スペック
年代 | 2021年頃? | ムーブメント | 自動巻き NH35A |
型番 | SD1964 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 45mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 17mm | 防水 | 1000m防水 |
ラグ幅 | 22mm | おすすめ度 | ★★★★(4.0) |
機能 | デイト、ヘリウムエスケープバルブ |
どんな時計?
R社深海のオマージュモデル。潜水艦のオマージュSD1953に比べると大きく、分厚く、重たい。正しい意味でデカ厚そのものであるため好き嫌いが大きく分かれるモデルであるが、オーバースペックというロマンの塊でもある。ケース径45mmの圧倒的存在感と、250g超えの重量感は他の追随を許さない。
ディティール
ダイヤル
本家同様、実はSD1953とダイヤルの大きさは変わらない。そのため視認性は最近の1000m級のダイバースに劣るが、ドア窓がやたら小さい東京メトロの旧型車両のような、基本設計の古さからくるレトロな雰囲気がなかなか好きだったりする。
ベゼルとダイヤルの間のスペーサーのような部分は本家はヘリウムエスケープバルブの刻印が入るが、SD1964は無刻印である。違和感のないデザインではあるが、本家を持っている人からすると少し寂しいかもしれない。
ケース径に合わせてベゼルとガラスも大型化している。仕様はSD1953と同じくベゼルはセラミック製であるが、ガラスはなんと両面無反射カーブサファイアガラスにパワーアップしている。大型化しているため質感の良さがよりわかりやすく、重量感も相まって所有欲が満たされる。
ヘリウムエスケープバルブ
本家同様本体側面についている。モールドではなさそうだが、この時計を腕に巻いて実際に飽和潜水をしたはいるのかはわからない。もしいたらその人は勇者になれるかも。
我々一般ピープルでは1000m防水の実力の程を確かめる術はないのであるが、とりあえず洗面器に張った水に沈めてみたところ、気泡が出る、ガラスが曇るなどの問題はなかった。これはSD1953の時点でクリアしているので上位種のこれが可能なのは当然と言えば当然なんだけど。
ちなみに本家深海は3900mなので一応デチューンはされている模様。でもやっぱりよくわからない。
逆側はこんな感じ。いつものジムスナイパーみたいな顔のおっさんがこっちを見ている。
ブレスレット
ラグ幅が22mm幅になったことで少し幅広になっている。デザイン、素材、構造などはそれ以外は他のモデルと同じである。接続が割ピンであるため若干シャラシャラ音や遊びがあるが、決して悪いと言う程ではなく必要十分な品質である。
夜光
安定のSTEELDIVEクオリティ。ベゼルが大型化したことでさらに存在感が増して明るくなっている。時計本体の重量感もあって頼りになる感が半端ない。
SD1953との比較
サイズ感こそ異なるが、SD1953とデザインはほぼ同じである。ダイヤルの直径は同寸のままケースやベゼルが一回り張り出した形となり、より力強くなっている。機能性も操作性の強弱以外はほとんど同じ。
同じデザインな機能性を持つ故、純粋にサイズの違いのみ強調されるのか腕に巻いた時の大きさとか重さの印象はかなり異なる。こういう「デザインや機能がほぼ同一の大型モデル」ってなんかいいよね。リボルバー拳銃でいうM19に対するM29のような感じ。
入手方法(※アリエク)
(※画像から商品ページへ飛べます)
アリエクでは入手可能。グリーン、ブルーなどのカラーバリエーションもあり。
関連商品
Cronos watch L6009M
(※画像から商品ページへ飛べます)
後で知った事実だがCronos watchからも深海は出ている。こちらは200気圧防水⇒アップデートで300気圧防水を実現しているらしい。ご丁寧にも耐圧試験の動画も載せてある。
アリエクの場合、同社の潜水艦モデルよりもなぜか安く、上記のSteeldive SD1964と差額は8000円程度なので今購入するならこっちかも。ちょっと誰か購入してレポしてほしい。
まとめ
正しい意味でデカ厚時計そのもののため、ソッチ系が好きな人にはお勧めである。セラミックベゼル+両面無反射サファイアコーティング+45mmのボリュームと大満足間違えなしである。夜光の明るさも申し分なく、何せでかいのでよく目立つ。
一方、このサイズを腕に巻くには手首がある程度太い人じゃないとなかなか似合わないかもしれない。性能は折り紙付きだが装備可能キャラが限られるというオーガシールドみたいな時計である。ゴーレムとかギガンテスなら似合うかも。
夜光比較。セラミックベゼルの夜光が強化されている。明るさは他のSTEELDIVEと同等なのでかなり明るく感じる。カーブサファイアガラスの縁に光がわずかに反射して美しい。
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