S5 Proで撮ったその他のテーマ。これも例によって夜景。
撮影機材
富士フイルムS5 ProにAF-s NIKKOR 24mm F1.4Gの組み合わせ。こちらもAPS-C換算36mmとなり使いやすい画角となる。シャッタースピードをそれなりに落とせるので手振れしにくいのが良い。
シグマより少し柔らかく、APS-C機で用いると中心の美味しいところを使えるため扱いやすい。
このカメラで撮った写真
横浜周辺を散策。特にテーマはなく徒然に撮り歩いたもの。
今回フィルムシムレーションはSTD(スタンダード)で撮っている。この設定のみD-Rangeの設定が可能で今回は400%(約二段分)の拡張設定で撮影。
レンジが広い=コントラストが低下して眠くなるということでもあるため、すべて一様に400%で撮ればいいというわけでもないらしい。オススメ設定はAutoがよいとのこと。今回は物は試しということで400%で撮影している。
相生町周辺
尾上町の一角。JR根岸線 桜木町駅と関内駅のちょうど間あたりにある。観光地としてバズった野毛町と違ってこちらは落ち着いた雰囲気だ。
なんかすごい好きな感じのお店。代用品のLEDチューブにとって代わって昔ながらのネオン管は大分減ったように思える。D200だと赤被りしてしまいそうな構図だがS5 Proだと赤みが抑えられて幾分スッキリしている。
1枚目の写真はCCD機らしいコッテリした写りと思う。低ISOで撮っているが故にシャッタースピードを可能な限り落とした根性設定で撮っているのだが、そのせいで微妙に手振れしており、そういう部分もCCD機らしい写りで微笑ましい。
所詮この世は焼肉定食。真実の言葉である。
焼肉で思い出したが、実写映画版の「るろうに剣心」のCCO(演:藤原竜也)のクオリティは物凄く高いことで有名。特殊メイク通り越して志々雄スーツなるものらしく、実質被り物なのでものすごく暑かったとか。藤原氏いわく二度と着たくないらしい。
ちなみに尺の関係で短縮されているため、志々雄と左之助は初対面のままなし崩し的に戦う展開となってしまい、志々雄は「何だお前」「誰だお前」と終始困惑しながら応戦するシュールなシーンがある(しかも佐之助だけ無限刃ではなく直接殴って倒している)
「誰だ!!何だお前!!」「だから誰だお前!!」「邪魔だ!!」(かわいそう)
カフェバーっていうのかな?こういうバーなのかカフェなのかわからないお店って本当にコーヒー頼んでもいいのだろうか。雰囲気は大好きなのだけど。
幽遊白書で戸愚呂弟が「オレンジジュースください。」というシーンとか、FFTでラムザが酒場に入って「そうだな…じゃあミルクを。」と頼むシーンとか、あいつらはバカ強いから許されてるけど一般人がやったら妙な空気になりそうで怖い。
大田町周辺
関内周辺の歓楽街は昭和時代に建てられたであろうかなり年季の入った長屋ビルがそのまま現存しており、東南アジア的異国情緒がある。日ノ出町の長屋ビルは建て替えが進んでいるが、吉田町や尾上町のビルはまだ現存している。
3枚目のペプシの看板とか相当気合が入っており素晴らしい。この看板があると周辺の景観がタイとかベトナム的なナンプラー風味になる。
みなと大通り
横浜スタジアムのすぐ北にある大通りは官庁街になっていて、日銀、横浜地裁、神奈川県庁、横浜税関などが並んでいる。ここも由緒正しい建物が多い。
3枚目の看板が素晴らしい。横浜公園周辺は割とこんな感じだが、この一枚があると一帯が東南アジア風味になる。ヤシの木とかソテツとか似合いそう。
山下公園
山下公園。意外と宵っ張りでベンチでは愛を語らうアベックがチラホラ。
氷川丸もギリ行けるが、F1.4の開放だとさすがにふわふわになる。D800で撮っているときは前ピンで、本体側の限界まで後ピンにして撮っている状態だったので、D200でもやっぱり前ピンなのかも。
この時期は噴水横の回廊にはバラが咲いていて、照明に照らされてちょっとゴシックっぽい雰囲気になっていて絵になる。
山下町~中華街のあたり
中華街を突っ切って石川町へ向かう道中。少し前にLaowa100mmで撮って歩いた場所だ。
このカメラはネオンの発色が全体的によく露出を明るめに出せるので夜景を撮るのに何気都合がいい。4枚目の鍵状の街灯は結構頑張っていると思う。D-Range400%はこういうところで恩恵を受けているのかもしれない。
たまプラーザ
ところ変わってたまプラーザ。以前Z7+AF NIKKOR20-35mm F2.8Dで撮って回ったところで、こちらはいつものようにSigma 35mm F1.4 HSM Artで撮影している。
ISO400だが意外と撮れている。この通りF1.4の明るさがあると大抵のスナップ夜景はなんとかなることが多い。
ここもD200なら赤被りしそうな状況だがS5 Proならニュートラルな仕上がりになる。この間Z7で撮った時と比べるとそもそも露出が違うわけだが、それだけでなく絵としての方法性も違っていてなかなか楽しい。
路地裏は自販機兼喫煙所?になっている。こういう小路はフィクションだと異世界にワープしがちだが、現実世界でも妙に引き込まれるのはわかる。
まとめ
D-Range 400%で撮ってみたところ、確かに持ちこたえていそうな写真がちらほらある感じ。ただ比較対象がないし、現行機は素でレンジが改善しているのでプラシーボである可能性も否めない。
この間の横浜橋の比較写真はビビッドで撮ったためダイナミックレンジが固定で撮っているのだが、コントラストが上がるためレンジ拡張機能(R画素)を使っていない可能性もある。これはまたどこかで撮り比べてみた方がいいのかな。
STD以外のフィルムシミュレーションの設定項目が固定というのは興味深い。STDを事実上のマニュアル設定として、それ以外をシチュエーション別にAutoという形でお任せ設定にしたわけだが、技術発展と思想の変遷が垣間見れる。
リンク
S5 Pro関連のリンク。
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