【コラム】NIKON Z7でホタル観賞 こども自然公園(大池公園)

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
▶カメラ

兵たちの夢の跡。そこはゲンジの楽園なり。

蛍の夕べ in 横浜 ②こども自然公園(大池公園)

横浜市内にはホタルを鑑賞できるスポットがいくつかあるが、緑区中山にある四季の森公園と双璧をなすのが旭区万騎が原にあるこども自然公園だろう。こちらも有名でシーズンになると多くのファンや家族連れが訪れる。

近傍にある四季の森公園にホタルがいたならば、こちらにもきっといるはずである。そんなわけで実際に行ってみることに。

え、仕事? アイツはもう消した!(逃避)

アクセス

最寄り駅は相鉄線の南万騎が原駅(徒歩7分)となるが、二俣川駅から自然公園通りを直進しても行ける(徒歩15分)

あるいはバスもあって、二俣川駅やJR東戸塚駅からバスに乗ってくる方法もある。地元民や車を持っていない人は一見想像がつきづらいが、実は東戸塚と二俣川は近い。

おすすめスポット

二俣川駅から訪れた場合、そのまま南方面(地図の上方向)の大池・野球場へしばらく進み、途中右に曲がって教育水田や一本桜へ抜けたあたりがホタルのスポットとなる。

公園内は照明が付いているが、教育水田の手前当たりでホタルの生息地を示す看板があり、そこから先は照明が設置されていないので比較的わかりやすい。

撮影機材

前回に引き続きZ7にAF-S NIKKOR 24mm F1.4Gの組み合わせ。どちらも型落ち品なので割とお手頃価格で入手できる。

ホタルや星景撮影では「暗所でどうやってピントを合わせるか」が課題となる。そのためファインダーの露出が可変のミラーレス機か、無限遠ピントがきちんと出せるオーバーインフの出ないレンズのどちらかかがあると楽になる。

どちらも無いと、明るいうちに現地入りして無限遠を予め出してレンズをテープで巻いて固定しておくか、ファインダーが全く見えない中で根性で合わせることになる。いずれにせよ力業になるので、どちらかはあった方が吉。


このカメラで撮った写真

こども自然公園(大池公園)

こども自然公園(大池公園)は横浜市旭区の南万騎が原周辺にある都市公園で、横浜市でも最大級の規模を誇る。ゴルフ場の戸塚カントリークラブに隣接する位置にあり、この一帯は広大な緑地帯を形成している。

この「万騎が原」は名前から察する通り古戦場で、鎌倉幕府の二代目執権・北条義時が畠山重忠を破った場所として有名。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は記憶に新しい。元の地名(牧ヶ原)に義時が率いた一万騎の騎馬兵にちなんで現在の漢字が当てられたとされる。

かつて源氏(源頼朝)の興した鎌倉幕府に仕える御家人として切磋琢磨した武将同士がぶつかりあった戦場が、後年になって源氏を冠した蛍の名所になっているというのは何とも不思議な因果を感じる。


今回はZ7のピクチャーコントロール「風景」を、ホワイトバランス3500kで撮っている。一見すると彩度やコントラストが強く派手めな色合いに見えるが、木々の緑は比較的ナチュラルな雰囲気を保っており塗り絵感は少ない。

ニコンはこの辺のさじ加減がうまいので好き。他メーカーのユーザーからすると地味なのもわかるが、ニコンの黒に強い(黒潰れに強い)という特性は夜景ファン的には実に素晴らしい。

ゲンジボタルの生息地

しばらく公園を奥に進み、教育水田や一本桜のあたりまで行くとゲンジボタルの生息地を示す看板が立っている。このあたりは小川が流れる湿地帯となっており、いかにもな雰囲気だ。

例によって昼間っぽい写真になっているがこれは露出オーバーで撮った写真で、実際は6枚目の写真が実際の明るさに近い。オーバーで撮るとほぼ昼間と同様の写りになるが、これは付近に照明がないことを意味する。


こちらは本来の露出で撮った写真。横浜市内であること、また月灯りもあって空は明るいが、幽谷といった雰囲気が実に良い。これは期待ができそうだ。

ホタルの夕べ

一本桜周辺の小川まで行くとさっそくホタルが飛んでいる。この時の時刻は大体19:30くらいなのでちょうどピークタイムといったところ。多重露出を使わずに適当に撮っていてもフレームインする。


一本桜からさらに奥に進んだところの林道。ピクニック広場との中間の一番暗がりが深い当たりの最奥エリアがホタルゾーンとなっている。

これはすごい。開けた場所にあるのでボリューム感は中山の四季の森公園以上だ。高さと広さがあるので広角レンズでスケール感を強調した絵を撮れる。暗いので背景とホタルの光跡とのコントラストもでる。観賞スポットとしてもさることながらかなり理想的な撮影環境だ。

50mmで

ひそかに持ってきておいたAF Nikkor 50mm F1.8Gで撮ったところ。汎用性があり軽いのでサブのレンズにもってこいだ。ホタルは奥側に引っ込んだりするのでそういうときにこのレンズがあると助かる。

このスポットは奥行きがあるので50mmでも無限遠のままピントとが合うし、ホタルの数が多いので画価格が狭くてもフレームインするのでこれでも撮れてしまう。

まとめ

今回のベストショットはこれ。まさか横浜市内でここまでのホタルが見られようとは。四季の森公園と互角以上のロケーションだ。撮影しやすさを含めるとこちらが上まであり、満足感が非常に高い。

バスで訪れやすいのも魅力。横浜駅で相鉄線に乗り換えずJR東戸塚駅から訪れることもできるので、JR東海道線・横須賀線・湘南新宿ラインユーザーも訪れやすいのは魅力的。

リンク

ホタル関連のリンクはこちらから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました