【レビュー】TAMRON SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical  ①鶴岡市街

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
▶カメラ

タムロンの古強者。激安だが確かな実力を備えた枯れたレンズ。

スペック

焦点距離 17-50mm レンズ構成 13群16枚
最小絞り F2.8 絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
最大絞り   寸法 約83.2mm×73.8mm
最短撮影距離 27cm(ズーム全域) 重量 約430g
フォーマット APS-C専用 フィルター径 67mm

どんなレンズ?

タムロンのAPS-C専用のF2.8通しレンズ。APS-C換算で 25.5mm~75mm の焦点距離をカバーするズームレンズ。型番からA16の愛称でも呼ばれる。

2006年発売とそこそこ古いレンズで、手振れ補正搭載(B005)⇒ミラーレス以降(B070)と事実モデルチェンジがなされているが、画質の部分では後継品のB005よりも評判が良く、また小さく軽い。B070はフジXマウント、ソニーEマウントしか出ていないためニコキャノ勢は縁がない。


そんなわけでこの系譜のレンズは旧式のA16が一番評価が高いようだ。

このレンズの特徴は激安であること。型落ち品であるため新品の時点でものすごく安い。お金のない中高生でも適当な中古一眼レフとこのA16、さらに272E(90mmマクロ)を揃えるとそれなりに撮影できてしまう。

もうひとつの特徴は、諸々の理由からペンタックス機との相性が良いこと。後述するが機能面、レンズのラインナップ、入手性、価格などの様々な面から都合が良い。blueみたいに単に昔買ったのを使い続けている人もいるかもしれないが。

ペンタックス K-3 markIII に装着

K-3 IIIに装着したところ。大きさ・重量共にベストマッチで実際非常に使いやすい。このレンズは手振れ補正がない点が素晴らしく、本体側と補完関係にあるため性能的にも噛み合っている。金帯に樽型デザインはダサいと言われるが個人的には然程気にならない。

またこのレンズはテレ端で使うと 25.5mm F2.8 のレンズなるため、広角側に弱いペンタックス機にとって貴重な戦力となりうる。探せばあるのだけどレンジが広くて使いやすい上にぶっちぎりで安い。今回このレンズを起用したのはちょっとした目的もあり。

for ペンタックス

このレンズが輝くのはペンタックス機で今でも現役で通用する。…というかペンタ機は他に標準ズームの選択肢があまりなく、これ以上のものを使ってもコスパや使い勝手が目覚ましく良くなるわけでもないため、だったらまぁこれでいいかぁという感じになる。

他社メーカーにはこのレンズの後継品が提供されており、ペンタはいつものようにハブられているのだが、もともとボディ内手振れ補正を搭載していたのであまりダメージがない。そればかりか安い軽い小さいでかえって都合がいいことになっている。


他社メーカーがミラーレス機に移行するにあたってボディ内手振れ補正を採用にするようになったため、ペンタはある意味で先駆的といえる。これに伴って後発のミラーレス機用レンズは手振れ補正を省略するに至ったため、旧式なのに時代に合っていて使いやすいという妙な状況になっている。

オールドレンズもそうだけど、古いものが再評価されて日の目を浴びる展開はなかなかグッとくるものがある。新しいレンズが出ないだけともいう

To ペンタックス

ペンタックスはレンズの選択肢が少ないため、これ以上の標準ズームが欲しいなら純正品となる。

…のだが、その純正品もスペックやレンズ構成が諸々の事情からタムロンにソックリと言われており、事実劇的な差もないため、このレンズでも及第点の働きはしてくれる。


ペンタックス機とこのレンズの組み合わせは、さながらFC版ドラクエ3の武闘家+鉄の爪とか、序盤の商人+鉄の槍みたいな組み合わせのアイテムで、お手軽ながら十分強いというアイテムになる。

他社フルサイズ機の戦士+ドラゴンキラーみたいな組み合わせには確かに負けるが、別に最強を求めなくてもいいならこれでも全然いけるレベル。ペンタックスで解像度を求めるならスターレンズ、味を求めるならリミテッドレンズがあるので、ズームならやっぱこれでいいかぁみたいな感じはある。

入手方法

絶版だが中古カメラ店やメルカリヤフオクなどで容易に入手ができる。古くなってからは新品の時点で投げ売りされていたレンズなので、店によっては1万円以下で購入できることもある。

あまりに安いので怪訝に思うかもしれないがちゃんと実績のあるレンズで、後継機が出ているのもその証拠。枯れたレンズゆえの手ごろな価格なので安心して購入してよい。後継品のSP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC(B005)に比べても互角以上の写りをする。


このレンズで撮った写真

母の故郷の鶴岡市に里帰りした際に自転車で市内を一周してみた。到着が渋滞で遅れて夕方4時くらいから自転車で市内一周ぐるっと回ってタイムアタック的に撮ったもので、ズームレンズの用途的にはおあつらえのシチュエーションといえる。

そんなわけで作例ついでに鶴岡市の魅力を駆け足気味に紹介していく。非常に魅力のある土地で、山、海、星、古刹、歴史と何でもあるため、カメラ好きは是非一度足を運んでほしい場所になる。

なおこのレンズは自身が初めて使ったペンタックス機であるK-rに付けていたレンズで、ちょっと思い出補正も入っていたり。

小真木原町

このあたりは鶴岡市でも外れの方で宅地と農地の境目辺りになる。前方に見えるのは金峯山(きんぼうざん)で、国指定の名勝として知られている。

鶴岡市を擁する庄内平野は三方を山で囲まれている地形のため、太陽の位置と山の稜線を確認すれば大体の感覚で帰ってくることができる。そんなわけで、方向音痴のblueも大体で自転車を漕いで大体で帰ってこれる。


