スペック
年代 | 2002年頃? | 作動方法 | ガスブローバック |
メーカー | WA(ウエスタンアームズ) | バージョン | SCW ver1 |
全長 | 約216mm | ホップアップ | 可変式 |
身長 | 約114mm | 装弾数 | 21+1発 |
重量 | 800g(木製グリップ時) | おすすめ度 | ★★★★(4.0) |
材質 | HW樹脂(カーボンブラック) | 備考 |
どんなモデル?
今日まで現役で使われている45.Autoの祖となるモデルである。1911年に米軍で制式採用されて以来、この記事を書いている2022年現在まで世界中のあらゆる場所で使われている拳銃のオリジナルであり、すべてはここから始まった。
米軍制式採用モデルとして有名なM1911A1の前身となるモデルであり、デザイン上の相違点が数多くある。WAはたまにこのM1911をモデルアップすることがあり、これは2002年頃に発売されたSCW Ver.1の頃のものである。
なお「コルトガバメント」とは本国ではあまり呼ばれないらしく、COLT.45Autoなどと呼ばれることが多いらしい。あまりにも設計が古くパテントが切れているためクローンが無数に存在する銃でもあり、その場合は単に1911とか45.Autoと呼ばれているようだ。
ディティール
全体像
パーカーライジング仕上げのM1911A1と違い、M1911はヒートブルー仕上げとされており、トイガンでモデルアップされる際には青系の塗装で再現されることが多く、WAのこのモデルもそれによる。
超高級品のエランのモデルガンなどではガンブルーで仕上げられることもある。WAのガンはHW樹脂でできているのでガンブルーをかけることが可能で、WA純正でたまに発売される他(ただし超高い!)、オクに出品される個人カスタム品でも割とよく見られる。
またメインスプリングハウジングがストレートタイプになっており、手の小さい日本人には割と握りやすい。現在でもカスタムモデルに割とみられる仕様だが、この形状は実は初代の頃からあったのである。
スライド刻印
コルトマーク(お馬さんのマーク)がスライド中央にいない。ではどこにいるかというと・・・。
スライド後端にいる。M1911A1との判別する際にはここを見分けると早い。
トリガー周り
ここもM1911A1とは違う点が多々あり、一番の違いはトリガーである。メインスプリングハウジングの形状も合わせてジオメトリが異なっており、握った時のフィーリングが異なっている。
M1911A1になってからショートトリガーに変更され、代わりにメインスプリングハウジングをカーブタイプのものしているため、以降多くの歴代モデルはそれにならっている。
グリップ
グリップはキャロムショットの紫檀グリップに替えてある。M1911A1に付けているマルベリーフィールドの物とは対照的にチェッカリングが鋭く立っており、量産体制が確立される前のモデルであるM1911には性格的に合っていると思う。
なお、オリジナルについているグリップは木目風プリントの施された亜鉛ダイキャスト製のもので、これを付けると本体重量が1,040gとかなりの重さになる。とてもステキなのだが、表面がプリントが剥離してもったいないので木製グリップに換装している。
この亜鉛ダイキャスト製のグリップは、シリーズ70プレミアムエディションや、SIG1911 GSRなどこの時期のWA製品でよく用いられた。
エジェクションポート
M1911のエジェクションポートは若干浅い。後のモデルでは確実に排莢を行うためか切れ込みが深くなっている。
まとめ
コルトガバメントとして広くモデルアップされているM1911A1とは一味違うモデルであり、M1911A1とは別のバリエーションモデルとして認識されることが多いようだ。
ノバックサイトやアンビセフティ、ロングリコイルスプリングガイドなどのカスタムパーツでモダナイズされていないガバメントのことを業界用語?で「素ガバ」と呼んだりするのだが、王道のM1911A1やMKIV Series’70を差し置きこれが一番好きだというファンも少なくない。
WA 1911と WA 1911A1のショット。トリガーの長さとメインスプリングハウジングの形状が違うことが分かる。本体色やグリップの違いからか、実用一辺倒でミリタリー色の強いM1911A1に比べるとどこか気品のある佇まいである。
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