夜光に定評のあるBerny watchの贈る本格ダイバースウォッチ。果たしてその実力は……!
スペック
年代 | 2023年頃? | ムーブメント | NH35 |
型番 | AM126VM | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 40.5mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 13.2mm | 防水 | 20気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★★☆(4.5) |
機能 | デイト 逆回転防止ベゼル | 備考 |
どんな時計?
最近筆者が注目しているBerny watchのモデル。このブランドはとにかく夜光が強く、しかもパガーニデザイン並に安価なため筆者好みの時計が多い。
このモデルはバーニーウォッチのダイバースモデルということになる。一応20気圧防水をうたっており、ねじ込み式リューズも搭載しているためハードユースを想定されたモデルになっている。
デザインの元ネタはおそらくS社1stダイバーの復刻モデルと思われる。
ディティール
ダイヤル
基本的には前述の通りS社1stダイバーのオマージュのモデルとなっていて、太目のバーインデックスが特徴的。セラミックベゼルは現代モデル(既製品)を流用しているためSBDC101に近いものとなっているが、あまりレプリカ性は追求しておらず程々に仕上げている。
スタンスはPagani designやSteeldiveに近く「こういうのでいいんだよ」という感じに仕上げてある。San martinやHeimdallrより作り込みは甘いが、ファッションウォッチ的な気軽さがあり、気負わず付けられるのは良い。
総じてよくできているがARコーティングが付いていない点は少し気になる。直射日光や光源によっては風防の反射が気になるシーンがあるかもしれない。
ケースバック
裏蓋はSteeldiveと同じく、オープナー仕様になっている。同心円状のヘアライン仕上げの上から刻印も入っていて、それなりに手間がかかっておりなかなか好感が持てる。
R社やT社オマージュはのっぺらぼうばっかりなのでここは嬉しいところ。
ブレスレット
ブレスレットはジュビリータイプのブレスレットが付いている。出来としては普通、及第点といったところ。割ピン式でありコマのクリアランスもそこそこあるので、San martinのようにはいかない。
一応グライドバックル仕様になっており微調整が可能。一見便利なようだがこのグライド部分が微妙にゆるいため、縮めていると使っているうちに元の長さに戻ってしまう。神経質な人は通常通りコマを抜いて外周を合わせた方が良いと思われる。
ちなみにラグ形状とダボ穴は通常のR社用互換・相当品のオイスターブレスが流用できるので(ただし多少ラグの段差はある)、気になる人は変えてしまってもいいだろう。サンマーティンのものを流用してもいい。
夜光(Lume)
夜光はベゼルと三針がブルー、インデックスがグリーンというツートンカラーとなっている。これはAddiesdive MY-H3 と同じで、 Pagani design PD1662 V4(NH34)と逆のパターンだ。
この時計特筆すべき点はやはりこれで輝度・残光性共に文句なし。他のBerny watchのモデルと同様にバチバチに光る。明るさとしてはSan martin SN-015よりも上でブラックライトを照射すると物凄く明るい。この明るさはバーニーウォッチの大きな魅力となる。
入手方法(アリエク)
(※画像から商品ページへ飛べます)
アリエクで入手可能。カラーバリエーションがいくつかあり、ラバーバンド・メタルブレス・PVDブラックなどの仕様により多少の価格差がある。
競合メーカーとしてはSteeldiveやPagani designあたりになるだろうか。ちょうど価格帯も同じくらいになるので、比較検討してみると楽しいかもしれない。
まとめ
時計の本体の印象としてはまあまあスタンダードな印象を受ける時計。ARコーティングが付いておらず、ブレスレットが割ピン式でスキマが少々気になるなど、相応の作り込みの甘さがある時計ではある。サンマーティンやヘイムダルあたりと比べてはいけない。
しかし夜光が抜群に明るいという個性があり、夜光マニアとしてはこの一点で評価できる。ブレスは気になるなら変えてしまえばいいので、あまり気にならないだろう。
ここまで紹介しておいて何だが、実はこの時計筆者の注文ミスで届いた時計である。本命は右側のPVDブラックのバージョンで、期待通りの代物だった。コレのレビューは後程。
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