珍しく速報記事です。新発売のペンタックスのレンズレビュー。
スペック
焦点距離 | 50mm(換算75mm) | レンズ構成 | 7枚6群 |
最小絞り | F1.4 | 絞り羽根枚数 | 10枚(非円形絞り) |
最大絞り | F22 | 寸法 | 65×37mm |
最短撮影距離 | 45cm | 重量 | 220g |
フォーマット | フルサイズ | フィルター径 | 49mm |
どんなレンズ?
往年のペンタックス標準レンズ smc PENTAX-FA 50mm F1.4をベースに、コーティングの変更、円形絞り、防汚コーティングの採用などを施してリニューアルしたレンズ。中古愛好家のblueが珍しく新品で、しかも発売日に買ったもの。
このリニューアルされたFA50mm F1.4は、どっかのポ〇ットモン〇ターみたいに異なるコンセプトのレンズが二種類同時に発売している。それぞれ外装とコーティングが異なっており、
SMC PENTAX HD FA 50mm F1.4 | 逆光時のゴーストやフレアを抑えたシャープで抜けの良い描写 |
SMC PENTAX-FA 50mm F1.4 CLASSIC | 逆光時の虹色フレアを意図的に出やすくした描写 |
となっており、blueが今回購入したのは後者となる。光学設計を用いて逆光時の虹色フレアを意図的に出やすくなるそうだ。これは期待。
入手方法(2023.6)
6月9日発売のレンズなので新品で購入可能。
家電量販店で入手可能だが大型店じゃないと置いていない可能性が高い。横浜淀では置いてなかったので仕事を上がってからそのまま新宿淀まで買いに行った。在庫状況見るにしばらく品薄になるかもしれない。
中古大好きのblueとしては珍しく発売日に買いに行ったレンズ。唯一無二のキャラクターを持っていることに加え、最近のペンタックスの新作レンズは玉数が少なくてあまり中古品として出回らないので、試してければ新品で買うしかない。DFA21mmとか本当に見かけないもんなぁ。
ディティール
見た目はベースのsmc PENTAX-FA 50mm F1.4とほとんど同じ。キタムラあたりで中古1万円で売っているレンズと見た目がほぼ変わらないので、これを6万円出して購入するのはなんだかキツネにつままれた気分になる。
けれども表面のマット塗装は意外にも質感が良い。絞りリングの引っかかりはなく、ピントリングも適度なトルクがあっていい感じだ。そして新品レンズ特有の人の手の脂が付いていない肌触りは久しく、やっぱりいいものだ。手持ちは激安のTTArtisanすら中古品という…笑
見た目にこだわるレンズではないし半分お布施なので実写に期待。ヒトバシラー上等!!代わりにと言っては何だがND16フィルターが付いてきた。ありがたくいただいておくぞ。
NIKON Z7に装着
おいィ?そこはこの前買ったK-3IIIじゃねーのかよ!!ズコー
メーカーによると、このレンズはフルサイズの方が虹色フレアが出やすいらしい。しかしblueはK-1を持っていない…!K-3IIIはAPS-C機なので。
…というわけでマウントアダプタがあるのでZ7に付けてみることにした。見た目はAF NIKKOR 50mm F1.4Dに似ていて違和感はなく、アダプタ噛ませても十分短い。当然AFは使えないが、これまで散々中華レンズで遊んでいたのでもう慣れてしまった。よってデメリットなし。
「ゴースト・フレアを積極的に狙う」というコンセプトの副次的効果として、このレンズはフードを付けずに運用することになるため、その分小さくできるのもメリット。プラスチッキーな質感に目をつぶればリミテッドレンズ感覚で扱える。
このレンズで撮った写真
新宿駅西口
新宿淀で購入してそのままテスト撮影。
店員さん「ここで装備していくかい?」
いつもの新宿西口。カメラ好きの人はここか秋葉原に行くことが多いと思われる。
ビック淀マップキタムラと大手カメラ屋が集う上にフィルム機を扱う中古カメラ屋もあるので、ここに来れば探し物や掘り出し物は大体見つかる。今回も横浜で取り扱いがなかったため、仕事上がってからコチラに駆け込んだ次第。
オムレツ屋のラケル。この界隈に来るとたまに立ち寄るお店。
この間の上大岡回で遊び過ぎて食べ損ねた話をしたが、仕事上がってから無理矢理新宿まで来た関係で現在午後9時を回っており、今回もやっぱり食べ損ねている(笑)
思い出横丁。新宿駅西口における「こういうのでいいんだよ」的スポット。花金ということもあって人通りが多かった。
ペンタックス公式HPのMTF曲線が示す通り、開放では柔らかい描写。F1.4かつフルサイズ用レンズなので、ガラス面の映り込みもボケる。
だがF4まで絞ると解像度はかなり改善する。昔のレンズらしく絞りによって描写の変化を楽しむことができる。
まとめ
開放ではふんわり柔らかく、絞ればシャープに映る昔ながらのF1.4レンズ。小型軽量で持ち出しやすく、周辺画質に甘さがあるもののどこか懐かしさのあるクラシカルな描写が……
───ちょっと待った。
あれ?虹色フレアは? タイトルが「虹色フレアを楽しむ」なのにフレア全然出てきてなくね?
あっ・・・。
前置き長すぎてタイトル詐欺になってる件。実はこれわざとでして、虹色フレアのイメージが先行しがちなレンズなんで、まずはフレアが出ない条件での素の写りを載せてみたかったのです。
ただの色物や飛び道具ではなくて、素性の良さを前提に遊び心を加えた真面目なレンズだということ。これだけははっきりと真実を伝えたかった。だから、先に紹介する必要があったんですね。
というわけでここから必殺技解禁。フレアバシバシ出していきます。後編に続く。
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