【レビュー】VILTROX 23mm F1.4

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▶カメラ

ビルトロックス先輩 準広角担当の23mmについてレビュー。

スペック

焦点距離 23mm(換算35mm) レンズ構成 11枚10群
最小絞り F1.4 絞り羽根枚数 9枚
最大絞り F16 寸法 65×72mm
最短撮影距離 30cm 重量 250g
フォーマット APS-C専用 フィルター径 52mm

 

どんなレンズ?

ビルトロックスの標準担当。APS-C専用のレンズで換算35mmの画角となる。F1.4と大口径のレンズだがミラーレスかつAPS-C専用ということでコンパクトにまとまっている。

鏡筒とフードはアルミ製でとても質感が高く、磁石が入っているのかフードのクリック感も素晴らしい。純正のフジノンレンズに比べても遜色がなく、ペンタックスのリミテッドレンズ感がある。

そのフジXマウントやペンタックスKマウントと同様にシルバーモデルを出してくれているのが嬉しい。その気になれば主要画角をすべてシルバーで揃えてしまうことも可能。シルバーフェチ歓喜。

FA31mmF1.8と

ペンタックスリミテッドレンズとのショット。F1.4ということもありそれなりに大きく存在感がある。

この大きさのシルバーのレンズは珍しい。これより大きかったらブラックでいいかなぁというギリギリのラインを攻める絶妙な大きさで、後述の通りX-T4との相性は抜群。

入手方法

家電量販店では取り扱いが少ないのでネットショップが主な入手方法となる。若干手間がかかってとっつきにくいがPeagear公式が確実。

中古在庫もそれなりに見かけるが、中には旧式も混じっているようだ。どう違うのかはよくわからない。またカラーはブラックが多数でシルバーは少なめ。

富士フイルム X-T4に装着

純正のフジノンレンズと同じくアルミ鏡胴で、シルバーモデルがあるので相性はピッタリ。私のようなシルバーモデルフェチやペンタックスユーザーには割とシンプルにぶっ刺さる。適度にでかいので様になるし、絞りリングがあるのも素晴らしい。

ただしこのレンズの絞りリングは他メーカーの純正レンズと同じく電磁絞り方式なので絞り連動レバーがない。そのため物理絞りを採用するPergearやTTArtisan、一眼レフ時代のMFレンズのようにマウントアダプターを装着して複数マウントで使いまわすことはできない。

そんな横着考えるのオマエくらいしかいないよと思いつつも、同じ不届者がいるかもしれないので念のため書いておくことにした。世の中そんなに甘くない。

このレンズで撮った写真

赤レンガ倉庫

歴史的建造物をリノベーションした商業施設。デートコースとしてはおあつらえ向きの場所で、ワールドポーターズのすぐ東、大さん橋の対岸部分にある。

この赤レンガ倉庫は夜景スナップでは何気に取るのが難しい。D800に大三元ズームを付けて1/30、F2.8、ISO3200あたりで撮ったんでは露出が足りないので、三脚が必要になる。

手持ちで撮ろうものならF1.4のレンズを持ってきて、ISO5000くらいの増感は必要になるが、2020年水準の高感度+強力な手振れ補正を擁するX-T4なら力技で撮ることができる。たぶんZfcやK-3IIIでも撮ることはできるだろう。技術の進歩を感じる。


色についてもレンガ+ナトリウムランプとこれまた難しい。色温度(K)を下げると黄色くなり上げると赤くなるが、どちらもやりすぎると違和感が出る。結局見たままに近い5000kで撮ってしまった。

ガチで撮りたいなら結局三脚撮影+レタッチ前提の被写体といえる。色についても、このベルビア(ビビッド)で撮ると若干色合いが飽和気味できついので彩度低めのもので撮った方がいいかもしれない。また黒潰れを救出したり、アオリや傾きを直したりする必要もあるだろう。

加えてイベントで人が多かったり広場が設営されていて理想的なアングルで撮れなかったりもするので、根気よく通うか事前のスケジュール確認も必要となる。この建物をバッチリ撮れるようになれば上級者だろう。…何年かかるかなぁ。


逆光下ではこのようなゴーストやフレアが出る。とはいえ絞り開放かつオーバーで撮った場合なので通常撮影時はさほど気にならず、特段逆光に弱いという印象はない。こういうシチュにはFA50mm F1.4 クラシックを持ってこよう。


赤レンガ倉庫名物・光るパイロン(笑)主張が激しくて毎回撮ってしまう。

昔親父殿に、光る棒を振っている警備員のことを「あれダースベイダーの部下だよ」と誤った教育を受けたことがある。


その理屈なら緑とか青のサイリウム持って踊ってるオタクはジェダイの末裔になるんだが、冷静に考えてやっぱウソじゃねーか!と気付くまで結構長い期間信じてしまった。

思い出したらなんか恥ずかしくなってきた。黒歴史というやつだ。

みなとみらい

ワールドポーターズ前にあるナビオス横浜という三ツ星ホテル。このアングルの写真はとりあえずやりたくなる。


この辺はISO3200 F1.4で撮っていたと思う。パープルフリンジが少し気になるかな。


ただF1.4だけあってボケ量は大きく、被写界深度を生かせばこんな写真も撮れる。

実は露出はまだ余裕があり、ISO5000くらいまで上げるとこんな感じになる。

まとめ

ここまで撮っておいて何だけど、実はこのレンズのことをあまりよくわかっていない。

特徴がないのが特徴というか、今風の味がない系のレンズになるのかな。そつなく撮れてしまうので目立った弱点やクセがいまいちつかめていない。ジェネリック版Zレンズというか、まあそんな感じ。

ただ目立った不満はなく描写は素直で使いやすいレンズだとは思う。F1.4あるので夜景には滅法強いし、シルバーモデルという点も個人的には魅力的なので、積極的に持ち出したくなるレンズではある。色々連れて行けばきっとそのうちキャラが見えてくるだろう。

関連商品

純正品のフジノンレンズとなる。ビルトロックスとの違いは簡易防塵防滴がついていることかな。

XF23mm F2 R WR

富士フイルム純正のレンズで、F2と明るさは一歩譲るもののその分コンパクト。シルバーモデルがあるのもよい。

ポイントは防塵防滴を備えている点。ビルトロックス23mmは防塵防滴ではないので、信頼性を求める人、過酷な状況で使用する人はこちらがおすすめか。

XF23mm F1.4 R LM WR

同じく富士フイルム純正のレンズで、ビルトロックスと同じF1.4となる。防塵防滴、耐低温を備えているため弟分のF2と同じくハードユース向け。

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