スピニカー2本目。クッションケースが特徴の癒し系ダイバース。
ディティール
年代 | 2022年 | ムーブメント | NH35 |
型番 | SP-5088-01 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 42mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 14mm | 防水 | 30気圧防水 |
ラグ幅 | 22mm | おすすめ度 | ★★★★(4.0) |
機能 | デイト | 備考 | 汎用ブレスレット |
どんなモデル?
2019年に旗揚げされた新進気鋭のブランド、スピニカーのダイバースウォッチ。洗練されたイタリアンデザインとは裏腹に質実剛健の作風が特徴となる。
スピニカーのダイバースウォッチには数種類のラインナップがあるが、デザインを少しひねっているものが多い。このハルダイバーもそのひとつで、ケースがダイバースウォッチとしては珍しいクッション形状(枕型)をしているのが特徴となる。
ディティール
ダイヤル
ハルダイバーのレギュラーカラーはブラウン系のものと、ブルー系のものが基本となるが、たまに新色が追加されたり限定色が出たりすることもある。このブラックのモデルは後から追加された新色のモデルとなる。
このモデルはピンクゴールドのツートンカラーになっているものもあり、クッションケースも相まって非常に華やかなのだが、ベーシックなブラックもなかなか精悍でカッコイイと思う。
スピニカーはデザインを少しひねっているので純粋なブラックモデルが意外とないことも多い。これもありそうでなかったモデルになる。
セラミックベゼル
セラミックベゼルは艶を抑えたマット仕上げのもの。ポリッシュはR社の潜水艦やGMT達人2のオマージュウォッチでかなり見かけるので逆に新鮮に映る。あとサファイアガラスは見ての通り両面無反射ガラスを採用しており、表面はわずかにカーブしている。
ハルダイバーはポリッシュ仕上げの限定版を出しても割とアリな感じがするのだがどうだろう。ポリッシュケース&ブレスレット、ブラックのポリッシュベゼルとかちょっとパネライっぽくてかっこいいと思う。同じイタリアだし。
ブレスレット
ブレスレットは汎用品を装備している。……というのも、このハルダイバーはレザーバンド仕様がデフォで、ブレスレット仕様が限定品扱いのためレアなのである。
んで、このモデルはたまたまメルカリでブレスレット付きのが売っていて、珍しいのでポチったのだが、よく見たらただの汎用品のブレスだったという。騙されたのはSan martinに続いて2回目だ。
……が、このモデルについては汎用品でもいいかもしれない。むしろ汎用品の方がいいかも。
理由は、クッションケースなのでストレートエンドのブレスでもスキマが目立ちにくいのだ。そして、カーブエンドのブレスと違ってケースにエンドピースが接触しないため、ケース側面に当たりキズが入らないのが良い。
ハルダイバーのクッションケースはレザーバンドと相性が良く似合うため、気分に応じて交換したいならあえてストレートエンドのブレスを選ぶのも得策かもしれない。
ケースバック
ハルダイバーの裏蓋はケースバックになる。同じ300m防水のデュマはシースルーバックなのでモデルによるようだ。ステンレス鍋の底みたいな重厚な雰囲気はなかなかよい。
夜光
夜光はこの通りガッツリ光る。ルミノバは残光性に優れたブルー、アンティークっぽい雰囲気が出せるイエローが主流になりつつあるが、昔ながらのグリーンもやはり良い。
スピニカーの夜光は本当にしっかり光る。イロモノっぽい見た目とは裏腹に品質管理をきちんとしている証拠でもあり好感が持てる。
Dumas(デュマ)との比較
同じくスピニカー デュマとのショット。ケースサイズが共に42mmと大型のため見ごたえがある。夜光のパターンはどちらも由緒正しいダイバースウォッチのもので、ハルダイバーの方が少し力強い印象がある。
入手方法
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなどで入手可能。やはり代理店が入っているのは大きい。逆にアリエクでは取り扱いがない。
中古や新古品についてはヤフオクやメルカリでも入手が可能。ブランド自体が2019年からなのでコンディションがいい個体が多い。
まとめ
スピニカーのダイバースの中では割とデザインのバランスが取れたモデルと思う。クロフトやスペンスは普通過ぎる、でもブラッドナーやデュマはクセが強い…という人はこのハルダイバーはおすすめ。
見ての通り汎用ブレスレットを付けているが、クッション形状のおかげで目立ちにくい。「しまった!騙された!」と思ったところから「あれ、意外と悪くないぞ?」と好感度が上がっていった時計になる。そのうちレザーバンドに換装してみようかな。
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