ある日曜日の夕時。所要ついでにちょっとだけ歴史探訪。
撮影機材



ニコンZfcにTTarisan 17mm F1.4を装着。APS-C換算で25mmというそのままだと形がイマイチカッコ悪いので別売りの薄型メタルフードを装着している。これはワイド用なのでケラレない。
ISO2000の呪い(不具合)

実はこのZfcは不具合がありISO2000までしか使えなくなっている。呪いによりISO2500以上にダイヤルを合わせるとなぜかISO100に戻ってしまうのだ。この呪いを解くためには教会‥‥もといニコンのサービスセンターに行かなければならない。
だが筆者的にはあまり不自由しないので呪われたまま撮っている(笑)
このカメラで撮った写真
山下町のあたり

新横浜通りから青空が清々しい1枚。このブログは夜景が多いので割と珍しいかも。
余談になるがランドマークタワーの69階スカイガーデンは今年改装工事が入ってしばらく見れなくなってしまう。リニューアル後はおそらく値上げすると思うので撮りたい方は今のうちに。



横浜スタジアム&中区区役所周辺。ここから通常営業の風景になる。右下の揚州商人(中華料理屋)は気になっているのだが、まだ入ったことがない。地元過ぎるのと、友人が少ないので意外といかないとというオチである。




中華街を抜けて山下町を目指す。左上の写真にちらっと写っているのはローズホテルで、レストランに重慶飯店が入っている。ここの麻婆豆腐はおいしかった。



山下町の一角。水町通りといって、山下公園の通りを一本内に入ったところにある通りとなる。馬車道~山下公園は格子状に区画整理のされた街並みになっていて、上から見下ろすと非常に美しい。
今回はブーツの修理をしに立ち寄ってみた次第。
UNION WORKS 横浜



実は最近知ったのだが横浜にはユニオンワークスがある。このお店は靴好きでは最早知らぬ者がいない名店で、ファッション誌などにも度々登場している。本店が青山にあるのは知っているのだが横浜に出店しているとは知らなかった‥‥。灯台下暗しである。



今回は長年履いていたレッドウイングのベックマンがダメになったので、この子の修理(ソール交換)をしてもらうために立ち寄った。13年前に購入したブーツなのだが、加水分解でダメダメになっているので復活させてもらうことにした。そのレビューは後日。


このお店が入居しているインペリアルビルも由緒あるビルだ。1930年に竣工した外国人専用の長期滞在用ホテルとして竣工したのが始まりで、終戦後は進駐軍(GHQ)に接収され、軍人の詰所になったこともあるという。
私有地につき1階周りだけ。どっかの探偵が事務所を構えてそうな雰囲気が素晴らしい。コンクリート打ちっぱなしの壁に、テーブルにはタバコどっさりの灰皿。ソファーで頭に新聞を被せながら依頼の電話が来るのを待っているみたいな、そんな情景が浮かぶ。
港の見える丘公園へ




ブーツの修理依頼も終わって港の見える丘公園を目指すことにした。中華街善隣門の横を通り、首都高速K3のガード下を潜り、やたらクラゲの多い中村川を越えて、谷戸坂を登って公園を目指す。いつものルートである。




そんなわけで港の見える丘公園へ。今回の目的地はKKRポートヒル横浜だ。ここは公園に隣接されたホテルで、ここも先ほどのインペリアルビルと同じくGHQに接収された施設のひとつで、米軍の宿舎だったという。
なお正式名称は国家公務員共済組合連合会 横浜集会所というお堅い名前だが、別に公務員じゃなくても利用できた。売りはガーデンチャペルで横浜港を一望できるロケーションが魅力だった。


港の見える丘公園側からのビューはこの通り。公園を訪れたことのある人ならば「ああ」ってなるだろう。このKKRポートヒルだが施設老朽化のため6/30に営業を終了する。営業期間は63年間で建て替えの予定はないという。
なおマリンタワー横のメルパルク横浜は一足先に解体工事が行われて更地になってしまった。営業期間は43年間である。日本郵政不動産との定期賃貸借契約の終了に伴うものという。ここは両親が結婚式を挙げた場所で、筆者も前職の懇親会で行ったことがあったのだが、諸行無常である。
日本郵政といえば五反田のゆうぽうとはバレエの聖地として有名で、2015年に営業終了したのだが、このホールのキャットウォークには圧倒された。2024年に五反田JPビルディングとしてリニューアルしているが、ここまでのものはないだろう。


港の見える丘公園より。ここはいつもの風景になる。筆者のZfcは不具合によってISO2000までしか使えなくなっているのだが、このレンズはF1.4と明るいので根性設定で撮ると普通に撮影できてしまう。
画質にこだわらなければとりあえず記録用としては使用できる。安価でかさばらず、オーバーインフもほとんどない(F1.4で使うと実はちょっとだけある)ので、その意味でも便利なレンズといえる。
山手町から元町・中華街駅へ

港の見える公園前の交番。このレンズは逆光耐性があまり強くなく光源を入れるとフレアが出る。まあ画質を求めるレンズではないので味として楽しむのはありだろう。絞れば多少改善はする。


カーネルスコーナー。港の見える丘公園の前のカーブにあるアンティークマンションで、ここも年代物の建築物だ。画面右上の照明がフレアになってしまっているが、レンズの個性としてうまく使いたい。




山手十番館。ここはレストランになっていていつ来ても明るい。ZfcはAPS-C機ということもあってコントラストが多少フルサイズよりも強い気がする。ちょっと露出オーバーかなぁ。



アメリカ山公園。みなとみらい線元町・中華街駅と直結となっていて非常に便利。クリスマスの時期などはライトアップイベントもある。お帰りはこちらから。お疲れさまでございました。
まとめ
今回はカメラを持って行くつもりがなかったつもりが、何となく持って行くかで撮って回ったパターンになる。Zfcは最低限の機能しかないシンプルなカメラだが作りそのものは信頼性が高く、操作体系や使い心地はニコンのそれなので従来機を使っている人は使いやすい。
このZfcとTTArtisanのレンズは性能や使い勝手が噛み合っていて想像以上使いやすい。そして楽しい。17mmは広角だがほぼオーバーインフがないためピント合わせは楽だし、周辺減光・樽型歪曲収差・逆光の弱さも味として許せてしまう。
撮影が楽しいと許せてしまうのは中華レンズあるあるすぎる笑
まあ後はF1.4はやはり明るい。筆者のZfcは不良でISO2000以上が使えない(ダイヤルを2000以上に設定するとISO100に戻ってしまう)という持病があるのだが、2000まで使えればいいやということで放置している。
そのうちZfは買うと思うので、まあこれでいいんじゃないかな。
コメント