San Martinと双璧をなすオマージュウォッチ界のエース、Cronosについてレビュー。
スペック
年代 | 2022年頃? | ムーブメント | NH35 |
型番 | L6019 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 36mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 11.5mm | 防水 | 10気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★★☆(4.5) |
機能 | デイト | 備考 | ホワイトダイヤル(オリジナル) |
どんな時計?
R社冒険者1のオマージュウォッチとなる。このモデルでは36mmのものを再現している。ただ筆者blueはR社には詳しくないのでどのバージョンを冒険者1を再現しているかまではわからない。
面白いのは、本家R社の冒険者1にはないホワイトダイヤルであること。冒険者1はブラックのみというイメージだったが、このホワイトもなかなかカッコいい。
CRONOS(クロノス)はオマージュウォッチメーカーの中ではSan Martin(サンマーティン)に匹敵するレベルの品質を誇るとのウワサで、どれほどのものなのか興味があったところ、中古品を見つけたのでコレを入手、レビューしてみる。
ディティール
ダイヤル
前述の通り、オリジナルの冒険者1にはないホワイトダイヤル。これはなかなか新鮮で明るい印象もあるため本家でもぜひ採用してほしいところ。大きさも36mmと心得ており、時計好きのツボをグリグリと刺激する仕様。
冒険者1といえばこの3、6、9時のアラビアインデックスだが、ここは従来のメタルインデックスではなくルミノバインデックスとなる。細かいところだが実用に振ってくれるのはうれしい。
マクロレンズで超アップに寄ってみたところ。36mmと小ぶりな時計だが接写にも耐える。質感や作りについてもオマージュウォッチとしては高価なメーカーだけあって申し分なく、ほぼSan Martinと互角と言ったところ。
ケースバック
ムーブメントはセイコーの外販用ムーブ NH35。だがケースバックなので見えない。
ブレスレット
ブレスレットはいわゆるオイスターブレスで、通常のダブルロック仕様のフォールディングバックル。グライドロック機構は採用されていない通常タイプのものになる。
取り立てて特徴のないブレスだがシンプルに出来がいい。ツールマークを残すSan Martinのものよりも上品な仕上げで、Pagani design にありがちなクリアランスがタイトなことによるコマの渋さもみられない。特長が無いことが特徴で、没個性であるが故作りの良さが際立つ逸品になっている。
謎の904Lシールが貼ってあるオイスターブレスと同等程度の品質があり、この時計の質感の高さに一役買っている。このまま付けっぱなしにしていても何も問題はない。
夜光(Lume)
前述の通り、アラビアインデックス部分もルミノバが塗ってあるタイプになるためここも光る。36mmという小ささの割には視認性は良好。
ただし発光色は一般的なルミノバと同じブルーグリーンとなる。クロマライトのようなスーパーブルーのルミノバを採用しているPagani designとは異なる。
輝度については、San Martinとほぼ同じだが一歩譲るようだ。クロノスが展開している潜水艦、深海、GMT達人2などの他のオマージュモデルもこうなのかはわからない。とはいえ暗いということは決してなく、むしろSan Martinが明るすぎるだけとも言える。
San martinと
中華オマージュ界の二台巨頭、San martinとCronos watchのショット。この二社は本当に品質が高くてビビる。ケースやブレス、ガラスなどのガワに関してはセイコープレザージュやオリエントスターを完全に凌駕している。
恐ろしいことに、中の人はNH35などの汎用ムーブメントのため修理交換で復活する上、ガラス、ベゼル、ブレスレットに至るまで修理部品が簡単に入手できるため、その気になれば半永久的に使い続けることができてしまう。
ブレスは共用で互換性がある。ここまで良質のブレスがオクで5,000円くらいで入手できる時点で反則が過ぎる。
入手方法(アリエク)
(※画像から商品ページへ飛べます)
クロノスはアリエクを使わないと入手が難しい中華ウォッチブランドだ。新品が欲しい、オクでどうしても見つからないという人はアリエクに挑戦することになる。筆者も使ってるけどたぶん95%くらいの確率で届くので大丈夫。(100%じゃなくて草)
ちなみに残り5%もちゃんと返金はできた模様。ただ通関等の問題であるAmazonよりも納期は長めにはなる。忘れた頃に到着するのでそれまで気絶して待っているとよい(白目
なおアリエク以外だと…
Amazonでは売っていないので入手難易度はやや高めとなる。中古品をゲットする方法もあるが運任せになってしまうのは否めない。
単純にクロノスウォッチと検索をかけるとセイコーのクロノスシリーズがヒットするため、このブランドだけをふるい分けるのはかなり難しい。Cronos watchなどと正式なメーカー名を打っても紛れ込んでしまうため、工夫が必要になるかもしれない。
まとめ
「限りなく本物に近いレプリカ」「ほぼ冒険者1」といったところ。完成度はSan Martinとほぼ互角だろう。作風や個性が薄い分レプリカとしての忠実度はコチラが上まである。
筆者blueは本物を持っていないのでそこは何とも言えないが、この時計は小粒ながらしっかりかっちり作られていて、オマージュ抜きにしても高品質であることはわかる。そして実際に本物を持っている人ですら、ほぼ見分けがつかないそうな…。
精度についてはNH35(外販版4R)なので、クロノメーターがデフォの本家にはさすがに敵わない。しかしこの時計については、もはやムーブメントの精度くらいしか決定的な違いが無い。あとはケース内側側面の刻印とか王冠マークとか、本当そのくらいしかない。
36mmというサイズ感もよく、スーツやシャツに干渉しないので使いやすい。
オマージュ故に小恥ずかしさを覚える人もいるかもしれないが、どうせ慣れる。筆者はもともと本家R社は買えないし(笑)、腕時計のブランドにも関心がないので手頃で良さげなものを好き勝手に着けている。さすがにコレをスーツに合わせる度胸はちょっとないけども。
今時付けてない人、スマートウォッチの人も多いし、他人の腕時計なんて興味ないって。そんなわけでオススメな時計。
関連商品
冒険者1のオマージュはすでに紹介しているSan martinからも出ている。ちゃんと36mmだし作りもほぼ互角だ。国内業者だと現状これになるので安価に入手したいならアリエクとなる。
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