Berny watchの決定版。チタン製ボディにスーパーブルールミノバを乗せた都会派夜光時計。
スペック
年代 | 2024年頃 | ムーブメント | ミヨタ 8215 |
型番 | AMT258M | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 39mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 12mm | 防水 | 10気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★★★(5.0!!) |
機能 | デイト | 備考 | 全面夜光(Full Lume) |
どんなモデル?
Berny watchの得意とする全面ルミノバ夜光のモデル、バリエーションであると共にこれまでの集大成的なモデルとなる。
某鉄道時計オマージュのフェイスを持ち、チタン製ケース&ブレスレットを備え、ダイヤル全面はスーパーブルールミノバとなっているモデルで、早い話か全部乗せになっている。一見オーソドックスでありながら見た目を裏切るギミックを積んでいるためユニークで面白い。
ディティール
ダイヤル

見ての通りM社の鉄道時計そっくりなバウハウス的なデザイン。これ自体は使い回しだがこのモデルは他のモデルよりも優れている点が2点ある。
まずひとつはケースが新規設計されていること。チタンケースだが今までのものとは異なりヘアライン仕上げになっていて、チタンらしい銀灰色の鈍い輝きがなかなか渋い。
もうひとつはルミノバダイヤルの色。完全にホワイトである。前に紹介したAquatico AQ-1022WTや、Day walker DW014もほぼほぼルミノバとはわからないレベルなのだが、これはもう完全にわからない。初見だとまず気付けないレベルだ。
また単純にルミノバという飛び道具頼りではなくダイヤル表面はマット仕上げになっている。オレンジピール状のシボ加工が施されておりこれが反射防止に一役買っている。併せてサファイアガラスは片面ARコーティングとなるため、ホワイト文字盤だがそれなりに読みやすい。
ケースバック

裏蓋は他のモデルと異なりケースバックとなっている。ムーブメントはミヨタ8215らしい。21石なのでおそらくそうなのだろう。なおこのムーブメントはハックするので時刻合わせは通常通りだ。これは他のBerny watchのモデルも共通となる。
防水性能は10ATMとある通り日常強化防水程度となる。リューズはねじ込み式ではない通常のリューズなのであまり極端な水場の使用は控えた方がいいかも。その代わりに力を入れなくていいためリューズ抜けなどのリスクは低く、フィールドウォッチとしては使いやすい。
チタン製なので少し傷が入りやすいかもしれない。ケースバックの傷は味なのであまり気にならないとは思うが、傷を入れたくない人はフィルムを貼るか、レザーバンドに換装しよう。
ブレスレット



ブレスレットは他のバーニーウォッチと同じチタン製のもの。ただし弓カンの形はT2576MS-BやAMT143Mとは異なっているため互換性はない。別売のチタンブレスはおそらくT2576MS-B用なのでつかないと思われる。よく確認した方がよい。
このチタンブレスは当然316Lよりも軽いのだが、この時計は自動巻き式のため、ケース本体も適度な重さがあり軽くなりすぎないのがいい。クオーツモデルのT2576MS-Bは軽すぎると感じるが、このモデルはちょうどよく安物感はない。
夜光(Full Lume)


お待ちかねの夜光。T2576MS-Bと同じくスーパーブルーとなるが、こちらは機械式でありケース径も39mmとやや大きいのでより存在感がある。またルミノバの色自体もこちらの方が白く、よりルミノバとは気づきにくい。
この光景は割と素直に感動する。明るいところではルミノバに見えず、暗いところではスーパーブルーのレアな発光色になるので、一粒で二度おいしい。
sanmartin, Steeldiveとの比較


T2576MS-Bと比較。どちらもスーパーブルーの全面夜光という唯一無二のものでとても珍しい。そうでありながらそれ程高い時計でもないのでお買い得感がある。
Berny watchとの比較


