スペック
年代 | 2002年頃? | 作動方法 | ガスブローバック |
メーカー | KSC | バージョン | 旧型(システム7以前) |
全長 | 約206mm | ホップアップ | 可変式 |
身長 | 約140mm | 装弾数 | 26発 |
重量 | 740g(純正プラグリップ時) | おすすめ度 | ★★★★☆(4.5) |
材質 | ABS樹脂(メッキ) | 備考 |
どんなモデル?
チェコ・スロバキアの誇る傑作ヨーロピアンオートである。この銃には1st(前期型)と2nd(後期型)があり、これはその2ndモデルに当たる。CZ75 Pre-Bとも呼ばれるようだ。
1stモデルとの違いは、スライドレール(フレーム)が延長されている点で、素材を鍛造材から鋳造材に切り替えたことによる強度を補うためと言われている。
これも先に紹介した1stと同様システム7前の旧モデルになる。こちらはクロムメッキによるシルバー仕上げになっている。
ディティール
全体像
1st同様フレームでスライドを包み込む独特のフォルムだが、スライドレールが延長されている。割と尖った印象のある1stに対して、2ndは普通っぽい感じがする。これは他社(マルシン)が2ndをモデルアップしていたり、後継のCZ P-09がさらに延長されていたりして、そのせいかもしれない。
実銃はスチール製なので、シルバーモデルが存在したのかはわからないが、この仕上げは滅茶苦茶似合っている。KSCのクロムメッキは白い梨地のような独特の質感があり、機械加工やツールマークと合わさってとても雰囲気が良い。
シルバーモデルはメッキ厚分を考慮して組み上げるという徹底ぶりで、作動性もブラックモデルに比べて何ら遜色がない。このためKSCのシルバーモデルは廃盤になっているにもかかわらず高い人気を誇っており、根強いファンやコレクターも少なくない。
スライド
KSCのクロムメッキは独特で、WAやマルシン、タナカ、東京マルイのような半艶仕上げのものとは趣向が異なり、艶消しのサテンシルバーといった感じだ。メッキ厚は他のメーカーよりも薄めで、色味も他のメーカーに比べると白く、ドライな雰囲気がある。
艶消しと聞くと塗装をイメージしてしまうかもしれないが、KSCのサテンシルバーはまるで新雪のように肌がきめ細かく、塗装とは比較にならない美しさを誇る。これはスプレー塗装で表現するのはちょっと無理だ。
メッキの薄さゆえにエッジが立ち、ヘアラインやツールマークがそのまま残るため、まるで切削されたステンレス材のようなリアルな質感になる。刻印は薄く繊細だが、メッキの上から打っているようでムラや潰れは見られず、この点もポイントが高い。
セレーション
ディープブルーコーティングの1stは塗装であるが、こちらはクロムメッキであるためさらにエッジが立っている。生姜とか擦り下ろせそうだ。
フレーム側のセフティにはblue大好きのレッドポイントがある。かわいい(2回目)
この銃で好きなところ
やっぱりエジェクションポート。サテンシルバーと鏡面仕上げのギャップが非常に美しい。ポート後方の切り欠きはサテンシルバーとなったことでより鮮明になり、複雑な形状をしていることがわかる。
背面
細身のイメージがあるCZ75だが、上から見ると実はふとましい。まあガバメントと同じくらいなので普通の範疇であるが。あとやっぱりガバメントに似てる。
グリップ
通常のプラグリップと違って艶消し仕上げにしている。
これは純正のプラグリップをblueが自家塗装したもので、ミッチャクロンを下塗り後に「アサヒ ストーン調スプレー ブラックストーン」を塗っている。どちらもホムセンなどで入手可能。
質感を変化させることができ、適度な滑り止めにもなる。強度もそこそこあるのでお座敷程度なら問題ない。サバゲなどで使っても簡単に再塗装できるので使いやすいと思う。
マガジン
昔のKSCお得意のスチールプレス製マガジン。こちらはメッキされている。
1stのものと形が違い、こちらはフォロワーが露出していないため指で押さえられず、残弾も確認できない。1stの方がロットが新しいのだろうか。共用や入れ替えは可能なようだ。
まとめ
KSCのCZ75といえばディープブルーコーティングは割と有名だが、こちらのシルバーも負けず劣らず美しい。ちなみにディープブルーコーティングは1stしかないが、シルバーは1stモデルもあるので、両方シルバーで揃えることも可能だったりする。
1stと2ndのショット。ガン好きの間ではブラックとシルバーは別の銃だよねなどと冗談半分で言ったりするが、この2丁に関しては完全に別の銃といえるだろう。この表情の違いはリボルバーにも通じるものがあり、とても楽しい。
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