【レビュー】ニコンD800でお花見① 三ッ池公園

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▶カメラ

鶴見界隈の貴重な観光スポット、三ッ池公園にてお花見。

アクセス

この地域は近くに鉄道路線が通っていないため通常経路はバスオンリーとなる。主要な移動手段はJR鶴見駅かJR新横浜駅からバス乗り換えるルートで、経路をまとめると以下の通り。

最寄り駅 バス乗り場 乗り場 降り場
JR鶴見駅 鶴見駅入口
(横浜市営バス)
6系統、67系統、104系統
「新横浜行」「梶山行」
三ッ池公園北門
JR鶴見駅 鶴見駅西口
(臨港バス)
6系統、67系統、104系統
「07系統三ツ池公園経由駒岡車庫行」
公園正門
JR新横浜駅 新横浜駅
(横浜市営バス)
6系統・104系統 「鶴見駅西口行」 三ッ池公園北門

新横浜駅・鶴見駅共にいずれもバス一本で来られるため、たまに遊びに来る分にはアクセスは然程悪くない。ここに住んで毎日東京まで通うとなるとちょっとしんどいかもしれないが。

下末吉・北寺尾の陸の孤島ぶりは異常。獅子ヶ谷も異常。

撮影機材

ニコンD800にAF NIKKOR 20-35mm F2.8を装着。古いレンズだが筆者は現役で使っている。


C-PLフィルター

今回はC-PLフィルターを装着して撮影している。これは偏光サングラスと同じ原理で、特定の反射光をカットする偏光膜を2枚のガラスで挟み込んだフィルターとなる。水面や窓ガラスなどの映り込みをある程度カットしてくれる他、風景のコントラストをより際立たせる効果がある。


C-PLフィルターは高価な上に経年変化で黄変してくるので、+1サイズ程度ならステップアップリングを用いて使い回してしまうといい。今回はレンズのフィルター径77mmにリングを噛ませて82mmのC-PLを用いている。

フィルター径の話はコチラの記事を参照↓


このカメラで撮った写真

公園北口

三ッ池公園は周辺に寺尾、獅子ヶ谷、駒岡などに囲まれた公園で、上記の通りバスでの移動経路がメインとなる。現地には有料駐車場もあるが土日はバスの方が確実だろう。

今回は新横浜駅からバスに乗ってきたので環状2号線側の「三ッ池公園北門」のバス停から訪れている。一方で鶴見駅から臨港バスで乗った場合は国道1号線(第二京浜)から脇道に入った「公園正門」のバス停となるため、スタート地点が異なる。

最後の一枚はパープルフリンジが乗っているかな。この辺はやはり時代を感じるところ。

三ッ池公園

三ッ池公園は「上の池」「中の池」「下の池」の3つの池があることに由来する。(説明終わり)


………


……さすがにそのまんますぎたのでもう少し補足を。これらの池は江戸時代の1787年(天明7年)に、農業用水の溜め池として浚渫・整備されたもので、戦争の始まった1941年(昭和16年)には都市計画緑地(防災大緑地)に指定された歴史がある。

戦後は1950年(昭和25年)から公共事業(失業対策)として周辺の公園整備に着手し、1954年(昭和29年)に県立公園に指定、3年後の1957年(昭和32年)には神奈川県立の都市公園に指定された。現在の姿になったのは割と最近のことで2005年に改良工事が行われた後だ。

日本さくら名所100選

この公園は日本さくら名所100選の一つに選定されている。これは錦帯橋(山口県)、吉野山(奈良県)、井之頭恩賜公園・上野恩賜公園・千鳥ヶ淵(東京都)、弘前公園(青森)、五稜郭(北海道)……と錚々たる顔ぶれが並ぶラインナップだ。

景観的には池がメインなのと、植栽構成のバランスがいいので一見そうは見えないが、園内には1000本以上桜の木が植えてあるため花撮りでも楽しめる。また神奈川県が選定したかながわの探鳥地50選にも選ばれており、望遠レンズを構えるカメラファンの姿もよく見かける。

豊かな自然

三ッ池公園は桜の名所だが、実はソメイヨシノ以外にも多くの品種の桜が咲き誇っている。こちらの公式サイトにその品種が乗っているのだが、ゆうに30種類以上の桜が咲いている。ピーク時期が微妙に異なるため、長く楽しむこともできる。

C-PLフィルターの効果

フィルター未使用の写真(左側)とC-PLを付けた写真(右側)の比較。バックの空の色と池の水面の反射部分が大きく異なっている。桜の写真ではC-PLを使って青空とピンクのコントラストを強調する手法がよく用いられている。

