スペック
年代 | 1994年 | 作動方法 | モデルガン |
メーカー | HWS(ハートフォード) | バージョン | ─ |
全長 | 263mm | ホップアップ | ─ |
身長 | 130mm(実寸) | 装弾数 | 6発 |
重量 | 627g(木製グリップ時) | おすすめ度 | ★★★★(4.0) |
材質 | ABS樹脂(メッキ) | 備考 | ミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ) |
どんなモデル?
ハートフォード社製のS.A.A45(ピースメーカー)である。ロングセラーモデルであり、定期的に再販されたりする。リボルバーらしくインチ違いや仕上げ違いのバリエーションがあり、これはABSメッキの4.75インチ(シビリアン)モデルとなる。
ディティール
全体像
S.A.A(ピースメーカー)には製造時期によって世代(ジェネレーション)があり、ディティールが異なる。blueはガンマニアではないためあまり細かい説明はできないが、
1st | 1873~ | 発売年~第二次大戦まで生産されたモデル |
2nd | 1956~ | アメリカ好景気時代、西部劇ブームで再生産されたモデル |
3rd | 1976~ | 1975年の製造中止後に作られたモデル |
という認識でいる。とりわけ1stと2ndが人気なようで、3rdや4thはあまりいい評価を得ていないらしい。素人ゆえよくわからないが、この辺の感じはリーバイスの501みたいなものなのかもしれない。
多くのトイガンもその例にならっている中、このHWSのモデルは3rdジェネレーションをモデルアップしており、少し珍しい。
クロムメッキ
S.A.Aは古い銃である。メッキと言えばニッケルメッキがまず思う浮かぶが、このモデルはクロムメッキの鏡面仕上げとなっている。実銃であったのかどうかはわからないが、クロムメッキの方が表面強度が高いので発火させて遊ぶには向いているのかもしれない。
イメージや史実と合わず釈然としない人もいるかもしれないが、S.A.A自体が美しい形をしているので、ガンブルーだろうが鏡面だろうが古美だろうが美しくなってしまう。これはズルイ。
ちなみに昔のマルシン製ガスガンも同じクロムメッキで鏡面仕上げのものがあった。今のロットはサテンシルバーになっている。
バレル
バレルの長さは4.75インチであり、通称シビリアンと呼ばれる。シビリアンとは民間モデルの意で、これに対して、5.5インチのアーティラリー(歩兵)、7.5インチのキャバルリー(騎兵)などは軍用モデルと呼ばれる。他には3.5インチでエジェクターレスのシェリフス(保安官)などがある。
グリップ
通常、メーカー純正のフェイクパールグリップが付いているが、これは黒檀製グリップに替えてある。オークションでたまたま手に入った物であるが、S.A.Aはメーカーや世代で形が違う上、ワンピース、ツーピースの別もあるためすんなり合わないことも多い。これはHWS用だけであってピッタリである。
この銃の好きなところ
それはこのローディングゲート。真円を描くシリンダーのフォルムから金色のカートリッジが覗く光景はなんとも官能的であり、ロマンである。
この銃は中折れ式リボルバーのようにブレイクオープンができず、パイソンのようにスイングアウトができない。このローディングゲートを倒し、エジェクターピンで押し出して排莢を行い、再装填しなければならないため非常に手間がかかる。
敬遠されがちだが、おもちゃとしてやってみるとクラシックカメラとか古い機械にいかにもよくある「儀式」という感じがして意外と楽しい。ただこれを戦場でやる度胸はちょっとない(笑)
まとめ
S.A.Aのモデルガンは数多くあるが、玉数が多く入手しやすいモデルである。完成品モデルの他にもキトモデルでも発売している。
凄腕のガンプレイ上級者も使っている銃であり、最近ではバレルとフレームがラバー樹脂でできたガンスピン練習用のモデルなんてのも出ている。遊べるS.A.Aのモデルガンとしてはイチ押し。
メカの作動感は後発のタナカワークスの方が上質なんだけど、高いし希少なんだよね。
タナカパイソンとのツーショット。曲線とコントラストの美しさに思わず息を飲む。
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