アクアティコの高性能パイロットウォッチ。フリーガーで迷ったらこれ買っとけばOK。
スペック
| 年代 | 2024年頃？ | ムーブメント | Seiko Automatic |
| 型番 | AQ-1022WT | 精度 | +30秒程度 |
| 直径 | 43mm | 風防 | サファイアガラス |
| 厚さ | 13mm | 防水 | 30気圧防水 |
| ラグ幅 | 22mm | おすすめ度 | ★★★★★(5.0!!） |
| 機能 | デイト | 備考 | 全面夜光 |
どんな時計？
Aquatico（アクアティコ）というメーカーの時計。アリエクに売っているいわゆる中華時計なのだが、日本だとあまり聞かない名前だと思う。
本機はパイロットウォッチになるのだが、全面夜光＋メタルバンドという使い勝手のいい時計だ。そして全面夜光時計としては見た目カッコいいため気になってしまい、ブラックフライデーに釣られて人柱購入した一本となる。割と高めの価格帯の時計だがその実力はいかに。
ディティール
ダイヤル
ダイヤルはなかなかカッコいい。フォルティスっぽい感じがあるがオマージュかどうかはわからない。オリジナルだとするとなかなか秀逸なデザインと思う。読みやすいデザインの上ARコーティングも施されており、視認性はかなり良い。
またこの時計はスペックの通り全面夜光時計なのだが、ルミノバ感があまりない。太陽光の下だとほぼホワイトで、文字盤のハンサム顔もあって一見それとは気付かない。
こういう意外性のあるデザインは個人的に大好きだ。
リューズ
パイロットウォッチらしいラージサイズのオニオンリューズが付いている。防水性能を担保するためねじ込み式だ。この時計は自動巻きなのであまり使うことはないのだが、とりあえず巻きやすい。
Steeldive SD1928-Bも同じオニオンリューズだが、こちらのモデルの方がケース径が43mmと大きいこと、ダイヤルデザインが濃いことから悪目立ちはしにくい。
シースルーバック
この時計は300m防水でありながらシースルーバックになっている。防水性能表示にお魚さんマークが入っており、ちょっと本格派っぽい雰囲気がある。あとかわいい。
自動巻きのローターも黒色にメーカーロゴがプリントされており、雰囲気が良い。ムーブメントは公式Webサイトによると“Seiko Automatic”とのことだが、石数24でデイトなので普通にNH35だと思われる。
ブレスレット
ブレスレットはラグ幅22mmで、コマの接続はチューブピン方式となる。ピン本体とは別に中コマに短いシャフトが入っているため無くさないように注意。
質感としては普通で少しシャリシャリ言うかもしれない。ただコマのクリアランスはそこそこ密で悪くはない。バックルに微調整用の穴あるので使い勝手としては良好。
レザーバンド
ちなみにこの時計はレザーバンドが同梱されていて、気に入らなければこちらに変えてしまう方法もある。こちらの方がよりパイロットウォッチらしい雰囲気になるだろう。
また外箱は木箱に入っておりなかなか雰囲気がある。時計本体を取り出して巻いてしまえばあまり意味はないものの、捨てづらいという人もいるかもしれないが、こういう心遣いや演出は気分を盛り上げてくれる。
夜光（Lume）
夜光は標準的なもの。ただし全面夜光なのでそれなりには明るい。
この時計のスーパールミノバは見た目が白く、言われなければ夜光時計とは気づかないかもしれない。デザイン的にも夜光時計感が薄いのでギャップがあって面白い。
Steeldive との比較
Steeldive SD1928-Bとのショット。こちらも全面夜光のパイロットウォッチとして似たキャラクターを持つ時計で本機よりも安価な時計だ。夜光の輝度については幾分か差があり、本機の方が明るい。
Day walkerとの比較
こちらはDay walker DW014とのショット。どちらもなかなかスタイリッシュな時計で、一見すると全面夜光時計とは気づきにくいデザインだがバッチリ光る。輝度としては本機の方が明るく、ARコーティングもあるため視認性も優れている。
入手方法
（※画像から商品ページへ飛べます）
アリエクで入手可能。価格帯としてはCronos watchあたりと同じで、2024年時点で通常3万円台、セールで2万円台という感じになる。結構いい値段がするのだが、筆者はブラックフライデー期間にプロモコードを適用して購入したこともあり、いい買い物だったと思う。
バリエーションモデルとしてはPVDゴールドモデルがある。こちらはレザーバンド仕様になるようだ。全面夜光＋PVDゴールドというニッチな仕様なので、興味があれば探してみるのも一興。
まとめ
中華時計としてはそれなりの価格帯ということもあって良くまとまっている時計。ガラスはARコーティング、ブレスレットはチューブピン方式、シースルーバックでローターも仕上げてあり、それなりの手間がかかっている時計だ。
難点としては少しブレスがシャリシャリ感があり、ネジ式ブレス程は良くない点。またケース径が43mmと大きい点だろうか。このデザインなら39mmの方が良かったかもしれない。
とはいえパイロットウォッチとしては珍しくメタルブレスが標準でついているため使いやすく、ARコーティングで視認性も良く、300m防水とハードユースも可能となかなか高性能な時計ではある。
IWCタイプのレザーバンドが標準で付き、外箱が木箱という点もなかなか心憎い。そしてダイヤルがなかなか男前で使いたくなるデザインをしており、夜光もバッチリ光る点もポイントが高い。
単純な機構ゆえに壊れにくく、もし壊れても修理が容易な点も使いやすい。多少ブレスの質感が甘いが、総合的にはパイロットウオッチの決定版といえる腕時計だ。デザインの良い全面夜光時計、実用性の高いパイロットウォッチが欲しいならおすすめの１本となるだろう。
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