スペック
ブランド | ポルシェ(Porsche) | メーカー | ノレブ(NOREV) |
車種 | パナメーラ | スケール | 1/18 |
世代 | 970(初代モデル) | カラー | レッド |
年代 | 2009年~2016年 | 寸法 | 長さ27.7×幅10.6×高さ7.5(実寸) |
おすすめ度 | ★★★★(4.0) | 重量 | 897g(実寸) |
どんなモデル?
ポルシェの初代パナメーラをノレブが1/18スケールでモデルアップした。ポルシェは911はじめスポーツカーがどうしても有名であるが、実はSUVなどクーペ以外のクルマも作っている。
911やケイマン、ボクスターなどのスポーツクーペ、あるいはカイエンやマカンといったSUVに比べるとややマイナーかもしれないが、「あのポルシェが5ドアセダンを作ったらこうなった」といった感じのクルマである。
ちなみにパナメーラとは「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」というレース名が由来となっている。白物家電とか電池、自転車なんかを作っている某国内メーカーは別に関係ない。
ディティール
全体像
パッと見、クーペタイプに見えるのにドアが5枚あり一瞬目の錯覚に陥る。繰り返すが、このクルマはFR駆動式5ドアハッチバックセダンである。お客さんを後ろに乗せたり、家族一家で旅行に行くときに乗ったりする車なのである。
カラーリングはレッドということになっているが、正式な名称はわからず、黄色味の強い朱色っぽい色合いである。バリエーションでは他にダークブルーやブラックがあったような気がする。
フロントビュー
前から見た限りではただのポルシェである。見事な仕事だとは感心はするがどこもおかしくはない。
特に正面はほとんど911のような何かにしか見えず、このフロントフェイスで5ドアハッチバックセダンとはとても思えない。こういうスクリーンで覆って比較対象やスケール感のない置き方をすると猶更わからなくなる。
リアビュー
ポルシェ特有の安産型であるが、やたら立派というかボリューミーになっている。正面から見ると意外と「あれ?別に悪く無くね?」となるんだけど、ナナメから見ると確かにデカイ。車高が上がったこと、4座となったことで911とバランスが変わったのかもしれない。
ハッチバックという機能から、あるいはポルシェのアイコンから、丸みを持たせるというのは間違っていないとは思う。ただ、ナナメから見るとあぐらをかいて座っているような印象で、ちょっとだらしなく見えるかな。これならテールランプをもう少しシャープなものにした方が良かったかも。
このデザインは当時としてかなり好き嫌いが別れたようで、アンチからは相当叩かれたようである。ポルシェとしてもこれは失敗だったようで、「もっとカッコよくしろ!」という至上命題の元、徹底的に改修が行われた971(2代目)では見違えるようにシェイプアップがなされた。
その他
フロントフードを開けるとそこはエンジンルームになっている。普通の車ならごく当たり前な風景であるが、ポルシェとしては異常な風景である。
思うにパナメーラを受け付けない人は、中身はFRで全然別物なのに、見た目は「911っぽい何か」として認識してしまう違和感が原因ではないだろうか。ディティールこそそっくりだが、うすらデカくて長いからスケール感が狂うとかもあるかもしれない。
blueはポルシェはもちろん持ってないし運転したこともないので特に違和感はないのだが、実際に911乗っている人や長年愛用してきたオーナーからすれば、「おまえのようなババアがいるか!」状態になるのも無理はないと思う。そしてその感覚はきっと正しいのだろう。
まとめ
ゲームや映画で続編が凡作だった時、「〇〇シリーズの続編としてはダメだが、普通のRPGとしては良作」みたいな評価が付けられることがある。この初代パナメーラもそれに近く、5ドアハッチバックセダンとしては良作だが、ポルシェとしてはダメみたいな不遇の評価を付けられがちである。
が、初代モデルということもあり意欲作だったのは事実である。だらしないケツを徹底的に鍛えなおした2代目パナメーラはなかなか人気があるようで、それに伴いこの初代パナメーラも再評価される兆しがあり、中古価格が値上がりしている。それはミニカーでも同じことが言えるだろう。
ミニカーは実車の人気度によって価格が左右する一面がある。不人気とみなされているこの子はおかげでたまたま安く落札できたのだが、実車が今後再評価されることがあればミニカーも価値が上がってくるのかもしれない。
パナメーラの1/18ミニカーで今出回っているものはほとんどがマイスト製であり、このノレブ製はなかなか見かけずレアである。明確な違いとしては、ドアガラスの有無、本体塗装の品質(ノレブはキャンディ塗装+クリア研ぎ出し)となっている。
本体色がレッドやブラックのものはノレブ、マイストともにラインナップしているため、ノレブ製を探している人は、間違えないように気を付けてほしい。
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