トリッカーズ永久定番。エイコーンと並ぶ双璧のマロンアンティークをゲットした話。
どんなモデル?
もはや何足目なんだいうツッコミしかないトリッカーズのモールトンである。このカラーはマロンアンティークと呼ばれているものになる。直球で栗色である。
ちなみにエイコン(エイコーン)アンティークはどんぐりの意で、エスプレッソはコーヒーで、色物のトリッカーズはこの三色がレギュラー。残りの一色はブラックでこの4色が基本となる。
なお一番気に入ったのは値段だ。14kという破格ゆえに致し方なし。手持ちのエイコンはシューツリー付きで16kくらいだったので合わせて30kという。激安にも程がある。
ディティール
全体像





もはや親の顔よりも見慣れてきた感のあるモールトンであるが、マロンアンティークになると殊更存在感が出る。この個体は中古品でそこそこ履き込まれたこともあって味が出ているため、ワークテイストが一層強いかもしれない。




昔雑誌のライトニングで見かけた年季の入ったモールトン(あるいはストウ)がこんな感じのマロンアンティークで印象に残っていた。写真の向こう側の靴だったのだが、中古品とはいえ実際に手に取り履くことができるのはなかなか感慨深いものがある。
フルブローグ


ここもいつものフルブローグであるが、どことなくレッドウィングのアイリッシュセッターのオロラセットを彷彿とさせるカラーリングがあり、そこはかとなくアメリカンな雰囲気もする。この場合ウイングチップと呼ぶべきだろうか。
靴としてのジャンルは違うが、カントリーブーツはもともと農作業に使われていた靴がルーツなので、ワークテイストにもいける。実際ジーンズやチノにも似合うので、アイリッシュセッターからの乗り換え先として候補に入れてもいいかもしれない。
ソール


ここはコマンドソール。筆者の手持ちのトリッカーズはほぼダイナイトかコマンドのどちらかだが、コマンドはソール自体の厚みもさることながら反るのでトゥの摩耗が少なくて長持ちする。減っても1回目はトップリフト交換で行けるだろう。
トレッドが深いのでハイキングなどにも履いて行けるが、小石などが挟まりやすく意外と手間が明かるソールでもある。そしてぬかるみを踏むと掃除がすごく大変なのはご愛敬。
その他


製造番号は893393。90年代前半のロットと思われる。サイズは8.5 フィッティングは5となる。インソールは茶ロゴとなる。レギュラー品として標準的な仕様ということか。
従来のジャストサイズが8なのでハーフサイズ上がっている形なこともあり足の痛みは皆無で修行感はない。しかしながらトリッカーズはヴァンプ(足の甲)の高さが低めなこともあって、ガバガバ感はなく歩きやすい。
ただし完全なフィット感を求めるならジャストサイズを履いて修行を乗り越えた方が満足感が高い。中古靴の場合は巡りあわせもあるのでこれも個体差ゆえの個性として受け取っている。
エイコンアンティークとの比較


マロンアンティークはトリッカーズでエイコンアンティーク(エイコーン)と人気を二部するカラーリングとなっている。エイコンに比べるとより主張が強めで華やかさがある。光沢が強く味(色ムラ)が出やすいのが人気の秘訣だろうか。
エイコンアンティークがまだ新しいワンウォッシュジーンズやネイビーのボトムスといった綺麗目カジュアルファッションとの相性の良さを持ち味とするならば、、
マロンアンティークはチノパン、グレーのスラックスといったワークテイストに合わせたときのハマり感が抜群でカジュアルダウンした着こなしに使いやすい。ブリカジももちろんいけて、ツイードジャケットやグレンチェックのコートなどを合わせるときっと雰囲気が出るだろう。
適当なジーンズ・シャツに合わせた場合でも、レッドウイングを合わせたときよりも大人っぽく上品に仕上がるので使いやすい色合いと思う。ジーンズも少し穿き込んで色抜けしたものや、ユーズドだとよく似合いそうだ。
一方でネイビーのスラックスに合わせたときの相性は微妙でオフィスカジュアルには不向きかもしれない。靴の主張が強すぎるためでこれでは浮いてしまう。ここはエイコンやシーシェイドの方が合わせやすいし目立ちたくなければブラック、エスプレッソ、ネイビーの方がいいだろう。
入手方法
このマロンアンティークはレギュラーカラー(定番品)なので基本的にいつでも買える。実物を見たり試着をしてみたければ東京なら新宿伊勢丹B1Fや渋谷のトレーディングポストなどに行くといつでも会える。そしてエイコーンアンティークと悩むことになる。
メンテナンス
クリームに何を塗るか迷ったのだがとりあえずモゥブレイのロンドンタンをチョイス。ミディアムブラウンやバーガンディを塗る人もいるのだが、マロンらしい赤みが欲しいなということでこれにしてみた。シガーになるとちょっとまた違うかなという気はする。
これも塗りすぎると元の良さがなくなってしまうので、ニュートラルと交互に塗りながら様子を見ていく感じになりそうだ。
まとめ

マロンアンティークとシーシェイドとのショット。よく似た2足だが比べてみると結構印象が異なる。とはいえマロンはもともとがこなれた個体で味が出ているため、新品同士だとあまり差がつきにくいのはあるだろう。この靴は次回に紹介してみたい。
この靴はオフィスカジュアルにはあまり向いていなくて、エイコーンアンティークやシーシェイドの方が合わせやすい。その分ジーンズやチノといった本来のカジュアルファッションには合わせやすく、レッドウィングに近い感覚で履けるのでいい棲み分けになっている。
トリッカーズは中古個体がこなれているため複数購入して合わせてみるという履き方も可能で、半ばユニクロみたいな感覚で運用ができる。ハーフサイズオーバーで履けば修行感は少ないし、もし合わなければトップリフトを直して売却もできるのでなかなかお得感がある。

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