左:AMT258M(本機)・右:AM158M(BGW9)との比較。AM158Mはレザーバンドに換装していて、フィールドウォッチ然とした雰囲気だが、本機はかなりアーバンでスタイリッシュな雰囲気を纏っていて、同じデザインの兄弟機でありながら印象はかなり異なる。
夜光はこの通りでAM158M(BGW9)の方が明るい。どちらも塗りムラなどはない均一な質感で、クオリティは非常に高い。
4本揃って




色違いのモデルを4本並べてみたところ。他のモデルはアリエクで買った格安レザーバンドに換装している。特にこだわりはないのだが似合っている。
このモデルとAM158MS-A(ブラック)はルミノバとは気付かない。しかしコチラは美観や質感を一切損なうことがない上に輝度や残光性も実用的で、しかも発光色はレアなスーパーブルーなので本当に隙が無い。
入手方法(アリエク)

(※画像から商品ページへ飛べます)
アリエクにて購入可能。チタンバンドとナイロンバンドのモデルがあり後者の方が少し安い。誤差程度なのでチタンバンドの方を購入しておけば間違いない。
またこのモデルはルミノバではない通常のホワイトダイヤルのモデルもあるのだが、価格差がないのでルミノバモデル一択だろう。しかし見た目上のデザインは全く同じなので、購入時は間違えないように注意。
まとめ

Berny watchの集大成的なモデル。個人的には大好きなモデルで欠点らしい欠点も見当たらず、かつ安価なので太鼓判を押したい。文句なしに★5のモデルだ。
チタンケース&ブレス、スーパーブルーのルミノバという飛び道具を用いながら、基本に忠実に仕上げている点はポイントが高い。チタン合金の鈍い質感とひと手間加えたマット仕上げのホワイトダイヤルがマッチしており、一体感のあるデザインになっている。
ファッション時計にありそうな見た目だが実は真面目な時計で、しかも唯一無二の個性を持っているので見どころが多い。筆者はこういうプロダクトは大好きだ。何なら保存用にもう1本欲しいくらいだ。
非ねじ込み型リューズであり、そのままスーツに着けても問題のないデザインなので普段使いもしやすい。繰り返しになるが、このデザインで全面夜光というのは本当に衝撃でいい意味で裏切られる。全面夜光ファンは今すぐ買おう!これは後悔しない。
関連商品
夜光に定評のあるBerny watchからおすすめの全面夜光時計をピックアップ。
T2576MS-B

(※画像から商品ページへ飛べます)
本機のオリジナルとなったモデル。違いはクオーツ式であることとケース径が36mmである点。チタンケース&ブレスと、スーパーブルールミノバはこの時計でも健在。
クオーツムーブであるが運針が面白く機械式腕時計に似せた運針となるので機械式に慣れた人でも違和感が少ない。だいたい4振動(1/4秒刻み)くらいで進んでいるようだ。
AMT143MD

(※画像から商品ページへ飛べます)
こちらは同じBGW9を搭載した全面夜光モデルになる。使われているルミノバが同じならこのモデルと同じ明るさを期待できると思われる。
ポイントとしては、こちらはねじ込み式リューズを採用しているため20気圧防水を確保している点、チタン製ケース&ブレスを採用している点が違いになる。注目すべき点はサファイアガラスで、フラットガラスとドームガラスを選択できる。
AM158M(BGW9)


(※画像から商品ページへ飛べます)
AM158Mは本機と兄弟機となるモデルで、こちらはBGW9のためブルーに発光する。明るさはAMT143MDと同様抜群に明るい。ダイヤルデザインこそ同じだがケースの材質、形状などが異なるため雰囲気は思ったより本機と異なっている。
このモデルはいくつかのカラーバリエーションを展開してしており、うちライム、イエロー、ブラックが全面夜光モデルとなっている。2024.11現在、ライム(BGW9)のモデルは品切れ中だが、シリコンゴムのバンドの仕様は買えるようだ(2枚目のリンクから買えます)
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