【まとめ】中華レンズ① TTArtisan 三兄弟

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図らずも三兄弟が揃ってしまったのでまとめ記事を作成。

TTArtisan 三兄弟とは

TTAritisan(銘匠光学)から発売している17mm F1.4、35mm F1.4、50mm F1.2のこと。マニュアルフォーカスオンリー、収差や周辺減光などの欠点はあるものの、小型かつ安価で明るいという特徴がある。

3個売りされていることもあって何かと1セットで扱われやすいレンズで、ガンダムでいうなら黒い三連星、ファイアーエムブレムならサジマジバーツといったところ。

ミラーレス機の各種マウントで発売されており、ソニーEマウント、フジXマウント、3/4マウントなどで先行し、後にキヤノンRFマウント、ニコンZマウント用も発売した。アルミ製鏡胴で質感もよく、ブラック、シルバー、チタンとカラーバリエーションもある。

入手方法

入手方法はアリエク、Pergear、焦点工房などの各サイトか、Amazon、楽天、Yahoo!などのネットショップで入手可能。最近取り扱いが増えたらしく、最近は家電量販店でも見かけるようになってきた。ヨドバシアキバや新宿では在庫あり。

ジェットストリームアタック

特筆するべきは何と言っても前代未聞の3本セットを発売した点。3本セットってなんだそりゃ…聞いたことないよ(笑)

ぶっちぎりのコストパフォーマンスを誇り、2023.5時点で4万円台で買えてしまう。ニコンのZレンズが10%値上げして6桁万円も珍しくなくなった中、これはうれしい。


三兄弟を並べてみたところ。右から17mm、35mm、50mmとなる。手持ちはシルバーだが、ブラックだと黒い三連星感が増すかも。形もこころなしかドムっぽく見える。

なお三本セットが売ってない!あるいはちょっと心配…という人も全く問題ない。興味本位で1本目をしたが最後、中古屋やメルカリヤフオクあたりに入り浸っているといつのまにか揃ってしまう。結果オーライ(親指白目)

実際どうなの?

TTArtisanのざっくりな使用感としてはこんな感じかな。

【ここがよかった】 【ここがイマイチ】
◎ 安い 圧倒的コストパフォーマンス × 写りが古い(周辺減光・開放画質・色乗り)
◎ 明るい 夜景スナップにおすすめ! × 電子接点がない
◎ 小さい 抜群の携帯性 △ APS-C専用(フルサイズ非対応)
〇 ニコン機の場合貴重な絞りリング付き △ マニュアルフォーカスオンリー
〇 アルミ鏡胴で雰囲気がよい △ 形がダサい(特にニコンZマウント用)
 ⇒ただしフードを付ければ改善可能

メリットデメリットがはっきりしているので、そこをわかっていて使う人向けのレンズとなる。

マニュアルフォーカス

まず大前提としてマニュアルフォーカスオンリーとなるためピントは手動操作で行う必要がある。そのため慣れが必要で、動きの速い被写体には向かない。じっくり向き合って撮るレンズといえる。

ただしミラーレスは一眼レフに比べると絞りやシャッタースピード、感度などの露出合わせが楽なのでマルチタスクの負担はかなり減っており、blueみたいなウスノロでも十分扱える。

またAFレンズと違って電子部品の故障がないのでその面でもよい。海外製品は修理依頼のハードルが高いが、そもそも電子部品のないMFレンズは物理的損傷を除いて基本故障のしようがない。

オールドレンズ風の見た目と写り

中華レンズは基本的にはオールドレンズ然とした写りをする。開放はふわふわ画質となり、歪曲収差や色収差、周辺減光も見られ、多くのレンズは色乗りや逆光耐性が悪い。大らかな気持ちで使える人向けで開放からカリカリシャープというわけにはいかない。

ただ、見た目もオールドレンズ風となっているため小さくて明るいという大正義がある。持ち出す機会が多いので性能スペック以上に活躍の機会は多いと感じる。特にニコン機の場合、純正Zレンズにはない絞りリング付きでデザイン・機能の面でZfcにベストマッチというのもポイントが高い。

