【レビュー】PENTAX 77mm F1.8 ①藤沢・茅ヶ崎

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▶カメラ

過去撮った写真の再生記事。お盆休みにつきボツ記事供養をしていたらうっかり生き返ってしまった。

スペック

焦点距離 77mm レンズ構成 6群7枚
最小絞り F1.8 絞り羽根枚数 9枚
最大絞り F22 寸法 64 x 48 mm
最短撮影距離 0.7m 重量 270g
最大撮影倍率 0.14倍 フィルター径 49mm

どんなレンズ?

 ペンタックスの至宝・FAリミテッドの三女。中望遠担当。焦点距離77mm F1.8というスペックから主にポートレートレンズとして用いられる。特にボケの美しさに定評があり、溶けるような滑らかなボケに魅了されるペンタキシアンは多いという。

K-3 markIIIに装着

 K-3 markIIIに装着。大きさ・雰囲気はベストマッチ。この見た目で換算で115.5mmという中望遠域相当の画角となる。

このレンズはsmc版(旧型)だが、現行品は工学設計そのままにコーティングを一新したFA 77mm F1.8 HDとなっており逆光性能が向上。また円形絞りでボケが柔らかくなった。

このレンズで撮った写真

 今回は過去撮った写真の再生記事になる。撮りに行ったはいいのだが出すタイミングが逸してしまいボツになってしまったものだ。これは2024年7月上旬にJR藤沢駅周辺で撮ったものになる。

藤沢駅南口

 JR藤沢駅南口周辺の風景になる。K-3 IIIはAPS-Cセンサーのため、このレンズの実質的な焦点距離は115.5mmとなるのでスナップ撮影としては結構やりづらいのではないかと思う。しかし2年前当時の筆者は結構頑張って撮っていたようだ。



 ホルモン魚道場三平のあたり。小道に入ってごく緩やかな坂を下ったところにあるのだがザ・大衆酒場という佇まいがすごくいい。実際リーズナブルでうまいらしいのだが、一度入ってみたいのだが湘南方面に住んでいる友人がいない‥‥。

このFA77mm F1.8は神レンズと言われているのだが、筆者は「そんな大袈裟な。プラシーボじゃないの?」とあまり信じていなかった。レンズ構成も平凡なものだし設計も古い。smcコーティングなので特段ヌケがいいというわけでもない。どちらかというと見た目で買ったものだ。

ところが実際に撮ってみると「うわすっげ!コレ!」となる。とにかくボケが美しい。溶けるような諧調豊かなボケが堪能できる。何回か構図を微調整して撮ってみたのだが4枚目はクリティカルヒットだろう。このレンズはこういうのが割とポンポン出る。



 次のタイ料理屋(だっけ)の暖簾。これもボケが綺麗で空気感が出ている。手前に焦点を合わせて後ろボケの構図は割とやるのだが、やはりこのレンズは会心の一撃が出る率が高い気がする。



 奥田センター飲食街。まるで昭和の横町のようなかなり場末感のある一角で藤沢でもかなりディープなスポットと思われる。2枚目の「絹」の看板にパープルフリンジが発生している。

このレンズは2002年設計とイメージほど古くはないが、中望遠画角かつ大口径ということもあってやはり出る。出ることを前提に使っていくことになるだろう。



 このアメリカンダイナーも同じで、3枚目の縦構図はランプガードにフリンジが出ている。後ろのボケは美しい。このくらいのフリンジならほぼ消せるのでレタッチ前提ならあまり気にならないと思われる。

JR茅ヶ崎駅南口

 場所を移してJR茅ヶ崎駅にやってきた。辻堂にテラスモール湘南ができて大出世してしまったが茅ヶ崎の町全体に漂うサーフっぽい雰囲気は最も「湘南」を体現していると思う。

このリカーショップのカットは納得がいかずにかなり苦労した記憶がある。通常FA31mmとFA77mmのコンビで撮ることが多いのだが、今回はレビューのため77mmだけで撮る縛りプレイになっているためで、傾いたり人が通ったりして結構頑張った。



 このたこ焼き屋のカットも決まっている。やはりボケ、ボケは全てを解決する‥‥。溶け方・大きさ・形共に申し分がない。それでいてピントが合っているところはちゃんと解像するので、このメリハリギャップによる立体感が神レンズと言われる秘訣かなと。

高砂通り

 茅ヶ崎におけるこういうのでいいんだよスポット。茅ヶ崎駅南口の道路は「爪」の字になっていて、海(R134)に抜けられる道は3本。それぞれ左からサザン通り・高砂通り・雄三通り(県道310号)となっている。地元のサーファーもよく通る。

高砂通りは道幅が狭くて通るのは不向きだが(※バスはガンガン通ります)それゆえか飲んだ暮れスポットになっているのが面白い。特にサザンコート7ビルのある三叉路の佇まいは完成されていて、茅ヶ崎の象徴的なスポットになっている。



換算焦点距離115.5mmは結構射程が長く、こんな感じで2階のネオンサインもバッチリ写せる。絞り開放で撮るとさすがに甘くなるがレトロな景観だと合っているのでこれでいいかなという気もする。



 パープルフリンジが乗るがカットによっては出ないこともある。こうしたスナップ夜景の場合は構図を微妙にずらしたり、シャッタスピードを少し遅くしたりすると目立たなくなることもあるので何カットか粘ってみるのも手かもしれない。

入手方法(2026.8)

 smc版(旧型)はディスコンにつき中古のみ。中古カメラ店やメルカリヤフオクなどに行くと売っている。コーティングが新しくなったHD版はカタログに乗っているが、ペンタックスなので‥‥苦笑 特にシルバーの新品は希少になりつつあるかもしれない。


まとめ

 忙しさにかまけて最近サボっていたので昔途中まで作った草稿を仕上げて出した記事になる。再生怪人は弱いというジンクスはあったがむしろ強かった。これはレンズのおかげだろう。

まあやはりボケは見事で神レンズと呼ばれるだけのことはある。77mmは中望遠レンズなのでポートレート用途が中心になるので風景撮影だと使いづらいが、構図さえ見つけられればいい感じの写真を量産してくれる。



使ってみないと良さがわからない。そして使いどころが難しいが使ってみると傑作であることを実感・再確認する。そんなレンズかもしれない。

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