カントリーブーツまさかの5足目。いったいどこまで行ってしまうのか?
どんなモデル?
イギリス・ノーザンプトンに工房を構える老舗のシューメーカー、トリッカーズ謹製のカントリーブーツ。このモデルもやはりモールトン(Malton)という。ストウ(Stow)ではない(この説明何回目だろう‥‥)
今回は原点回帰?ということでブラックのモデルとなる。同じくブラックのコマンドソールをあつらえられた実用本位の一足。もう買うまいと思っていたのだが、極美品がお値打ち価格(2.3k)で出品されていたため欲望に負けて保護してしまった一足。
オマエこんなのばっかりじゃないか(反省)
ディティール
全体像





またトリッカーズのカントリーブーツかよ 一体何足持ってんだよwwという感じだが、状態のよさと掘り出し物価格に惹かれて購入してしまった一足。色が変わるとまたイメージが変わる。
見ての通りシュークリームが一度も塗られていない新品同様のコンディション。汎用性の高いブラックでしかも実用性の高いコマンドソール。これはガシガシ履きたくなる。




これまで何足も買って今更ブラックという感じもあるのだが、個人的にはブラックのシューズは普通にプレーントゥやストレートチップのフォーマルシューズやワークブーツのイメージが強い。カントリーブーツはやはりエイコンやマロンだろう。
ブラックは紳士靴としてはもっとも基本的でありふれたカラーになるのだが、カントリーブーツになると一周回って新鮮な印象すらあるので不思議。
フルブローグ


この個体についてはコマンドソールが付いていた。筆者手持ちのネイビーと同じで、耐久性が高くヘビーユースに適した仕様といえる。雨にも強いので外をよく歩く人はこれが理想。ダイナイトと違ってヒールの音が静かなのも特徴で実用性が高い。
このデザインだとグレインレザー(シボ革)も似合いそうだ。
ソール


欠点としては、トレッド(溝)アスファルトの小石が挟まりやすいことか。定期的にかきだす必要がある。あと反りが強めで履き始めの足の甲が痛くなりやすいのも欠点だろうか。
デザイン的にはイギリスンなイメージに反してちょっとちぐはぐな感じもする。アッパーが上品なのにソールがごつすぎるなのでミスマッチ感が‥‥。ワークブーツ向けだろうか。
あ、でもカントリーブーツはアウトドアユースの靴だから機能的には噛み合っているのか。実際この靴は馴染むとワークブーツと紳士靴の良いとこ取りみたいな履き心地になるのでやみつきになってしまう。
その他



この個体は茶ロゴで、サイズ8のフィッティング5、製造番号は887029と80万番台のようだ。おそらくは90年代~00年代くらいに製造されたものだろう。
作られてから少なくとも四半世紀経過しているものと思われるが、ポリウレタンなどの経年劣化する素材を使っていない昔ながらの製法だからこそ可能な芸当といえる。もっともそれなりに古い靴ではあるので大事に履きたい。
履き心地(痛い)
この個体については修業が必要になるようだ。つまり痛い。同時期のロットで、サイズ、フィッティング、ソールが全く同じネイビーもこうだった。これはほぼ新品に近いコンディションだったのでネイビーよりも痛かった。当たりによっては痺れを感じる程だ。
筆者の場合、左足の甲部分が干渉してしまい歩くと痛くなってしまう。シューレースを緩めに履くとか、座っているときはレースをほどくとか、どうしても痛いなら靴下を二重にする、テーピングを巻くなどの工夫が必要になりそうだ。シューキーパーも使おう。
ただし先に履いたネイビーはガシ履きした結果中物が沈んで痛くなくなった。現在では走ってもまったく問題ない。おそらくこの個体も修行をすればちゃんと馴染んでくると思われる。トリッカーズを信じろ!
入手方法
ブラックについてはレギュラー品になるので、基本的にはいつでも入手は可能。流行に左右されずいつでも入手できるのは嬉しい。
定番中の定番だけあって中古市場の玉数も豊富で、探せば状態のいい個体も見つかるため中古屋やオークション、フリマアプリで粘ってみるのもいい。意外とダイナイトやコマンドといったゴム製ソールのモデルもよく見かける。
メンテナンス
筆者はあまり靴クリームにこだわりはない。何なら父親が使い残したホーキンスとかリーガルの靴墨を結構な間仕事靴に使っていたくらいだ。
ただ人に勧めるとなるとブーツブラック、サフィール、モゥブレイとかになるのかな。ブーツブラックは油分や顔料が薄いかなという感じはする。サフィールは反対にコッテリめ。モゥブレイはその中間という印象がある。
そんなわけでこの靴はサフィールのブラックがいいかな。普段はオイルドレザーのワークブーツはモゥブレイで塗っていて、トリッカーズなどカーフレザーはサフィールという感じに塗っている。なんとなく。
せっかくいい靴なのでちょっとイイのを使って見たい人は、サフィールクレム1925がいい。ビーズワックスの2倍以上するが、迷ったら間違えのない代物だ。興味本位でネイビーのモールトンで試しているが、色合い・保湿力・伸び・香り いずれも申し分のない。
またこの個体は新品同様なのだが、艶の出ていない革本来の風合いをもう少し楽しみたい、でもケアはしたいという人はブーツオイルを塗っておく方法もある。
これは蜜蝋(ワックス)が入っていないので革の表情を変えないまま油分を補給できる。液状のためミンクオイルよりも塗りやすく、かつ革が柔らかくなりにくい。
まとめ
安定のトリッカーズという印象で履き心地は他の個体と似ている。特に同じコマンドソールのネイビーの個体とほぼ同じで、足の甲が痛むのも同じだ。修行さえ乗り越えれば極上の履き心地と最高の実用性が手に入る。今は辛抱の時だ。



ネイビーとの比較。
似た色合いだが雰囲気は微妙に異なる。そしてこの個体はほぼ新品同様品で、シュークリームを一度飲むっていないのでまだ艶が出ていない。雰囲気が違うのはそれもある。
筆者はオフィスカジュアルにかまけて仕事用に履いているが、ブラックとネイビーは用途が違うので使い分けできて便利だ。あと一足あればブーツのみでローテーションできてしまう。
これが2.3万円でゲットできてしまったのは行幸だろう。ブーツだらけ、それもトリッカーズのカントリーばかり増えてしまうのはご愛敬。靴棚が段々マ〇ダ地獄みたいになってきた‥‥。トリッッカーズ地獄(天国)





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