平成の世を駆け抜けていったCCDセンサー機。その写りはまさに「名機の資格」。
唐突な過去編(尺稼ぎ)
最近忙しくなってしまいなかなか更新できなくてすみません。実はblueの親父殿が急遽亡くなってしまい、その対応に追われて大変だったのです。
カメラ趣味やってるんだし写真いっぱいあるんじゃないかと思いきや、HDDが壊れてしまって取り出せないという……なんという親不孝者。日頃の行いが悪いのでバチが当たったのかも。
ただ幸い全滅は免れて救出できた写真もあるので、 尺稼ぎ 過去編ということで、当時の思い出を振り返りながら何記事かにわけて紹介していきたいと思います。そんなわけでまずはこのカメラを紹介。
ニコン D80
キャッチコピーは「名機の資格」。
この機種はblueが初めて使った一眼レフカメラで非常に想い出深い。2007年当時で\108,000くらいだったかな、なけなしのバイト代握りしめて購入したのを覚えている。ちなみに上位モデルのD200は\180,000くらいしたと思う。
このカメラにはミラーアップ(Err表示)という持病があり、騙し騙し使っていたが復旧しなくなってしまったので泣く泣く手放してしまった。さらにパソコン蛾物故割れたため(この表現も懐かしい笑)、本体を写した写真もなくなってしまった。
CCDセンサー搭載機
当時このカメラを使っていたblueは知る由など全くなかったが、この機種を語る上でまず話題に上がるのはCCDセンサー搭載機ということだろう。現在のデジカメはCMOSセンサーを搭載していて仕組みが違うのである。
詳しい説明は省くが、CCDには ①高電圧が必要で消費電力が大きい ②製造コストが高い ③スミアが発生する という欠点があり、対してCMOSは性能上昇や製造コストの低減によって実用レベルに達したため、後継機のD90から置き換えられたという経緯がある。
そんなわけでこの世代のフラグシップのD200、ミドルのD80、エントリーのD3000はニコン最後のCCD機と呼ばれている。
このCCDセンサー搭載機はいずれも発売から15年以上も経過した骨董品もいいところなのだが、現在のCMOSセンサー搭載機とは絵作りや発色が異なるといわれており、当時のユーザーや一部のコア層から再評価される兆しがあるという。
なにその面白そうな話は(笑)これはぜひ検証しないと!
このカメラで撮った写真
本当かなぁ。プラシーボじゃないの?と思いつつ、無事だった2007年~2009年くらいの写真をいくつか上げてみた。今は変わってしまった景色もちらほらあり、時代を感じる写真も多くて趣深い。
レンズは、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6Gで、D80のキットレンズとして付いてきた高倍率ズームなので画質は正直あまりよくない。でも楽しかったのでそんなことは全く気にならず、ひたすらシャッターを切っていた。
当時はまだやる気があったのでちゃんと三脚で撮っていた。というのも、この頃のデジカメはまだ高感度が弱く、ISO800で既に盛大にノイズが乗るためISO100縛りとなる。夜景スナップなど到底無理で、必然的に三脚を使わざるを得ないのだ。
キャットストリート
いわゆる裏原宿と呼ばれるエリアで、いずれも三脚で撮った写真になる。
この年代のメンズファッションはエイプ、ナイン、ネイバーフッド、ソフなどの「裏原系」に代わって、アタッチメント、ラウンジリザード、ファクトタム、ラッドミュージシャンなどの「ドメブラ系」が流行していた頃。雑誌だとSMARTに代わってメンズノンノが覇権という時代。
まだユニクロが野暮ったかったのと、各セレクトショップの勢いがあったので、みんな服に結構な額をつぎ込んでいた。例によってblueも毎週のように通っていた。買えなかったけどね。
表参道の歩道橋より手持ち撮影。さすが15年以上前の写真だけあって車に時代を感じる。多くの車はLEDじゃなくてキセノンランプだった。
代官山
代官山駅出口を出て右(渋谷方面)に少し行ったところで、右手には有名なレプリカジーンズ屋があった。渋谷駅の地下化工事の完了に伴いこの踏切も今ではなくなった。
ハリウッドランチマーケット。服好きならおそらく知らない人はいない老舗で、このブログで何回か写っている大桟橋の「ブルーブルーヨコハマ」の本店。
横浜の大桟橋にあるこのお店のことね。
ヨコハマ
唐沢公園
沢渡公園より。みなとみらい方面を一望できる穴場スポット的な公園で、この写真はたぶん始めて撮った夜景写真かもしれない。現在よりもビルの数が少ない。
港の見える丘公園
ここは定番スポットで、みなとみらい線元町・中華街駅より歩いていける。新山下町(ベイブリッジ方面)は一時期カジノ誘致(IR構想)の話があったが、市長が変わって立ち消えになったようだ。
横浜ランドマークタワー
この間紹介した全館点灯イベントの真逆で、全館消灯というある意味でレアな写真。明かりが全てついていないビルってなかなか異質感があって、ちょっとDQ5のレヌール城的な怖さがある。
きっと電気設備の年次点検をやっていると思われるが、これだけ大きい建物なんて物凄い大変そう。
旧象の鼻地区(現象の鼻パーク)
2007年当時の象の鼻地区(大桟橋)で、まだ再開発される前の写真。現在は象の鼻パークとして夜でも安心して歩ける公園になっているが、以前はテレビドラマで悪い人が怪しい取引とかしてそうな雰囲気で「昔のヨコハマ」を感じさせる場所だった。
これは当時乗っていたバイクで、カワサキのZRX-II。ゼファー400の水冷版といった感じのバイクで、車高が高めでカッコイイ。何年か乗っていたある日、自宅の駐輪場から忽然と姿を消してしまった。
大さん橋入口交差点。多重露出で撮影してみたが、レンズのブリージング(フォーカスが前後すると画角が変わってしまう)によりボケの位置がずれてしまった。
しかし画面として面白かったため、これをきっかけにブラックミストなどのソフト系フィルターをよく使うようになった。
おまけ
何を撮っても楽しかったお年頃。
まとめ
今こうして見返してみると、彩度やコントラストがはっきり出ていると感じる。ダイナミックレンジが狭いので白飛びや黒潰れは多いが、色乗りがこってり鮮やかでパンチのある絵が撮れる。原色CCDセンサーと言われる所以か。
カメラはメーカーロゴの色が得意というジンクスがあるが(ニコン=黄 キヤノン=赤 ペンタックス=緑みたいなやつ)、このカメラは黄色系の発色が特に良い。その一方で人肌を苦手としていて、ポートレート写真などでは敬遠されていたこともあったようだ。
blueはCCDセンサーなど知らず、リアルタイムは普通にバシバシ撮りまくっていたのだが、次のカメラ(D800)に乗り換えた時のわずかな違和感や、一抹の物足りなさ?はもしかしたらこれだったのかもしれない。夜景ばかりになってしまったのでもう少し作例を載せたい。後半に続く。
リンク2
他のオールドデジカメ関連の記事はコチラから。上記のD80はミラーアップ不具合から一度手放してしまったが、結局後になってD200、S5 Proと買い戻している。その記事は以下により。
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