購入者がAliexpressをのぞく時、Aliexpressもまた購入者をのぞいているのだ。
まずはアリエクのアカウント登録
アリエクで商品を購入するにはAmazonや楽天などと同様にアカウント登録が必要だ。基本的には他のECサイトと同じだが、国内事業者ではなく海外事業者(中国)となるので、いくつか違う点はある。
登録の仕方はコチラの記事にて説明しているので、買いたいものがあったらとりあえずコレを読んでアカウント登録をしておくとよい。普段ネットを触っている人ならそんなに難しくはない。
セール期間
アリエクの商品は基本的には時価だ。商品自体の値付け、クーポン、為替レートなど、価格変動要因が多いため常に価格は変動している。
アリエクにはAmazonや楽天と同様にセール期間があり、このタイミングで買うと安く買える。人気商品はすぐに買わないと売り切れてしまう点も他のECサイトと同様。ちなみに主だったセール時期は以下の通り(2024年現在)
毎月上旬:チョイスデー
3月下旬:アニバーサリーセール
6月中旬:サマーセール
8月下旬:シーズン終了セール
11月上旬:独身の日セール
11月下旬:ブラックフライデーセール
12月下旬年末セール
毎月1日から数日はチョイスデーとなり少し安くなる。6月のサマーセールと11月独身の日のセールは結構デカいので狙い目。この記事を書いたのは6月初旬なので時期がいい。
割といつもやってんじゃねーかと思うが、一昔前のユニクロでやってた期間限定価格(週末セール)に感覚は近く、この期間に買うとチョット得をしますよという感じになる。中華時計はアップデートに伴い見切り品もたまに発生するのでチェックしておくとよい。
なおセール=いつもより売れるなのでどうしても欲しいブツがある場合はセール前に入手するのもあり。中華時計は欧米でも人気なので売り切れも意外とあり得る話で、セール中はクーポン値引き額が少なくなるので劇的な差は付かない。絶対に欲しい品があるならこれもあり。
購入の仕方
アリエクのレイアウトやインターフェイスはAmazonに近い。左上の検索ボックスに商品名やブランドを検索してアイテムを探していくことになる。たとえばCronos watchと検索するとこんな感じで商品ラインナップが表示される。
そのほかによく使うのは右上のアイコンで、アカウントは注文状況、発送状況、セラーとのメッセージ、アカウント設定など比較的使うことが多い。その隣はカートで、現在のカートの中身を確認することができる。
(余談:Cronos watchは高品質だが国内ECサイトやヤフオクメルカリではセイコーの時計や時計雑誌が重複ヒットして探しにくい。手っ取り早く入手するならアリエク推奨)
上の検索結果から商品の個別記事ページに移動したところ。全体的なレイアウトはAmazonに酷似しているのであまり迷うことはないだろう。購入ボタンが右にあり、下にスクロールすると商品スペックや購入者レビューが表示されるのもAmazonと同じだ。
画面中央のピンクで表示されている金額が実際に支払う金額になる。この金額は何かと変わるので細かくチェックするとよい。
また画面中央の青枠(小さいサムネイルが4つ並ぶあたり)は重要で、これは商品仕様が複数ある場合ここで仕様を選択することになる。この腕時計ならセラミックベゼルの色とベゼルのルミノバの有無が選択でき、仕様によって金額が変わることもある。
ここを確認しないと仕様違いの商品が来てしまうのでスゲー大事。Amazonにも同様の仕様選択ボタンがあるので知っている人は迷わないと思うが、一応。
クーポン
金額表記の下に「13,000円以上の注文はオフになります 80,000円」という何やら怪しい記述がある。日本語が妙なので勘ぐってしまうが、、、
これはクーポンまたはプロモコードのことで「80,000円以上注文すると13,000円安くなりますよ」と言っている。このクーポンは商品やセラーごとに異なっており、また同じページの商品でも時期によって変わったりするので細かくチェックするといい。
また同一商品に複数のクーポンが付いていることがあり、この場合だと48,000円以上、22,500円以上の場合など購入価格に応じた値引きクーポンが付いている。要はヤ〇オクの週末限定ゴールドクーポンと同じだ。重複適用は不可で購入金額が大きくなると値引き額が大きくなる。
このクーポンはなかなか親切で、選択すると購入確認時に自動適用してくれる。どこぞのヤフ〇クとは大違いだ。枚数制限や取得時のデメリットもないので、購入検討中の商品はとりあえず取得しておくとよい。
バイヤープロテクション
アリエクの取引に不安のある人は商品欄のサービスの欄を確認するとよい。バイヤープロテクションとか、〇〇日以内返品無料とか書いてあればその取引は信頼性が高い。サービス内容として明文で定めされているためだ。
この辺は流石海外のサイトでローコンテクスト文化というわけだ。日本国内の消費者法が及ばないためこれが申し入れの根拠となる。こうやって明記された仕様に違反したセラーは契約不履行によりアリエク運営からペナルティを受けると思われるため、まともな会社なら従うだろう。
あわせてメーカー直販セラー、またはゴールドセラーから買うとよい。逆によくわからないセラーは安くても避けた方が無難かもしれない。相場に比べて不当に安すぎるセラーはやめておこう。
商品の購入
買い物を終えて購入手続きに行きたいときは画面右上のカートアイコンを押すと、カートの中身を確認することができる。注文内容と金額に間違えがなければ、購入手続きへのボタンを押す。金額については、クーポンを取得していればここで自動的に控除される。
商品を購入するかの確認画面が出る。左上の支払い方法をチェックする。登録しているクレジットカード、Paypal、コンビニ払いを選択できる。注文内容や金額に間違えがなければ右側のボタンを押す。
