前回の続き。雰囲気系フィルターで味変をしながら夕景撮影を楽しむ。
ノスタルトーン・オレンジ
ケンコー・トキナーから発売しているフィルターで「アニメのワンシーン」のような写真が撮れるらしい。ブルーとオレンジの二色展開をしており、今回購入したのはオレンジの方になる。
用途としては雰囲気系のフィルターとなる。外観はそれなりのオレンジ色が付いていて、ガラス面には粒上の加工がなされておりソフト効果がありそうだ。またレンズ表面はミラー加工がなされているため、フレア・ゴーストが発生しそうな雰囲気もある。
このブログではマジックアワーの写真を取ることがあるが、思ったよりも焼けなかったり出遅れてしまうことも多いので、試しに導入してみた次第。ノスタルジックな雰囲気に撮れるというので、鶴岡帰省の際に持ち出してみた。
入手方法
amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど各種ネットショップで入手可能。
このレンズで撮った写真
ベースのレンズは引き続きTAMRON 17-50mm F2.8(A16)で撮影。途中から上記のノスタルトーン・オレンジを装着して撮影している。
S-MALL(エスモール)
旧庄交モール。庄内交通バスのターミナルに隣接している商業施設で、ジャスコ鶴岡店と並ぶ駅前商業地域だった。前の記事でblue少年は「ジャコス行くの!?」を連発していることと述べたが、そのジャスコ鶴岡店はなくなってしまった。
だがこちらは現役で、今現在も30年前の少年時代の記憶のまま保っている。昭和53年の開業当時からある吹き抜け空間のステンドグラスが印象的で、古き良き昭和の時代を感じさせる。時間の都合上、全部撮れなかったのが残念。
ちなみにバスターミナルとしては健在で、クラゲで有名な加茂水族館などにはここからバスに乗っていくこともできる。
探索していたら結構いい時間になっていた。よく見ると右上がケラれている。こういうときはフードを外した方がいいかもしれない。
JR鶴岡駅
鶴岡駅周辺まで戻ったところ。この辺からノスタルトーン・オレンジを装着している。
…のだが、焼けない(白目)
なんか今年は天気が良すぎて思うように焼けないことが多い気がする。
やっぱり焼けない。
ただノスタルジーな雰囲気は少し出ている気がする。雪国特有の、融雪剤で錆びたアスファルトとフィルターの相性は良さげ。もう少し早い時間に来た方が良かったかな。
銀座通り
銀座通りまで戻ったところでマジックアワー突入。
オレンジ被りとソフト効果が確かにいい味を出している。
しかしちょっともの寂しい感じもする。子供の頃の記憶では夏祭りなどもあってもう少し賑やかだった印象がある。しかし寂寥感はうまく出ているのでフィルターの機能としてはOKか。
鶴岡公園
そのまま鶴岡公園まで。この頃になると7時も過ぎて大分日が暮れてきた。
オレンジ被りとソフト効果が帰る家路の郷愁を一層引き立てる。解像度も相応に甘くなりフィルムライクな雰囲気に仕上がった。
このレンズで撮っていて気付いたこと
F2.8のレンズは一見明るいようで実はあまり明るくない。こうしたフィルターを使っていると一層そう感じる。東京川崎神奈川界隈だと夜でも明るいので然程気にならなかったが、田舎の7時は相当暗く、ほぼ何も撮れなくなってしまう。というか、撮るものがなくなる。
フレア・ゴースト効果を試したかったのでもう少し粘るつもりだったのだが、目ぼしい夜景もすぐに見つからず、家族から離れて単独行動だったこともあり早々に引き上げてしまった。
田舎は夜が早い(教訓)
まとめ
色変化・ソフト効果・フレアの出現など複数の変化を一枚で楽しめるユニークなフィルター。総じてフィルムライクな写真が撮れるので、ノスタルジックな雰囲気を楽しめる。
ただし雰囲気系のフィルターはラーメンでいう味変の類になるので常用は向かない。いつも使っていると飽きてしまうのでたまに思い出した時に使うことで新鮮さを味わうくらいがちょうどいいかも。
ただ、クセが強いのである程度使わないとその真価を発揮できないフィルターでもある。
青空や海があれば手軽に効果を実感できて、かつ練習もできる青系のフィルターと違って、オレンジ系のフィルターは使う場面や練習できる機会がなかなか限られる。限られたシチュエーションである程度使い込む必要があるので、その意味では上級者向けのフィルターかもしれない。
このまま夜になってきたので撮影続行。次回へ続く。
関連商品
ノスタルトーン・ブルー
ノスタルトーン・ブルーはこちら。
ノスタルトーン・オレンジのブルー版で色自体は使いやすいものの、ソフト効果がオレンジよりも強めで、こちらはこちらでなかなかクセがありそう。
マルミ アルプスパンチ!
こちらはマルミ光機から出ている雰囲気系フィルターでコンセプトが似ている商品。こちらはマゼンダ被りする代物で、同じくソフト効果やフレア・ゴースト効果を加えてフィルムライクな写りを楽しめる。
しかしながら補色関係となるグリーンが弱くならないのがポイント。欲しかったのだが最寄りのお店で売っていなかったため、似たコンセプトのノスタルトーン・オレンジを購入することになった。
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