非円形絞り

これは長所であり短所でもあるのだが、非円形絞りを採用しているため夜景撮影などで点光源を移すと光芒が出る。最近のレンズは円形絞りが多いので意外と珍しく貴重だったりする。最近のカメラは感度が高いので手持ちスナップでも普通に出る。

一方ボケ味がちょっと硬いかもしれない。自分はあまり気にならないがこだわる人は注意が必要かも。

その他注意点

注意したいのは、電子接点がないためexifにレンズ情報が反映されないこと。焦点距離、絞り値やシャッタースピードなどがわからず、レタッチする場合も手動で補正をかけることとなる。

またフードが付いておらず、ニコンやペンタックスユーザーだとちょっと不親切に感じるかもしれない。これは汎用フードを別途購入することになるが、対応するフードとその装着イメージは下の個別記事にて紹介する。

銘匠光学 TTArtisan 17mm f/1.4 C

焦点距離 17mm(換算25mm) レンズ構成 9枚8群
最小絞り F1.4 絞り羽根枚数 10枚
最大絞り F16 寸法 63×57.5mm
最短撮影距離 20cm 重量 275g
フォーマット APS-C専用 フィルター径 40.5mm

対応する別売りフードはコチラ↓ 
対応画角28mmとあるが本レンズでもケラレなし。カッコいいのでイチ押し。

三兄弟の長男またはガイアポジション。広角担当でAPS-C換算で25mmをカバーする。先細り体系だがフードを付けるとなかなかいい感じに締まる。薄枠のクロームシルバーが玄人好み。

換算24mm F1.4のレンズとしては驚異的な小ささで、描写も甘いところはあるが実用十分に写る。夜の高層ビルなども手持ちスナップで十分写すことができるので便利。サブで持っていくと重宝する。

特集記事はコチラ↓



銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C

焦点距離 35mm(換算52.5mm) レンズ構成 7枚6群
最小絞り F1.2 絞り羽根枚数 10枚(非円形絞り)
最大絞り F16 寸法 63×45mm
最短撮影距離 28cm 重量 205g
フォーマット APS-C専用 フィルター径 39mm

対応する別売りフードはコチラ↓ アルミ製2個セット

三兄弟の二男でマッシュポジション。標準担当でAPS-C換算52.5mmをカバーする。これも先細り体系だがフードを付けるとかなりマシになる。


標準担当ということで三兄弟だと必然的に出番が多くなるレンズ。また三兄弟で一番小さくて安いのもポイント。ニコンZマウント用ですら既に小さいが、ソニーEマウント、フジXマウント、3/4マウントはさらにコンパクトで手のひらサイズのレンズとなる。


特集記事はコチラ↓



銘匠光学 TTArtisan 50mm f/1.2 C

焦点距離 50mm(換算75mm) レンズ構成 7枚5群
最小絞り F1.2 絞り羽根枚数 10枚(非円形絞り)
最大絞り F16 寸法 62×55mm
最短撮影距離 50cm 重量 360g
フォーマット APS-C専用 フィルター径 52mm

対応する別売りフードはコチラ↓ アルミ製2個セット

三兄弟の三男でオルテガポジション。またはバーツ隊長。標準担当でAPS-C換算75mmをカバーする。コイツは元々カッコいいがフードを付けるとさらに男前になる。実用上もあった方がいい。

中望遠またはポートレート用として用いられるレンズだが、特質すべきは色乗りの良さ。これはTTArtisanのなかでも異色。画角的に難しいが、外見・性能ともにいい感じなので使いこなしたくなるレンズ。

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まとめ

メーカー純正のような完璧な光学性能ではなく、マニュアルフォーカスゆえにピントは手動で合わせなけければならないが、小さく、軽く、安いという点では素晴らしいレンズ。Zマウントですら十分小さいが、XマウントやEマウント、3/4マウントではさらに小さくなる。

持ち出せる機会が多く、F1.4の大口径なので暗所スナップにも使えるので結果として出番が回ってくることが多い。とりあえずカバンの中に放り込んでいるだけでも役に立つ。

足りない画角だけ入手してもいいし、3個揃えても4万円フード合わせても4,5万程度なので3個セットで揃えてしまってもいいかも。ニコンZfcはフィーリング的にも性能的にもベストマッチなのでぜひおすすめ。

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