クレジットカードの場合は次の画面でセキュリティコードが要求されるので事前に用意しておくこと。
なおこの画面ではプロモコードを持っていればここで入力すると割引を受けられる。クーポンとは違って手動入力しないと効力を発揮しないので忘れずに入力すること。
購入完了後の流れ
商品ページを見ると購入商品のステータスを確認できる。画面左上の進捗状況(上図では完了と書かれている箇所)と画面右側のボタンが重要で、ここは購入商品の配送状況によって表示が変わる。
発送状況
発送状況の進捗を確認できる。発送待機中⇒出荷完了⇒輸送中⇒税関に到着済⇒配達中 といった感じに進捗状況に応じてステータスが変化していく。配達中:現地配送センターに到着 となるともうじき到着するので正座待機して待つとよい。
ステータス
アリエクの商品は中国の倉庫から出荷されてはるばる海を越えて運ばれてくるので、トラブルがないではない。入金トラブルがあったり、税関で引っかかって遅延されたり、届いたはいいが品違いだったりというのがたまにある。
なお破壊されたことはさすがにないものの(※後述)、入金トラブルや品違いは実際に筆者もあったので、高額商品を購入したときなどはなるべくこまめにチェックした方がいいだろう。
「荷物が破壊されました」
アリエクの日本語は機械翻訳なので少々妙な表現が多いのだが、笑えるものも多い。中でもぶっちぎりインパクトがあるのは「荷物が破壊されました」だろう。何があったんだよww
なお英語の原文は“Package destroyed”なので、だいたいあってる。そっかぁ…デストロイされちゃったかぁ…。デストロイじゃしょうがないよなぁ。
…そうはならんやろ!この直接的すぎる表現は洋ゲーっぽくて好きだけれども、もう少し言い方ってものがあるだろう。初見で見たら多分盛大に吹き出す自信がある。
なおこれに対してアリエクから購入者に提示される選択肢がまた物騒で、「紛争を開始します」というシヴィライゼーションばりに好戦的なもので更なる笑いを誘う。戦の鐘が鳴る~(コロシアエー)
受け取り連絡
さて、注文した品物が無事に デストロイ 到着したらひとつやることがある。受け取り連絡だ。
アリエクでの買い物はヤフオクやメルカリと同様に受け取り連絡が必要となる。Amazonと違って受け取りっぱなしではないことに注意をすること。
なお受け取り連絡にチェックを入れるのは必ず開封・検品をしてからにしよう。アルバイトさんが倉庫からピッキングしてくれた品物が船便で日本海を渡って到着するわけで、毀損や品違いそこそこあり得る。この辺もヤフオクやメルカリに感覚は近いかな。
「完了」と「クローズ」
アリエクでその他注意したい要素としては「クローズ」という概念がある。
商品を購入後購入すると画面左上の進捗が、支払待ち⇒発送待ち⇒発送済⇒完了 と変化していく。
通常、支払処理が正常に完了すれば発送待ちとなり、やがて発送済となって商品が到着し、購入者が受け取り連絡ボタンを押せば完了となるのだが、、
稀に「クローズ」といって取引が未決終了してしまうパターンがある。日本語翻訳だと完了とニュアンスが似ていて紛らわしいが、こちらは代金の支払いが期間内なされなかったため注文がキャンセルされた状態ということを意味している。
左上のステータスが支払い待ちの状態のまま数日が経過するとクローズ(未決終了)となってしまう。クレジットカード支払いの場合、認証エラーなどによって代金が支払われないパターンもあるため、注文確定後にステータスが発送待ちになっていることをきちんと確認をしよう。
クレジットカード決済時にCSC_7200026とかCSC_7200053といったエラーコードが出ると支払われない。アリエクでは稀によくあるのでサブのクレカやPaypalなどを用意しておくとよい。最悪コンビニ払い(ファミリーマート)で払込みを行うこともでき、これは現金決済(円)となる。
アカウント画面
アカウント画面のうち、よく使うのが画面左側メニューの注文・支払いのボタン。そのすぐ下にある設定と配達先住所、メッセージセンターも比較的使う。
画面右上のアカウントアイコンにポインタを合わせたときに出てくる吹き出しメニューにも同じものが出てくるのでとりあえず迷ったらここを開いていけば目的に応じたページに大体たどり着く。
メッセージセンターのメニューを開いたところ。注文をするとトークに注文確認コメントが表示される。これもヤフオクやメルカリと同じで、いちいちプロバイダメールやフリーメールを確認しなくてもよいので便利。
通常はスルーで良い。何かあったとき(到着の遅延や品違いの返品など)はこちらに返信をすることになる。先の述べた品違いがあったときの問い合わせもこのページから行っている。
なお、やり取りは基本的には英語になるが、最近は翻訳サイトの精度も上がっているためあまり難しくはない。そのときのやりとりについてはこのページにて。
まとめ
アリエクはなんだか胡散臭い・怖いというイメージがあるが、実際は取引・配送がかなり可視化されしているので良質のセラーさえ選んで取引をすればさほど問題はない。中華時計に関してはメーカー直営のセラーか、ゴールドセラーから買えば間違いはないだろう。
発送状況の追跡もできるので気になったらとりあえずメッセージで問い合わせてみるといい。以前の記事で95%くらいの確率で来るといったのは割とマジで、海外サービスゆえの心構えは必要になる。アリエクはある程度自分で調べて対処できる程度のリテラシーのある人に向いている。
とはいえIT音痴の筆者でもなんとかなっている通りさほど難しくはない。いきなり高い買い物すると緊張すると思うので、安いのをいくつか試しに買ってみてから感覚を掴むといいだろう。その上で気に入ったなら全力で中華沼にダイブするとよい。(バッチコーイ)
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