山形県は日本有数の米の生産地で、水稲収穫量は全国4位、10aあたりの収量は全国1位を誇る。昔の社会の授業ではそんな感じだったし、農林水産省のHPで確認したけど今も健在みたいだ。

「そうだよ!これだよ!俺が田舎に求めていた景気は!」と俄然テンションが上がる。外気温は35℃をマークしているがタイムアタック中ということもあってあまり気にならない。


この澄んだ青空、鮮やかな緑は、東京川崎神奈川では見る機会がないもので、非常に清々しい。

鶴岡公園

市内中心部にある鶴岡公園(鶴ヶ岡城址公園)。酒井家(戦闘力14万石)が庄内藩主として約250年来居城とした「鶴ヶ岡城」跡に整備された公園で、外堀や歴史的建造物が時代を感じさせる。

この鶴岡公園には到道博物館が併設されている。旧庄内藩の藩校「致道館」に由来した博物館で、庄内地方の歴史や農具、民俗資料などが常設されている他、たまに企画展もやっていて、刀剣などを鑑賞できることがある。


この白塗りの洋館は旧鶴岡警察署庁舎(重要文化財)となる。昔の警察署ってこんな洒落た建物だったんだ。まるでラクーンシティみたいだぁ(おいそのたとえはやめろ)

ちなみにあちらは美術館⇒警察署なんでちょうどこれの逆パターンになる。

鶴岡市役所

右の建物は鶴岡市役所。もともと隣町の酒田市よりも小さいくらいの市だったのだが、平成の大合併で藤島町、羽黒町、櫛引町、朝日村、温海町などの近隣自治体を合併することとなり、県庁所在地の山形市はおろか東北随一のクッソ広い市になってしまった。

その広さは東京都23区の約二倍に達するほどで、あまりにも広いのでとても1日では探索しきれない。温海とかほとんど新潟県村上市温海町といっていいレベル。町田市現象がここにもある。

この鶴岡公園の周辺には市役所の他に、荘内神社(右上写真)、山形地裁鶴岡支部、NHK鶴岡支局(現在は廃止)などがあり、名実ともに市の中心地となっている。

銀座通り

銀座通り。地名が示す通り鶴岡市における商業の中心地で、アーケードがかつての栄華を感じさせる。現在は残念ながらシャッター街になっている。書き入れ時となるはずのお盆の時期に閉まっているのならおそらくそうなのだろう。

この界隈の実質的商業地は美川町のイオンか旧国道7号線沿いのロードサイドになっている。割と全国あるあるの現象がここ鶴岡市でも見られる。なおこの場所は中編記事でも掲載している。

JR鶴岡駅

JR東日本羽越本線鶴岡駅。桃鉄(桃太郎電鉄)でいう新潟駅から秋田駅の黄色マス(カード駅)が並んでいる路線で、あの黄色マスのどれかがこの鶴岡駅なのだろう。真ん中よりちょい上あたりかな。

新潟方面(東京方面)から訪れる場合は、在来線と特急列車の「いなほ」があるが、単線であるため特急を使うのが現実的。18きっぷなら快速列車の「海里」がオススメ。これは18切符+指定席券で乗れる。時間的には羽田空港から庄内空港で飛ぶのが一番効率がいいんだけどね。

なお左上の写真の建物は以前ジャスコ鶴岡店のあった場所で、当時のblue少年は里帰りの度にリアルで「ジャコスいくの!?」を連発していた。ジャスコの魅力は異常。

山王日枝神社

山王通りのはずれにある神社。あまり大きくないが地区でも最も古い神社と言われており、慶弔16年(1611年)に奉納された記録があるという。

今日のベストショットはこれかな。カスタムイメージを「風景」にして 色温度5000Kのjpg撮って出し。特に何もしていないはずが緑色がいやによく写っている。さすがペンタックス。

このレンズで撮っていて思ったこと

比較的新しいK-3 IIIで撮っているのもあるが本当なかなかよく写る。周辺は甘いが中心は絞り開放(F2.8)の状態でも中心はそこそこありボケも柔らかい。2段(F5.6)程度まで絞ると中心の解像度はシャープで古臭さは感じず、日中使う分には十分。

標準ズームは展望台などの定点撮影や、同行者がいるような「足が使えない状況」で活躍することが多いが、今回のように自転車で走りながら目についた景色をスナップで切り取っていく用途にも使える。このレンズは軽いのでその意味でも申し分ない。

ただしフードを付けた状態でワイド端で撮ると四隅がケラれることがある。ズームレンズは「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で使うことが多く、ワイド端テレ端はで使うことが少ないのであまりきにならないが、フードは必要に応じて外してもいいかも。

まとめ

なんだか鶴岡市の観光案内になってしまったので、締めはレンズの話を。

旧式のタムロン90mm(272E)と共によく知られた安レンズで、手ごろなAPS-Cセンサーの中古デジカメにこのレンズを付けると一通り撮影できるようになる。さっきドラクエ3でいう鉄の槍ポジションといったがまさにその通りで、程々性能で扱いやすく、かつ安いのが最大の魅力。


ペンタックス機ならこのまま使い続けてもよいし、他マウント機でも将来的にフルサイズ機やミラーレス機に移行したとしても元が安いので手が離れやすいのもいい。

このままドトールに入って涼を取り夕方の撮影へ。中編に続く。

コメント

タイトルとURLをコピーしました