またC-PLフィルターはクロスフィルターと同じくフィルター枠を回転させることができるようになっており、回転角によって偏光の強さを調節することができる。効きが強すぎると感じたときは好みに応じて偏光効果を弱めることもできる。


ただしどのような状況でもこのような偏光効果が得られるわけではなく、光源(太陽)の位置が撮影方向に対して90度となる状況で効果を発揮する。このため太陽が南中している正午付近がコントラストを得やすい。一方で逆光あるいは順光では効果を得られない。

水面なら概ね30~40°の反射光に対して効果を示す。窓ガラスも同様で約35°くらい斜めの角度からの映り込みに効果を示す。どちらも正面からの反射には効果が無い。

三脚撮影(NDフィルター使用)

なお上述のC-PLフィルターと、NDフィルターを併用しての三脚撮影も割とポピュラーな手法となる。筆者は中古レンズを落札した際にたまたまついてきたND16フィルターを、C-PLの上に重ねて組み合わせて撮っている。

いつもはノンフィルターのままスナップjpg撮って出しといういい加減な撮り方をしている筆者だが、たまにはこうして腰を据えて撮りたくなることもある。


シャッター秒数としては3-4秒程度で、絞りはF16程度のパンフォーカスで撮っているが、あまり絞りすぎると回折の影響で画質が低下するので、その場合はND32など強めのものを使うとよい。ND200などという超強いNDフィルターもあるが、これは滝を撮る時に用いるフィルターとなる。


露出時間が3-4秒はちょっと中途半端だったかも。ND200などの強いNDフィルターは、付けるとファインダーがかなり暗くなってしまうので一眼レフ機だとフォーカシングにコツがいる。フィルターを付ける前にピントは合わせておくとよい。

ミラーレス機は露光時間を延ばせばその分ファインダーが明るくなのでこの点は楽だ。NDを用いたフィルターワークと、星景撮影でのピント合わせについてはミラーレス機の方が断然楽で、EVFの優位性や技術の進歩は素直に認めざるを得ない。

まとめ

桜と馬の図。馬も桜も縁起がいいモチーフとされていて、昔居合道で使っていた刀(模擬刀)にもこの図柄が入っている。それにしてもこの銅像、右後脚に負荷がかかりまくってる気がするがよく保持できるなと感心する。折れそうで怖い…。

基本、工場地帯と鶴見線くらいしか見どころが無い鶴見としては貴重な観光スポットになる。バス前提になるのがやや難だが、鶴見駅・新横浜駅からバスがあるため意外と行きやすく、いい気分転換になる。カメラ的にも行けば何かしらが撮れるのでその点も素晴らしい。

この後は鴨居駅の鶴見川河川敷に移動。その様子はコチラ↓


関連商品

筆者は昔ながらのケンコー Pro1DシリーズのC-PLフィルターを使用しているが、C-PLフィルター(クロスフィルターもそうだが)、フィルター枠自体が回転するため、レンズから取り外しが難しいという欠点がある。

なお以前Zetaシリーズの高品質フィルターを使っていた。これはフィルター枠が薄枠で、偏光膜自体の色が薄いため露出が下がりにくい高性能なものだったが、薄枠フィルターが呪われてしまいレンズから外れなくなってしまったことがあった。


どうやってもびくともしないので、1ヶ月くらい「お前はマジで知らねぇ…」と途方に暮れたことは経験者なら一度はあると思う。

しかし最近はマグネット式という目からウロコのC-PLやクロスフィルターが売っている。フィルター枠に呪われるのがイヤな人はコチラのタイプを導入すると捗る。

K&F Concept マグネットCPLフィルター+レンズキャップセット

マウントアダプターに定評のあるK&F コンセプトからはマグネット式のC-PLフィルターが出ている。中国製だがこのブランドは既に一定の評価を得られているので信頼性は問題ない。

K&F マグネットフィルターよくばりセット

こちらはND4+ND8+ ND64+ND1000というNDよくばりセット。とりあえずこの1セットあればパンフォーカス、夜景、滝と一通り対応できる。C-PLを単品で買ってコチラも買うと一通りのフィルターワークはできる。


こちらはC-PLとND8、ND64が付いてくるよくばりセット。1セットで済ませたい人はコチラ。マグネットフィルターは重ねて使用ができるため、上記にC-PLフィルターとの併用も可能。

リンク

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