あのサンマーティンの名作がバージョンアップ。双方向ベゼル搭載。
スペック
年代 | 2023年頃? | ムーブメント | 自動巻き 杭州6460 |
型番 | SN-005-GMT-2 | 精度 | +30秒程度 |
直径 | 40mm | 風防 | サファイアガラス |
厚さ | 13mm | 防水 | 10気圧防水 |
ラグ幅 | 20mm | おすすめ度 | ★★★★★(5.0!!) |
機能 | 双方向回転ベゼル | 備考 | 傑作! |
どんなモデル?
San martinの傑作モデルSN-0005Gの後継機。随所でバージョンアップが施されたモデルとなる。
改修は結構細かいところまで手が入っているのだが、最大の違いは双方向ベゼルが搭載された点だろう。旧型は通常のダイバースと同じ逆回転防止ベゼルが付いていて、この点はGMT搭載時計としてはこの点はリアルでなかった。
メーカーとしても当然把握をしていたのか、今回のアップデートで改修されることになった。他の仕様変更ポイントにも触れながら紹介していきたい。
■旧型(SN-000G)の紹介記事はコチラ↓
ディティール
ダイヤル
バージョンが変わってどうなるかと思ったが流石San martin、相変わらずの仕事ぶりである。このクオリティは国産やスイスでもかなりの高価格帯じゃないと対抗できないだろう。
今回は前述の通り双方向ベゼルが採用されたことに加え、ルミノバは従来のC3(黄色)とBGW9(白色)で選べるようになったのも大きな変更点だ。BGW9のバージョンはインデックスがアプライドとなっており、少し高級感が増した。
ダイヤルは旧型と同様にブラックとホワイトの2パターンが選べる。これにルミノバインデックスの地の色が違うため、都合4パターンを選ぶことができる。このモデルはホワイト×BGW9の組み合わせで、スッキリ爽やかな雰囲気に仕上がっている。
ちなみにガラスが旧型機と変更になっており、両面無反射コーティングが施されている他、ドームサファイアの盛り上がりが少し控えめになった。
前回この時計のガラスはコーティングされていないのが素晴らしいとコメントしたが、コーティングされていればそれはそれでありがたい。このカラーリングの場合はあった方が「らしい」かも。
ケースバック
ここはいつもと同じ無地のヘアライン仕上げとなっている。
ブレスレット
さてブレスレットだが、こちらも相変わらずの素晴らしい出来だ。
ジュビリーブレスはコマのクリアランスを確保するため、どうしてもゆるゆるになってしまうことが多い。ゆるいブレスは横方向に曲がってしまうのでわかりやすい。
その点このサンマーティンのジュビリーブレスは公差をかなり追い込んでいるのか緩くなっている印象が一切なく、横方向にほとんど曲がらない。そうでありながら、コマ同士のクリアランスも確保されており渋い印象もない。これは本当にスゴイ!職人技という他ない。
そしてこのSN-0005-G2についているブレスは、グライドバックル仕様となっており、アジャスターが搭載されている。稼働幅こそさほどないが、工具やピンなしで微調整を行えるためこれは便利だ。ただでさえ最強のブレスがより最強になってしまった。
なおこのブレスは単品購入することができるので他の時計に合わせることもできる(後述)
夜光(Full Lume)
夜光は今回はあらたにBGW9のブルーがラインナップに加わった。前述の通り従来のC3(発光色グリーン)とBGW9(発光色ブルー)で選べるようになった。
輝度や残光性はSan martinらしく高品質で申し分ない。
旧版との比較
旧バージョン(SN-0005G)との比較。これを直そうと思ったところ新型がサマーセールでそこそこ安かったためにコチラを入手することに。
新型は双方向回転ベゼルの他、無反射コーティングガラス、アプライドインデックス、ジュビリーブレスなどが入ってアップデートされているのだが、旧型もリベッドブレスやドームサファイアガラス(コーティングなし)など雰囲気が出ており、どちらも甲乙が付け難い。
そして何気に回転式ベゼルの色の濃さが異なっている。ペプシカラーの赤青ベゼルがルミノバで照らされてぼんやり光るのは旧型しか味わえない醍醐味で、品質の向上が一概に上位互換とはならないのが面白い。
入手方法(アリエク)
(※画像から商品ページへ飛べます)
最近の流通在庫品はこのSN-0005-G2に置き換わっているようだ。BGW9の方が若干価格が高い。このモデルはSan martinの中では比較的安価なようで、現行のGMT達人2のオマージュであるSN015やSN016よりも安いのでお値打ち感がある。
現行のGMT達人2オマージュで出来が良く、ルミノバがギャンギャンに光ってくれるものは、Cronos watchも出している。しかもホワイト文字盤や、ペプシベゼルの色がよりリアルなモデルもある。最近だとSteeldiveもいい感じのを出してきたのでそちらでもいいかもしれない。
よってSN015とSN005-G2で迷ったらこちらの方がお買い得感があると思われる。
まとめ
せっかくなので締めは新旧モデルを並べてどうぞ。いらっしゃいませー!!
イイ感じに映えて写っているが、San martinは実際にこの通りのモノがやってくる。最近は品質が上がりすぎて、海外フォーラムでロレックスやチュードルのユーザーが「コイツは悪質なコピーだ!」と大荒れするくらい品質が良くなっているらしい。どういうことなの……?
(ちなみにトランスフォーマーロゴもよくネタにされるらしい)
ともあれサンマはスゴイ。3万で買える時計としてはオーバークオリティすぎて正直意味が分からないくらい出来が良すぎる。パガーニデザインの3倍の価格と言われれば妥当だが、セイコープレザージュの1/3と価格と言われると話は変わる。だったらサンマ3本買うわ!!(末期)
関連商品
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San martin ジュビリーブレス
サンマーティンのジュビリーブレスは別売りされている。普通の汎用ブレスの2倍程度で、2024.9現在で1万円前後となっている。品質は上記の通りでその点このブレスは通常のジュビリーブレスとは一線を画する。
3連のオイスターブレスなら904Lシールのついているあのブレスでもいい感じになるのだが、ジュビリーに関しては遊びが多くてイマイチだ。ちょっといいジュビリーブレスが欲しければコレを取り寄せるといい。トランスフォーマーロゴは我慢しよう(笑)
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