久々にマウントアダプタ遊び。今回はニコンFマウント×富士Xマウントをお試し。
スペック
焦点距離 | 35mm(換算52.5mm) | レンズ構成 | 6枚5群 |
最小絞り | F2 | 絞り羽根枚数 | 7枚 |
最大絞り | F22 | 寸法 | 64.5mm×43.5mm |
最短撮影距離 | 25cm | 重量 | 205g |
フォーマット | フルサイズ | フィルター径 | 52mm |
どんなレンズ?
本来はフィルム時代のレンズで、もとは1988年当時のフラグシップカメラであるF4に対応したもの。F4はニコンのフラグシップで初めてオートフォーカスが採用されたカメラとなる。(その先代がかの有名なF3で、つまりマニュアルフォーカスカメラ)
1995年発売と一見新しく見えるが、光学設計そのものは1989年に発売したAF NIKKOR 35mm F2Sのマイナーチェンジ版である。1975年発売のAi NIKKOR 35mmとよく勘違いされるが、AF化にあたって光学設計が一新されており、6枚5群となった。
年代的にはオールドレンズに片足突っ込んでいるレンズなのだが、blueはD80時代から普通に現役で使っていたのであまりオールド感がなかったり。
X-T4に装着
今回はマウントアダプターを介して富士フイルムのミラーレスカメラ X-T4に装着してみた。Xマウント用のレンズがまだ揃っていないのだが、昔ながらの絞り連動レバー付きのレンズなのでこんな芸当もできる。
アダプタでフランジバック分の厚さかさむが、もともと小型のレンズなので違和感はほとんどない。マニュアルフォーカスオンリーとなるがこれも問題ない。
フジツボフードはコシナのフォクトレンダー40mm F2のもの流用しており一層コンパクトになる。ジャンクで入手したものなのでレンズ本体は持っていない。
入手方法
現在はディスコンになっているため新品入手は難しい(そうだったんだ)
…が、枯れたレンズで中古の玉数は豊富にあるので入手は容易。中古カメラ屋でも常連なのでまず見かけるレベル。
アダプタは焦点工房のこれがデザイン的に一体感があっておすすめ。Fマウント⇒Xマウント用。
このレンズで撮った写真
溝の口駅(JR武蔵溝ノ口駅)周辺を散策する。今回も例によって夕方となる。
溝の口駅西口商店街
川崎中原界隈における「こういうのでいいんだよ」的スポット。
天体戦士サンレッドの聖地としても有名で、あの無駄にカッコイイ詐欺OPのAメロでレッドが飛び立つあたりのシーンの場所になる。写真の「たまい」や「二の鉄」をモチーフとしたお店もしっかり登場する。
バトルをするなら神奈川!特にアツいぜ川崎!ちょうどいいのが溝の口。(これは二期OP)
溝の口は南武線と田園都市線の交わるグランドクロスだ。宇宙の法則が乱れる!!
乱れた結果どうなるかといえば…、そりゃもう飲み屋になるしかない。
APS-C機でかつF2だがなかなかよくボケる。
光学性能自体は開けばふわふわ絞ればかっちりという昔ながらの単焦点レンズそのもので、枯れたレンズゆえに実家のような安心感がある。
このカットもサンレッドに出てくる。印象的な場所なので街歩き系の番組でも大抵出てくる。この間は朝のニュースにも出てきたのでびびった。
南武線はこの他に小田急線とのグランドクロスにあたる登戸駅、東横線・JR横須賀線と交わる武蔵小杉最強伝説も控えている。ついでに始点駅はあの川崎駅で終点駅はあの立川駅である。
飲み屋街としてのポテンシャルがJR中央線と並んで高い路線で、全盛期のジャイアンツ並に選手層が厚い。田都に乗り換えれば助っ人外人枠で二子玉川や三軒茶屋もある。
まさに難攻不落鉄壁の布陣。そもそも武蔵小杉単体で既に最強伝説なのだから後は推して知るべし。
おまけ
天体戦士サンレッドの聖地を一部紹介。※一部写真はVILTROX 23mm F1.4で撮ってます。
マルイファミリー溝の口&ノクティプラザ溝口 OP他ちょくちょく登場する。
吉野家溝の口店。現在は看板がリニューアルされた。
1話冒頭でサンレッドが並盛を買っているお店。この後トリ型怪人ドルゴンくんに襲撃される。
JR武蔵溝ノ口駅 駅舎裏の通路。OPでサンレッドがフロシャイムの怪人と闘っている場所で、OPはこれの逆アングルからの構図。
カラオケの鉄人溝の口店。ギョウくんが後輩怪人のガメスを連れて合コンを開いた場所。その結果は(ギョウくんにとって)散々だった。
ジョナサン溝の口駅前店。モグラ型怪人モギラ&モゲラが上下関係の厳しいアントキラー先輩によく呼び出されている場所。他にもアニマルソルジャーが身勝手かつ思い込みの激しいムキエビ先輩に呼び出される等、大抵ろくなことがない(笑)
このムキエビ先輩は勝手にキレて帰ってしまい、飲食代の13800円はガメスが支払った。
ありがとう、ガメス!!
…などなど、ざっと駅前を歩いただけでもこれだけあり、本編には数えきれないほど出てくる。
まとめ
ここまで川崎とサンレッドの話しかしてない件。レンズの説明どこいった。
激戦区のニコン35mmだが、このレンズはひたすらつぶしが効くのが長所。フルサイズかつ絞りリングがあるレンズなので、MFでよければフィルム機、APS-C、フルサイズ、Zマウントとすべてのニコン機で使え、果ては別のメーカーですら使い回せる。
絞り開放F2と明るく、F4くらいまで絞ると解像度が改善して手堅い描写をする。また最短撮影距離が25cmと後発含む競合レンズよりも5cm程度短く、しかも小さくて軽いのでとても小回りが利く。
このまま駅周辺の散策を続ける。後半に続く。
関連商品
AF NIKKORのDタイプ単焦点シリーズは他に85mm F1.4D(F1.8Dもあり)、60mm F2.8マクロ、50mm F1.4D(F1.8Dもあり)、28mm F2.8D、24mm F2.8D、20mmF2.8Fなどがあるが、枯れたレンズ故に価格もこなれている。
ガチのオールドレンズ程古臭くはないので適度な味と扱いやすさを堪能できるし、中級機以上のFマウントならAFも使えるのでなかなか実用的だ。特に50mmは定番かつ明るいレンズなのでマウント遊びをしたい人にもオススメ。
天体戦士サンレッド
ヤングガンガンに連載していたくぼたまこと氏原作の漫画。tvk(テレビ神奈川)アニメ化され、ニコニコ動画における動画配信サービスの火付け役になった。
現在もニコニコ動画で第1話と第27話(二期第一話)が無料視聴でき、第三期が熱望されている。アマプラでも見れる。
超地域密着アニメとしても有名で聖地巡礼がいとも容易くできる。blueはこのジョナサンの前を通る度にニヤニヤが止まらなくなってしまった。
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