みんな大好き36mmシリーズ。20気圧防水を備える実力派。
スペック
年代 | 2023年頃? | ムーブメント | NH35 |
型番 | PD-1751 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 36mm | 風防 | 両面ARボックスサファイアガラス |
厚さ | 13.9mm | 防水 | 10気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★☆(3.5) |
機能 | 備考 |
どんなモデル?
某T社の隊員オマージュモデル。このモデルは36mmモデルを再現している。
36mmと小型ながら両面ARボックスサファイアガラスを搭載し、20気圧防水を確保している実力派のモデルとなる。この記事では39mm版をモデルアップしたSan martinとの比較も行いながらディティールを紹介していく。
ディティール
ダイヤル
ほぼ某T社の隊員そのままのモデルだが、T社自体がややマイナーなためそれと気付きにくく気恥ずかしさが少ないのはいいかもしれない。36mmということで細腕にも似合い、シャツにも引っかかりにくいのはいい。
注目すべきは両面ARコートのなされたボックスサファイアガラスを搭載している点で、この小ささかつグロス仕上げのダイヤルにもかかわらず、かなり見やすい。
シースルーバック
裏蓋はシースルーバックになっており、セイコー製外販ムーブのNH35が覗く。故障が少ない安定稼働が望めるムーブメントで、その信頼性は高い。
ブレスレット
ブレスレットは全面ヘアライン仕上げの無垢ブレスで、接続はネジ留め式。キズが目立ちにくいのでハードユースにも向いている。
夜光
ここは筆者的にはちょっと残念なポイントで、ダイヤル部分のルミノバがやや暗い。Pagani designは頑張っているのだが、針、ダイヤル、ベゼルでルミノバの塗り回数が異なるのが惜しい。
とはいえ実用上は問題が無いし、水準程度の明るさではある。
San martin SN021Gとの比較
San martin SN021Gとの比較。同じくケースサイズ36mmと小型で使いやすい。
ルミノバの輝度はやはりサンマーティンの方が上だ。パガーニデザインは夜光さえ手を抜かなければ化けると思うのだが、そもそも販売価格帯が違うのでそこまで求めるのはちょっと酷かもしれない。
別の面でも差があり、サンマSN0107のケース厚は11mmと厚くも薄くもないベストな厚さだが、パガーニデザインPD-1751は14mmとケースサイズを考慮すると厚く、ビックマック感が出てしまっている。ここはケースバックかつ5気圧防水にして薄くした方がよかった。
とはいえ巻いてしまえば意外と目立たないし、ビックマックが好きな人もいると思うので結局そこは好みなのだけど。
入手方法(2024.4)
Amazonなどのネットショップで入手が可能。
最近アリエクでセールにかかっていたので安く入手できた人も多いと思われる。メルカリヤフオクでもよく見かける上、十分安価なので欲しい人は狙ってみるとよい。
まとめ
サンマーティンの39mm版が良かったので36mm版も気になったところ、セールで投げ売りにされていたので入手した一品。さすがに上位ブランドと比較してしまうと細かいところが気になってしまった。
ルミノバをもう少し濃くして、ダイヤルをマットブラックに、ケースバック&5気圧防水にデチューンして薄くすればいい時計になったかもしれない。ガラスとムーブメントはいいだけに惜しい。
blueの趣味に合わないため辛口となってしまったが、見方を変えれば両面無反射ボックスサファイア搭載で、20気圧防水でガシガシ使える36mm時計という、割と希少な属性を持っている時計でもある。セール品としては破格なので探している人は是非。
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