San martinのT社オマージュその3。その名は黒港(直球)
スペック
年代 | 2024年頃 | ムーブメント | NH35 |
型番 | SN0128-G | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 40mm | 風防 | 両面ARサファイアガラス |
厚さ | 12mm | 防水 | 20気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★★☆(4.5) |
機能 | デイト | 備考 |
どんなモデル?
San martinのT社オマージュウォッチ。こちらはダイバースウォッチの黒港をベースとしている。R社でいうところの潜水艦に相当するモデルで、やはりオーソドックスなデザインに仕上がっている。
これもオークションでウッカリ落札してしまった子になる。San martinは品質が良く、アリエクのみならずAmazonでも買えるのでそれなりに中古流通品が出回っており、油断するとポチってしまうことがある。
ディティール
ダイヤル
見ての通りほぼT社黒港そのままの姿となる。オマージュとしては最高峰の出来だ。
スノーフレーク針(イカ針)の仕上げも良好で不満点はほとんどない。またサンマーティンロゴもR社のアプライド仕上げは悪い意味で目立つのに対して、T社モデルは印刷仕上げとなっており、主張がかなり控えめになっている。
ケースバック
サンマーティンで見るいつもの風景。一応R社のヘアライン仕上げと異なり、同心円状の磨きになっているという違いはある。それだけ。
ブレスレット
ブレスレットはジュビリーブレスとなっている。San martinのジュビリーブレスは公差が少なく品質が特に高い。これは本当にスゴイ。
何がすごいって、クリアランスをギリギリまで追い込んでいるため横方向に曲がらないのだ。その一方で遊びは確保されているためコマの渋さもない。職人技の光る一本となっている。
夜光(Full Lume)
このモデルはベゼルは非発光となっており、発行するのは12時のルミナスポイントのみ。若干寂しくも思えるが、ダイバースウォッチとしての本来の機能を追求するならこちらの方が実用的だろう。
ベゼルはセラミック製で、スミ入れはルミノバではなくシルバーとなっている。この仕上げはオリジナルと同じだ。そしてこのモデルに関してはエッジが立っているのでかなり本物感があり、精悍な印象を受ける。
San martinとの比較
同じくサンマーティンのSN-0107と。こちらは隊員のオマージュモデルとなっている。
どちらも品質・レプリカ性は高く、手に取ったときの満足感のある仕上がりだ。ルミノバも明るく発光するので実用性も十分で、高品質なオマージュウォッチとして恥ずかしくのない出来栄えだ。
入手方法(アリエク)
(※画像から商品ページへ飛べます)
基本的にはR社潜水艦に近いモデルだが、本家にはないレッドのベゼルは目を引く。またネタカラーとしてはピンクダイヤルのモデルがあってこれもおもしろい。おいィ?このカラーリングがしずかちゃんみてェーだとォ?…
まとめ
職人気質のSan martinでも一際硬派なモデル。セラミックベゼルのモデルであるが、あえて非ルミノバ仕様としているのが渋い。並の品質の時計なら手抜きとなってしまうのだが、ケース・ブレスともに質感が特に高くかえってガチ感がある。さすが海外フォーラムで荒れるだけはある。
R社潜水艦でもたぶん似たようなクオリティのものが上がってくるのだが、あえてT社というのがいいかもしれない。実際のところ筆者はT社の方が上品で気に入っている。そして実はちょっとピンクモデルが気になっている。
おまけ
San martin SN-015 G2
SN-015 G2とのショット。GMT達人2は割とオマージュウォッチで激戦区なのだが、高級路線だとやっぱりこの子が最高峰なのだろう。CronosやSteeldiveといったライバルや、Watchdiveといった弟分もいてなかなか目が離せない。
San martin SN-0107
SN-0107とのショット。どちらもT社の看板だがこのモデルもガチ感がある。サンマのレプリカ性はかなり高いので、普通に取っただけでもこの通り質感は伝わってくる。
Cronos watch l6021
サンマのライバル、クロノスウォッチのl6021と。このモデルも黒港オマージュだがやはり品質は甲乙付け難い。
一応San martinの方が硬派でエッジが立っていてややお高く、Cronosの方がこなれていて少し安いという違いがあるのだが、どちらも品質は高く作風の違いといった感じになる。中華時計で迷ったらこのどちらかのメーカーを買っておくととりあえず損はないだろう。
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