この間、中古のK-3を購入したのに合わせて購入したレンズ。ペンタックス珠玉の1本、いや2本。
どちらもヤフオクで入手したもので、本来31mmを購入したはずが、自身と相手の手違いで77mmが送られてきてしまった。返品しようにも連絡が付かないので改めて31mmを購入したという経緯。少々高くついたが、いずれ77mmも購入予定だったし、状態も悪くないので結果オーライという感じ。
smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited
スペック(FA31mm F1.8)
焦点距離 | 31mm | レンズ構成 | 7群9枚 |
最小絞り | F1.8 | 絞り羽根枚数 | 9枚 |
最大絞り | F22 | 寸法 | 65 x 68.5 mm |
最短撮影距離 | 30cm(撮影倍率0.16倍) | 重量 | 345g |
フォーマット | フルサイズ | フィルター径 | 58mm |
※手持ちは旧型品で、現行品はHDコーティングが施された HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited となる。光学設計はそのままに逆光性能が向上した。
スペック(FA77mm F1.8)
焦点距離 | 77mm | レンズ構成 | 6群7枚 |
最小絞り | F1.8 | 絞り羽根枚数 | 9枚 |
最大絞り | F22 | 寸法 | 64 x 48 mm |
最短撮影距離 | 0.7m | 重量 | 270g |
最大撮影倍率 | 0.14倍 | フィルター径 | 49mm |
※手持ちは旧型品で、現行品はHDコーティングが施された HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited となる。光学設計はそのままに逆光性能が向上した。また円形絞りが採用された。
ペンタックスの至宝 FA 31mm & 77mm
このレンズは FA Limitedと呼ばれるシリーズで、どちらも神レンズとして名高い1本である。今から20年以上前に設計されたフィルム時代の古いレンズにもかかわらず、ビルドクオリティの良さ、そして何より写りの良さから多くのペンタユーザーに愛されている。
FAリミテッドの特徴は以下の通り
①他に例をみない独特の焦点距離 |
②数値上のスペックだけでなく実際の写りを反映させた工学設計 |
③絞りリングがあるためMXなどのフィルムカメラにも使える |
④小型で質感の良いアルミ製鏡 |
⑤リミテッドシルバー |
ペンタユーザーならいずれ手にするべきレンズとも言われていて、このレンズがあるからペンタックスを使うという人もいるらしい。このレンズを知ったのは10年以上昔でずっと気になっていたのだが、最近リニューアルしたのと、コロナの影響もあり、大分購入しやすくなった。
K-3に装着
先に持っていたDA Limitedよりは大きいがそれでもコンパクト。シルバーボディのレンズはなかなか珍しい。カメラ・レンズ共にプラスチックに塗装したものではなく、ちゃんと金属製なのがよい。
なお31mmは一体型フードで取り外しができないが、APS-C機で使う場合焦点距離が46.5mmとなるため、ハレ切りが不十分との声もある。対策としてウェポン化というステップダウンリング等を使って疑似フードを作る方法もあるが、今回はそのままにしている。
KPも修理したいがレンズをこのレンズを買ったことでかえって遠のいてしまった…。早く持って行かないと修理不可になってしまう。
入手方法(2023.5)
メーカー絶版のため中古品のみ。現行品はHDコーティングと円形絞りの採用された HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited となる。従来の緑線が赤線となった。ブラックとシルバーがあり。
このレンズで撮った写真
夕暮れ時の横浜山手、山手西洋館の並んである通りを元町方面より散策。レンズは主に31mmたまに77mmで撮影。jpg撮って出し。
外人墓地
薄暮の外人墓地。まだ4時半過ぎくらいであるが既に薄暗い。12月は本当に日の入りが早く、一日があっという間に終わってしまう。
その外人墓地の通りを歩くといつも目を引くこの建物。歴史的建造物というわけではないようだが、とても雰囲気が良く、1階の洋食屋さんは一目見た時から「いつか入ってみたい!」と通る度に思っている。地元なのも相まってかれこれ20年近く経ってしまったが…。
調べてみたらこの建物は「カーネルスコーナー」というヴィンテージマンションらしい。歴史的建造物ではないのでお金を出せば買って住めるらしいが、そのお値段は…。
ヴィンテージマンションというジャンルを初めて知った。渋谷代官山界隈に「秀和レジデンス」という青い屋根に白壁の品のいいマンションがあって、根強いファンがいるらしいが、あれと同じようなものなのかもしれない。
近くにはみなとみらい方面を望めるスポットがある。中華街の雑居ビルが幾層にも折り重なったごちゃごちゃ感が好き。
山手十番館
ここはフランス料理屋さん。やはり入ったことはない…。ラーメン!焼肉!寿司!中華!な家庭で育ったものでなかなか縁がない。でもすっごく憧れる。
えの木亭
ここは洋菓子屋さんかな。昼のイメージが強いけど夜もおしゃれ。絵として完成されている。
べーリックホール
C-PLフィルタを使ったみたいな写りになっているが、これはライトアップされているからで、ほぼ見たままの明るさ。最後の写真の電灯でそうだと分かる。なかなか面白い写真だ。
すぐ近くの教会。白い尖塔が印象的。
外交官の家
何回か来たことがあるものの、日が暮れてから来たのは初めてだ。普段パンフレットとかで見るものと印象が違って、ちょっと初代バイオハザード感があるかも(なんという貧困な発想力笑)
こちらはブラフ18番館。やはり日が暮れてから来たのは初めてでいつもと印象が異なる。下から2番目の窓の写真は77mmで撮ったもので、レンズの素性の良さを感じる。
まとめ
この4枚は77mmで撮ったもの。狙った絵があればピンポイントで仕留められる。まだ触ってみたばかりだが、31mmも77mmも写真らしい映り方をするいいレンズだと思う。開放付近で使うとかなりふわふわするが、芯はあるので自然と絵になりやすい。
ただ気になる点もあって、暗所でのAFが迷ってなかなか遅い。実はこの時、ニコン教に勧誘した母上と一緒にスナップしながら回っていたのだが、あちらはミラーレス機のZ7であるため、AFスピードは雲泥の差でまるで敵わない。ペンタックスおっせぇw
もっともこのレンズはフィルム時代のものであるし、ソフトフィルター(ブラックミストNo.1)を付けているのでそのせいもあるかもしれない。夜間に関してはSIGMA 30mm F1.4 DC HSM Artの方がいいのかも。31mmと用途やキャラが丸かぶりだけどこのレンズも気になっている。
ただし迷いはするもののちゃんと合焦はしてくれるので撮影自体は問題ない。このまま折り返して山手234番館とアメリカ坂公園に行ったのであるが、意外と長くなったので今回はここまで。後半に続く。
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