買い物ついでにお花見をしてきた話。ジンダイアケボノを撮りたい人にオススメ。
アクセス

横浜市営地下鉄線センター南駅から徒歩5分ほど。ブルーラインでもグリーンラインでも直通で来られるので便利だ。長いエスカレーターを下った後、プロムナードを北に向かって歩くとすぐに着く。
実は前にも来たことのある場所であり、天候や桜のコンディションがイマイチ恵まれなかったので今回はリベンジで訪れた次第になる。
撮影機材


ペンタックスK-3IIIにDA 35mm F2.8 Macro Limitedを装着。クセがあるが好きなレンズでたまにこれで撮りたくなる。
ちなみにこのレンズにはバージョンがあり、今回使ったものはSMC版(旧版)となる。現行機はコーティングが新しくなったHD版となっており、光学設計こそ同一だがヌケが良くなっている。
ペンタックスは本レンズのようにユニークなレンズが多い。絞り環付きマウントアダプターがあれば他メーカーのカメラでも使い回すことができるので面白いかもしれない。
このレンズで撮った写真
センター南駅


今回はセンター南駅よりスタート。カスタムイメージは鮮やかで撮っている。センター北駅とつなぐプロムナードをしばらく北上すると早淵川にたどり着く。ここにはジンダイアケボノが植えられていて、ソメイヨシノよりも少しだけ早く咲く。
実は今まで何回か行っていた場所だったのだが、天候やタイミングが合わなかった。今回は割といい感じのコンディションで撮影することができた。




このセンター北・南は都筑区における商業施設の集積地で、商業施設が林立している。センター南には東急SCやコーナン、OKストアなどがあり、北にはノースポートやモザイクモール、ペットエコなどがあるのでその気にならなくても余裕で1日潰せてしまう。
これがあるので青葉区民・都築区民は横浜市民でありながら横浜には滅多に行かない。ここセンター南北かたまプラ―ザ、溝の口、二子玉川、そして渋谷で事足りるからだ。青葉区がア・オバ・クーと呼ばれる所以である。
レンズの話をすると、このレンズは遠景(特に無限遠)が弱いという結構困った特徴があり、絞ってもあまりシャッキリしないと言われている。自身も使っていてそう思うのだが、ISO100・F8という好条件で撮るとまあまあ写っているように見える。
特段の解像感を感じるわけではなく、これよりもよく写るレンズはあるけれど、このレンズはマクロレンズなので、おまけでここまで写ってくれればまあいいかなという気もする。普段スナップ夜景ばかり撮っているのでこのレンズにとって不利な条件だったのかもしれない。
早淵川親水公園




センター南駅─センター北駅を結ぶプロムナードをしばらく北上すると早淵川だ。鶴見川の支流ということになっている。この川の上ると中川・あざみ野方面へ抜け、下ると勝田や山田、高田を経て綱島で鶴見川へ合流する。牧歌的風景も残っていて歩くと楽しい。
プロムナード周辺には桜の木がいくつか植えられている。あまり本数は多くなく観光地化もしていないのだが、地元の人や買い物客などが足を止めて楽しむといった風情でこれも趣がある。
このポイントの見どころはジンダイアケボノで、それなりに育った個体が多いのでメインとして楽しめる。この品種はソメイヨシノよりも開花が早いので、時期が被りにくいという点もいい。

ここからジンダイアケボノを接写で。見ての通り申し分のない写りをする。このレンズはあくまでもマクロレンズなので、本来の用途であり得意分野となる。






ポストソメイヨシノとして植替が進んでいるジンダイアケボノは、丈夫なことに加えてサクラとしては小型で都市部でも扱いやすい利点がある。桜は風で揺れることが多いので、ワーキングディスタンスを詰められ、シャッタースピードを稼げるこのレンズは撮影がしやすい。




つぼみはかなり赤く、紅梅のような色味をしていてソメイヨシノとは違った風情がある。8分咲きくらいにタイミングで訪れると赤みを残した状態を楽しめるかもしれない。





川岸の端に白い桜の木があった。筆者は花の知識は明るくないので品種はわからないが、梅のように花弁が小ぶりでおしべ・めしべが目立つ。ソメイヨシノはクローンだが、こうしたヤマザクラ系の桜はワイルドなので1本1本個性があるのは面白いところ。
K-3IIIはペンタックス機としてはAFの速度・精度が高いので、こういった被写体もスパッと合焦するのでテンポよく撮影できる。
撮影倍率1.5倍の世界



このレンズの真骨頂は実質的な焦点距離が52.5mm・最大撮影倍率が1.5倍ということだろう。
トリミングなしでここまで大写しできる。
どこまでも寄れる標準レンズという立ち位置が面白くオリジナリティがある。風景撮影もまあまあそこそこ程度こなしながら本分のマクロ域もしっかり写るため、花も遠景もレンズを交換せずそのまま撮影できるのはこのレンズの個性といえる。
単純に等倍マクロレンズをAPS-C機で用いれば最大撮影倍率1.5倍にはなるのだが、やはり換算焦点距離は100を超えてしまい望遠域となるので風景撮影は厳しい。標準域だといわゆるハーフマクロレンズが多いので、最大撮影倍率が下がってしまう。
この点このレンズは焦点距離35mmで等倍マクロレンズなのでこういう芸当ができる。しかもアルミ製でこの小ささなので取り回しもすこぶる良く、この魅力は唯一無二だろう。
まとめ



明確な欠点のあるものの面白いレンズ。遠景は確かに弱点だがしっかり絞ったり、無限遠にならなければある程度は写ってくれる。遥か彼方の遠景にならず、このレンズのパースに入るくらいの距離感なら意外と気にならないことも多い。腕と立ち回り、コンディションが試される。
一方でマクロに関しては水準通りの写りをする。逆光耐性も申し分ない。マクロと風景を1本のレンズで済ませられる利便性は面白い。一方で柵で入れない、虫を入れたいなどのシチュエーションは不向きで、そういう状況は中望遠マクロの出番だろう。
久々のペンタックスだったがこの撮影は面白かった。K-3IIIは本当に撮影フィーリングの良いカメラで、シャッター音も静かで小気味良く、AFやレビュー画面・ボタンのレスポンスも良く、グリップやボタン配置も手に馴染む。リミテッドレンズとの相性も抜群で軽快に撮影できる。
■関連記事





コメント