化粧で済むため、手間がかからないのはさることながら、やりすぎてウソっぽくならないのはいい。

このレンズで撮っていて気付いたこと

単焦点レンズ中の単焦点レンズ

もしくはArtレンズ中のArtレンズ。戸愚呂100%みたいなこと言い出して何言ってんだと思うが、このレンズを端的に表すとこうなる。同じシグマの35mmと50mmを合成の壺に放り込んで1本のレンズにするとこれになる感じ。

35mm 単焦点 + 別の単焦点の2本構成で行くか、この40mm F1.4 Art 1本撮りで行くかというのは実に悩ましい。

40mmとしては大きく重い

同じ40mmであるペンタックス DA 40mm F2.8mmとの比較。悪意がありすぎる(笑)


このレンズの重さは1200gあるのだが、望遠域の大口径レンズや、大三元ズーム70-200 F2.8を使う人は重さや大きさ自体は問題にならないと思う。前重心になるがそれも左手を添える位置を調整すれば慣れる。

問題は40mmという画角ゆえの撮り方で、全部映す超広角や撮るものが決まっている望遠と違い標準画角はまず被写体を探すところからスタートするので、このレンズの重量と重心をもって動き回るといい運動になる。調子に乗ると手首を痛めそうだ。

画質は究極なのだが如何せんガチすぎるので40mmレンズとしての気軽さはない。撮影フィーリングを重視する人は35mm F1.4 Artや50mm F1.4 Artの方がいいかも。描写も多少隙があるのでいい意味で愛嬌がある。

まとめ

このレンズはシグマのARTラインの集大成であり、一眼レフカメラ用の標準域レンズの到達点と言える。デカい!重い!強い!という三拍子を極めており、ロマン砲として申し分ない。一眼レフ機用の標準レンズでこれ以上のものを探すのは難しい…というかおそらくないだろう。

このレンズの放つF1.4の開放画質は、ニコン純正の50mm F1.4DやF1.4Gを二段絞ってF2.8として使ったときの画質よりも良いという途方もないもので、もはやオメガレンズといった方がしっくりくるかもしれない。


マンガやゲームにおける「ジョーカーキャラ」をそのまま具現化したようなレンズで、るろうに剣心の比古清十郎とか、ファイナルファンタジータクティクスのオルランドゥみたいな規格外の強さを誇る。あまりにも強すぎるのでかえって使いにくく、コイツが味方になったら終わりというキャラだ。

このブログでは色々なレンズを紹介してきたが、単純に画質のみでいえば、最初にコイツを入手すればレンズ探しの旅は終わる。あれこれ寄り道や散財するよりも、ひたすらこれで撮りまくって毎日筋トレすればそれが最強だ。

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