【レビュー】smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited ③野島公園

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▶カメラ

ペンタックス DA35mm F2.8で野島公園を散策。

ペンタックスK-3IIIに装着

K-3IIIに装着してみたところ。本体もレンズも小さくまとまっていて取り回しは良好。どちらも金属製なので質感もよい。さすがリミテッドレンズ。

入手方法(2023.10)

現在は廃盤品なので中古品のみ。ペンタックスということもありかなり安価で入手できる。

関連商品

HD PENTAX-FA 35mm F2.8 Limited

このレンズにはHD PENTAX-FA 35mm F2.8 Limitedという後継品が出ている。従来品が緑帯なのに対してHD版は赤帯になっている。ちょっとキヤノンっぽい 笑


いわゆるリニューアルレンズで、光学設計はそのままに従来のSMCコーティングからHDコーティングとなり、また円形絞りでボケ味が柔らかくなったという。

コーティングなんてプラシーボじゃないの?とタカをくくっていたが、このヌケの良さをDA40mm F2.8で一回体験したところ、意外と効きが強くてびっくりした。


K-3 MarkIII

本体のK-3IIIもお手頃になってきたと思う。一眼レフ機としての完成度は屈指なのでよければ是非。K-1III出ないかなぁ(遠い目)

このレンズで撮った写真

野島公園

今回の撮影では野島公園に行ってきた。風景なのになんでマクロレンズなのかというと、もともと八景島水族館に行くつもりが、土壇場で予定変更してここにきてしまったから 笑

野島公園には京浜急行金沢八景駅より横浜シーサイドラインに乗り換えて移動する。再開発により乗り場が物凄く近くなった。以前は駅前商店街を抜けてR16を信号で渡ったところに乗り場があったのだが、確かに便利になった。

これもJR南武線&小田急線 登戸駅のような感じで、駅前再開発前の写真はググると何枚か出てくるが、在りし日の風景から変わりすぎてちょっと寂しくもある。私は例によってハードディスクがお亡くなりに…。

野島公園駅周辺。浮世絵師・歌川広重の描いた景勝の地「野島」として知られる場所だ。平潟湾は県内有数の釣り場として有名で、横浜というよりは瀬戸内海のような雰囲気だ。そしてこのあたりには「瀬戸」という地名の場所がある。「瀬戸神社」もある。

今回何故マクロレンズで風景撮影しているかというと、八景島水族館を撮り行った帰りに夕焼けを撮るつもりが寝ぼってしまったから。これでは夕焼けが間に合わないと思いここでオリチャー発動!ほぼ思い付きのまま降りてしまった。

金沢八景駅から一駅分なので十分歩いてこれる距離なので降りた瞬間「しまった!金がもったいない!」と後悔したのは内緒w ただレールが海を跨ぐため歩いて行くと思ったよりも時間はかかる。

旧伊藤博文金沢別邸

野島には伊藤博文公の別邸(つまり別荘)がある。なかなか風光明媚な場所にある。

眺望は良好で正面には八景島シーパラダイスが望める。撮影している時間帯は4時前のため日陰になっているが、この八景島はここから東北東の方角にあるので朝日が差し込むようになっており、ロケーションはよく考えられている。さすが別荘というべきか。

遠景で撮ると微妙といわれるこのレンズだが、2段絞ってF5.6で撮るとこんな感じになる。遠景はやっぱり苦手な様子。4枚目の松の木はいい感じ。

バーベキュー場

この場所は25年以上前に家族と訪れたことがある。当時と全く変わっていないので驚いた。…もうそんなにか。人の時間は早いね。

最近「フリーレン構文」なるものが流行っていて、機動戦士ガンダムSEED放映時にフェルンが産まれていないのくだりで笑ってしまった。このフリーレン構文にはもう一種類あるらしく、そちらではベイブレードXとコラボさせられているフリーレンを見ることができる。

