【レビュー】Nikon Zfc ②

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ニコン

前回の続き。イヤッホウしたZfcの実写レビュー。

このカメラで撮った写真

作例という程のものでもないけれど、面影橋と目黒川の夜桜をぶらぶらと。
今回はPergear35mm F1.4一本撮り。仕事帰りなので小ささは正義。はっきりわかんだね。

面影橋

高田馬場と早稲田の間あたりにある。名前が最高にカッコイイ橋。ちなみに音ゲーファンの聖地?でもある。


さすがにF1.4だけあって非常に明るい。しかし画角が実質52.5mmなのでやや窮屈な感じもある。下がって撮ると人が入ってしまうのでなかなか難しい。


桜を背景にして人物を主題にした図。広角側が足りなくて画面に全部入りきらないときにやる苦肉の策だが、ボケ量も光量も多いので意外といい感じになった。


Zfcで気づいたのは高感度の強さ。画素数2,088万画素と抑えめだからか雰囲気がとても良い。3枚目の写真は信号を渡っている最中にとっさに撮ったものだが、なかなかどうしてよく写っている。

目黒川

引き続き目黒川へ。blueはあえて池尻大橋駅からスタートすることが多い。中目黒駅までは1,500mくらいなので散策するにはちょうどいい。田都ユーザーは反対に中目黒スタート池尻ゴールで回ると効率がいいかも。


池尻大橋側はライトアップがぼんぼりだけなのであまり明るくないのだが、ZfcはISO3200程度なら問題なく使えるため、明るいレンズと組み合わせるとかなりのところまでスナップで撮れる。

ただこれは注意をしなければならない面もあり、予想に反してガッツリ撮れ過ぎてしまうことがある。5枚目はその例で、本来は歓迎すべきことなのだが、ブログ用途としてはなかなかピーキーで難しい。


タワマン。こういう建物が折り重なってる構図が好きなんだけど画角が足りないのが残念。


目黒橋。横断歩道を渡って山手通りとC2(首都高速)を横切る必要があるのだが、一度川沿いから外れるのが昔からちょっと気になっている。まっすぐいけないのかなぁこれ。


山手通りを超えて中目黒方面へ。ぼんぼりに加えてスポットライトが照射されており、ひときわ明るくなっている。まずは構図を決めて1枚試し撮り、と思った矢先…


まさかの消灯。20:00で消えてしまうらしく、これには会場もブーイング。まあお店の明かりがあるから撮ろうと思えば十分撮れるんだけど、あんまりなオチでちょっとくやしい。

キリがいいので一度この辺で。以下このカメラの使用感について簡単にレビュー。

高感度つよつよ

このカメラでまず思ったのは高感度耐性の強さだ。2088万画素に抑えめにしてあることが功を奏し、APS-Cながら暗所ノイズが少ない。さすが新しいカメラだけある。

ISO3200くらいなら躊躇なく使えるつよつよ高感度は夜景スナップを行う上で非常に頼りになる。あもりにも頼もしすぎてかなり暗い状況でもガッツリ写ってしまうのでかえって困ってしまう状況があるほどだ。

中華レンズとの相性

このZfc本体と中華レンズは性能面で噛み合っており、シナジーが大きい。画素数があまり多くないので大らかに使えること、APS-C機で収差が気になりにくいことなどがポジティブ要素として働くためだ。前にレビューした際にタル型収差が気になったこのレンズもZfcなら大分使いやすくなる。

なによりフィーリングやデザインが素晴らしく似合う。このカメラはやっぱり絞りリングで合わせたいし、ピントもマニュアルで使いたくなる。小ささも機能のうちに入るし、アルミ鏡胴なのもグッド。

中華レンズは個人的にはフルサイズやAPS-H 対応のものをAPS-Cで使うのがベストだと思う。イメージサークルに余裕があり、ケラレや周辺減光が比較的少ないので使いやすい。

格安+小型軽量+F値=破壊力!!

中華レンズは小型+F値の明るさが最大のメリットといえる。当然マニュアルフォーカス、周辺減光、歪曲収差、逆光耐性、フリンジなど諸々の欠点はあって完璧からは程遠いけれど、そこはAPS-C用途として運用すること、撮影や現像の技能上達である程度は解消できる。

夜景スナップだと多少大雑把でもいいから、F値の暴力でゴリ押しした方が効果的なこともある。ISO感度を下げたり、シャッタースピードを上げたりした方が寄与度が高いし、諭吉さん2枚で召喚できる経済性、どこにでも持っていける携帯性も立派な機能のひとつといえる。

単純に画質だけみたらNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sが最強だけど高値の花だし、あのマグナムレンズとZ7を会社に持っていって帰り道に撮って回るのはちょっと難しい。中華レンズならそれができる。

絞りリングの恩恵

中華レンズにいい点は絞りリングが搭載されていること。ニコン純正のZレンズでは絞りリングがオミットされてしまっているが、クラシックスタイルのZfcに合わせるレンズは絶対にあった方が良い。元ネタのFM2に近い操作感覚を楽しむことができるからだ。

ミラーレスカメラのファインダーは露出がリアルタイムで反映されるため、シャッタースピードよりも絞り(F値)側で露出を調整した方が便利。MFだとピントリングと絞りリングがすぐ側にあるのでそちらで調整した方が速いし、絞れば画質も向上する。

一眼レフと撮り方が変わったとこはそこかな。露出合わせが楽になったのでマニュアルでピントを合わせる余裕ができた。

まとめ

このカメラはZ9やZ7IIのようなガチ用途というより、見た目や操作感覚も楽しめるお散歩カメラという印象。クラシックスタイルゆえに使いやすくはないので、初心者というよりはニコンファンやフィルムファン向けかもしれない。

ただAPS-C機にありながら高感度性能が高く、この見た目なので中華レンズと相性が良い。マウントアダプタを嚙ませれば往年のFマウントやライカMマウントもいけるので、MFレンズで遊びたい人にはいいカメラだろう。実際「写真撮ってる感」があるのですごく楽しい。

そんなわけで目黒川散策の後半に続く。

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