【まとめ】ペンタックス Kマウントカメラ 長所・短所・オススメ機種

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ペンタックス教信者がペンタックスの素晴らしさを必死に布教する記事。崇めよ…称えよ…。

ペンタックスKマウント概要

ペンタックスKマウントは1975年から使われているマウント規格で、ニコンFマウント同様フィルム機時代から引き続き現在まで使われている規格になる。

その前身はユニバーサルマウントであるM42マウントで、これはバヨネット式ではなくねじ込み式だった。スーパータクマーなどのオールドレンズが有名で、Kマウントとの直接の互換性はないが純正やサードパーティからマウントアダプターが出ており、これを用いて使用することができる。

デジカメ時代

ペンタックスのデジカメはMZ-S(2001年)から本格的に始まる。フラッグシップ機でいえばK-7、K-5、K-3、K-1などのシリーズを展開し、一貫して小型ボディとフィールドカメラとしての使用感にこだわって作られている。

2024年現在はシェアの問題でかなり厳しくなってきているが、K-1MarkII、K-3MarkIIIを主力機として現在も新品購入が可能。一眼レフカメラでありながらミラーレス機と遜色のない性能を発揮し、リミテッドレンズの存在もあり独自の立ち位置を築いている。

長所

・価格がリーズナブル
・作りが良く頑丈
・シルバーエディション
・リミテッドレンズの存在

ペンタックスのカメラは一眼レフ時代のニコンと傾向が似ていて、古き良き作りの良さを備えた硬派路線のカメラとなる。良心的な価格設定でありながら、信頼性や頑丈さはニコン並で風景撮影や星景撮影のカメラとして定評がある。

ユーザビリティも練られており、グリップ形状やボタンの位置などは快適性が高い。ペンタックスで特にいい点は、RAWを撮影後に生成できること。カメラのバッファには最後に撮影した画像が残っているので、基本jpgで撮りつつ、気に入った写真はRAWの保存ができるため撮影効率がいい。

趣味性の高さ

その一方で趣味性に振られたカメラでもありレンズの評価が高い。まずはリミテッドレンズの存在。特にFA31mm F1.8、FA77mm F1.8の二本は評判が高く、これがあるからペンタックスを使うという人が後を絶たない。画質最優先ならスターレンズがあり、こちらもファンが多い。

またシルバーモデルが度々出ており好きな人にはこれも魅力的。非レトロデザインかつマグネシウムボディでシルバーやってるのはおそらくここだけ。昔K-xやK-rの時代にはカラーシミュレーションなんてのもやっていた。セキセイインコカラーのK-rとかたまに見かける。

リミテッドレンズの魔力

ペンタックス名物といえばやはりリミテッドレンズだろう。このレンズは質感の良いアルミ鏡胴を採用したコンパクトな単焦点レンズのシリーズで、フィルム機用のFAリミテッド、APS-C機用のDAリミテッド、フルサイズ機用のDFAリミテッドで構成される。

完璧な描写を求めないのがウリで、実写検証を通して描写を追求するアプローチが取られているため、甘さを残しながらも心地よい写りが楽しめる。

特にFAリミテッドのボケと、DAリミテッドのコンパクトさは一線を画するものがあり、スナップ撮影では抜群の使い勝手を発揮する。小さくて質感が良いのでコレクション要素もあり、つい手が伸びてしまう魅力がある。


短所

できない子ほど可愛いのはあると思います!!!

・黒死病の存在
・オートフォーカスが弱い
・レンズの選択肢が少なく、ラインナップに穴がある
・今後のブランド継続がかなり微妙

そんなペンタックスのカメラだが、客観的目線で見ると正直結構厳しいものがある。正直申し上げると人に勧めづらいまである。黒死病とはまた物騒だが、絞り制御の金具が磁気を帯びて正常に撮影できなくなる症状で、主にエントリー機で発生するらしい。ただ筆者blueは見たことがない。


挙げられる短所としてはまずオートフォーカスが弱い点。夜間はAFが盛大に迷子になる。これは最新機のK-3MarkIIIで大分マシになったがまだ健在で少々コツがいる。カメラ自体の高感度耐性は良好だが、ピン合わせで苦労するので暗所は他のカメラに任せるのもあり。

レンズのラインナップが少ないのも短所で広角系の選択肢が限られクセがある。カメラ自体もフルサイズ機のK-1markII(2018)とAPS-C機のK-3markIII(2021)が到達点となりそうだ。そんなわけで色々な意味でファンの愛が試される展開が続いている。がんばれペンタックス。

こんな人にオススメ

そんなわけで、基本的にはおすすめできないペンタックスのおすすめポイントは以下の通り。

・風景撮影や星景撮影をやる人
・一眼レフカメラにこだわりのある人
・リミテッドレンズに興味のある人
・銀色のカメラが好きな人
・他にメーカーのカメラを持っている人
・もう買っちゃってる人

おい最後www それは理由じゃない!結果だ!!