コロコロコミック読んでるキッズはフリーレン読むんだろうか。小日向さんが「ホステスの部屋にバットあるかコノヤロー!!」って吠えるレベルで全力ミスマッチしてて笑う


公園内の緑。ペンタックスは緑の発色が良いと言われるが、なんとなく伝わるだろうか。これも3枚目以外はよく撮れている。

野島稲荷神社

キャンプ場と展望台への階段の中間にある神社。お稲荷様が祀られている。海の安全を見守ってきたのかな。


西日のおかげもあるが、マクロレンズだけあってこの辺の描写は特によく見える。やはり近接撮影の方が得意なレンズなのは確かのようだ。

ちなみに今回は使っていないが、K-IIIではファームウェアをアップデートすることでカスタムイメージ「ゴールド」を使用することができる。このような夕暮れ時や西日のシチュエーションがさらに強調されてノスタルジックな雰囲気に仕上がるとのこと。

他の季節限定のカスタムイメージと違ってレンズの制限もないので、持ってる人は是非アップデートしてみるとよい。


展望台(※FA77mm F1.8で撮影)

野島公園に展望台があり平潟湾を一望することができる。そこに至るまでは239段の階段を登る必要があり、さらに展望台本体の階段を登らなければならないためそれなりに骨が折れるが、なかなかの眺め。

ただ少しばかり景色が遠いのでここはFA77mm F1.8で撮っている。中望遠レンズはこうしたスポット的な使い方をすることが多いが、リミテッドレンズは小さいのでこういう時に便利。


遥か上方の空にはうっすらと月が浮かんでいた。4時過ぎで既にこの空なのでいよいよ秋も深まってきたと実感する。

夕照橋

野島公園の西側に架かる橋で島の出口になっている。

日本の橋百選に名を連ねる橋で「夕照橋」の通り夕焼けが非常に美しい。もともとこの野島は海上交通の拠点となっていた場所で、横須賀や三浦半島、富津(上総:現在の千葉県)にも行けたという。釣り船や釣り宿があるのはその名残となる。


その夕焼けはこんな感じ。西側にかかっている橋なので夕焼けのロケーションが望める。平潟湾は入り江のため波は少なく穏やかで、水面は静かに揺れている。釣り船や乗り場の桟が郷愁を誘う。

この感じは横浜とも湘南とも異なる独特のもので、波が穏やかなので湖のような雰囲気がある。この近辺で湖は相模湖や宮ケ瀬の方まで行かないと無く、行っても山の湖なのでこことはまた感じが違うものになるだろう。ユニークでとても絵になる風景だ。

この近くにはシーサイドラインの軌道もあるので広角レンズで撮ってもいい感じになるかもしれない。今回は八景島水族館に行く予定だったものを変更してきたもので持っていなかったのが残念。


橋の全景を遠目から臨むとこんな感じ。これも広角だともう少しスケール感のある風景になる。

夕照橋の対岸からは、金沢八景に至る平潟湾プロムナードと、R16(国道16号線)に至る侍従川プロムナードが伸びている。侍従川には関東学院大学や付属の中高があり循環バスも運行されている。夕照橋へのアクセスはこちらが良い。


さっき夕焼けを撮ったポイントへ戻る。缶コーヒーを飲みながら日没後の余韻を楽しんでこの場所を後にした。

いい感じに終わってこの後八景島に行ったが、想定外の自体で困ったことになった。やっぱりオリチャーなんてするんじゃなかったよ…。寝坊はしてはいけない(戒め)

まとめ

実は昼間の風景撮影でこのレンズをまともに使ったのは初めてだったりする。家の周囲で試し撮りしたりはするものの、こんな風に一本撮りするのは初めて。少々思い入れのある場所ということもあり、枚数が多くなってしまったのはご愛敬。

遠景が甘いと言われるこのレンズだがK-3IIIの本体スペックもあって風景撮影でも使えなくはない印象。ほぼ50mmの画角なので使いやすく、お散歩レンズと割り切ればこれ一本で風景も野花も取れるのでとても便利ではある。


ただ神社のお稲荷様や展望台(FA77mm)の写真に比べると、遠景写真はキレの悪さは否めない。距離やシチュエーションによって実力が変わるのは通しで見るとなんとなく伝わると思う。忘れがちだけど、そもそここのレンズは撮影倍率1倍の等倍マクロなので…。

街中スナップや花撮りのような近景撮影メイン+たまに中景というのがこのレンズの正しい使い方だろうか。シグマArtのような優等生レンズも好きだが、こういう少し癖のあるレンズも使い方を考えさせられてなかなか楽しい。

この後はさっきからチラチラ見えている八景島を探索。次回に続く。

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