サブカメラとしてオススメ

ペンタックスはどうしても苦手分野があるため趣味カメラという位置付けになる。このため他にメインのマウントがある人が、散歩やスナップなどで大らかに使うといい感じに楽しめる。シルバーモデルフェチにも刺さるものがあるだろう。

ライバルとしては富士フイルムになるのかな。シルバーモデルもあるのでその意味でもキャラやポジションがかぶる。しかも向こうはTTArtisanやViltroxなどの中華レンズメーカーがいて、シルバーのレンズを出してくるので、レンズレパートリーとしては分が悪い。

ただしそれぞれの画角での最強装備はなんだかんだ言って揃うのでそこは心配ない。フルサイズならシグマArt35mm F1,4、DFA50mm F1.4、APS-C機ならシグマArt18-35mm F1.8があればとりあえず画質で困ることはないだろう。助っ人外国人だらけの駅伝チームみたいになっているが。

アウトドア用途もオススメ

ペンタックスはAFやレンズロードマップ、動画機能などに難があるものの、カメラやレンズそのものは高品質で、しかもニコン並に頑丈なので風景撮影などではその持ち味を存分に発揮できる。

中でもK-3 MarkIIIはAPS-C機としては高性能で高感度撮影にも強い。APS-C機ゆえにシステム自体を小型化できるので、ヤマノボラーなど屋外で使う機会が多い人はオススメできる。

リアルレゾリューションアストロトレーサーというユニークかつ唯一無二な機能もある。最新機種に最強レンズ付けて物理で殴った方が早いのは内緒

オススメ機種

APS-C機

ペンタックスはAPS-C機が主力になるがK-3 MarkIIIKPの二択。一応最新機にKFもあるが。

PENTAX K-3 MarkIII(2021年)

K-3IIIはペンタックスの到達点ともいえるモデルで、総合力が一番高い。AFが他の機種よりも大幅に改善し(※ペンタ機基準です)、ユーザーインターフェイスも一新、外装もK-3、K-3IIからリニューアルし事実上フルモデルチェンジといっていいカメラになる。

高感度耐性も高く、ボディ内手振れ補正を備え、ユーザビリティも練られているため静止画撮影機としてはかなり使いやすい。一方で連写バッファが弱い、今時固定液晶モニタ、動画は向かないなど、今風の装備や機能がないため古臭い印象は否めない。

このカメラは欠点も確かにあるが非常に魂のこもったカメラで、まさにペンタックスの精神が形になったようなカメラだ。撮影フィーリングが良く撮っていて楽しいカメラである一方で、モノとしての確かな品格と質感を備えた、愛でたくなるカメラともいえる。

PENTAX KP(2017年)

KPはK-3の弟分といったところで、エントリー機サイズでありながら高感度耐性と機能性を詰め込んだモデル。2017年発売とそこそこ新しく最大ISO819200という高感度耐性が強み。実際そこまで使うことはないが、ISO3200程度ならば安定して撮れる。

K-3IIIにはないチルトアングル液晶を搭載していることもポイント。またデザインも秀逸で、コンパクトかつオリジナリティのある形をしている。過去のエントリー機K-Rをほぼマグネシウムボディに置き換えたようなカメラで、なかなか可愛らしい形をしている。

フルサイズ機

フルサイズ機はK-1K-1 MarkIIだが、これはどちらでもよい。

K-1(K-1 MarkII)(2016年・2018年)

K-1満を持して登場したペンタックス初のフルサイズモデルとなる。有効画素数は3677万画素とニコンD800と同じで、使用しているイメージセンサーが同じという噂がある(ただしチューニングは異なると思われる)。またK-1のシルバーモデルは限定品なのでプレミアで少し高い。

K-1 MarkIIはK-1のマイナーチェンジモデルで、アクセラレータユニットを積んで高感度撮影域でのノイズリダクションが強化された機種になるが、評価は賛否両論あるようだ。海外フォーラムで酷評されたが、普通に考えれば高感度耐性は退化はしないはずなので。

どちらかというとロマン枠で、FAリミテッドレンズ、スターレンズをフルスペックで使いたい人向けの機種になる。またGPSユニットを内蔵しているため、アストロトレーサータイプ1、タイプ2を単体で使用できるメリットがあり、天体撮影ではその実力を大いに発揮できる。

変わり種

K-3 MarkIII Monochrome(2023年)

変わり種だとK-3 MarkIII Monochromeというものがある。これはモノクロ専用に魔改造されたK-3IIIで、あまりにもニッチなアイテム過ぎて筆者にはわからない。……が評判は悪くないようだ。信者補正も入っているのかもしれないが。

他には非正規品になるが、天体撮影専用に魔改造されたK-3IIIやK-1はヤフオクメルカリなどで見かける。これは天体撮影用にフィルターを換装した改造品で、赤色星雲が撮れるらしい。その代償として赤被りしてしまう(色温度調整である程度緩和は可能)

まとめ

ここまで書いてなんだが、ペンタックスはやっぱり勧めづらい。明確な欠点があり、シェアも開発リソースも限られているからだ。正直言うといつブランドがなくなってもおかしくなく、 信者のお布施 ファンの購買力によって支えられている面は正直ある。

ただしな堅牢な本体、唯一無二のカメラデザイン、シルバーモデルの魅力、リミテッドレンズの魔力……と カルト コアな魅力があるのも確かで、欠点を許せる人、または複数マウント持ちでも構わない人はおすすめだ。


ただそのポジションも結局は富士フイルムXマウントと競合になるのだが……。フジが軟派なシルバーならペンタは硬派なシルバーという感じでキャラクターは似て非なるものがあり、どっちも魅力的だから困る。

筆者のようなシルバーモデル中毒になるとうっかりKマウントXマウントを両方買う羽目になってしまう。ただニコン、ペンタ、フジの三台持ちはネットを見ると意外といるようで、筆者は後悔していない。そんなカメラ。

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