横浜駅から降りて散歩がてらお花見を楽しむの巻(その2)
■前回記事はコチラ(こちらの続きとなります)
アクセス

横浜市営地下鉄線 高島町駅徒歩10分程。このルートだと石崎川からハシゴして訪れることができるため非常に便利。JR線 桜木町駅・みなとみらい線 みなとみらい駅から歩いて訪れることもできる。
撮影機材


前回に引き続きニコンD200+AF-Nikkor 20-35mm F2.8という旧式装備。カメラは2005年発売、レンズに至っては1993年発売とかなり古い組み合わせだが、昼間なら全然いける。
D200はAPS-C機なので換算焦点距離は30-52.5mmとなかなか撮影しやすい画角になる。
掃部山公園



掃部山公園はいくつかの入口があるが、今回は石崎川とハシゴして来ているので北側から訪れると近い。高島町方面から新横浜通りを道なりに歩き、雪見橋を右折して岩亀横丁に入り、二本目の脇道を左に曲がるとこの入り口が見えてくる。







この公園の面積自体はあまり広くないが、スケール感はなかなかのもので背の高いソメイヨシノが咲き誇っている。遊び場の横には1本ヤマザクラも生えている。
色が少し黄色っぽい感じがするがこれがD200の絵だ。5000kで撮っているが現行機種よりも少し暖かい色身になる。特に緑や黄色、白などはわかりやすく、生き生きとした色合いになる。代わりに人も黄色くなってしまうのでポートレートは向かないと評された。

この公園はやや高台にあるのだが、左手にはランドマークタワーや横浜銀行本店などみなとみらい地区の超高層ビルが見える。ここまで来ると桜木町も近い。
なおこの公園は一昨年前も訪れており、その時とはまた様相が異なっている。
掃部山の由来

先ほどの場所から階段を上ると、彦根藩主にして幕府大老・井伊直弼の銅像がある広場に出る。このあたりはブルーシートを広げても良いエリアで、花見客でにぎわっていることが多い。オフィス街から近いこともあり、平日の会社帰りに一杯やる人たちもいるようだ。


掃部山の由来は、この井伊直弼の官位である掃部頭(かもんのかみ)にちなんでいる。旧彦根藩の士族がこの場所を買い上げて井伊家の所有とし、この地に銅像を建ててこう呼ばれるようになった。
なおこの人は安政の大獄のイメージが強いが、実は居合の達人としても知られていて、自身の流派を立ち上げたほどの腕前という。桜田門外の変で斃れるが、正攻法ではとても倒せないため銃撃するしかなかったそう。
なんだかファイアーエムブレムのソードマスターみたいな話である。まともにやりあうと危険すぎるので間接攻撃で倒すしかなかったという、侍としては物凄くカッコイイエピソードを持っていたりする。
シダレザクラ

この掃部山公園の一帯は、神奈川音楽堂、横浜能楽堂、県立図書館、青少年会館などの文教施設が立ち並ぶが、県立音楽堂の一角にシダレザクラが生えている。横浜ではあまり見ないので珍しい。まあ山下公園にあるんだけど。






シダレザクラは独特の線の細さと透明感が特徴で、キレイ系の印象がある桜だ。大人っぽい雰囲気があるが、その花言葉は「円熟した美人」「淡泊」「ごまかし」である。控えめに言ってひどい笑
枝垂桜は風で枝がゆらぐのと、線が細いので散っても一見分かりにくいかったりするのだが、そうした印象からついた言葉なのかもしれない。花言葉は結構辛口な評価だったり、神話などからダークなイメージを持ってくる花もままあるので、調べてみると面白い。
紅葉坂




公園を出て紅葉坂を下るとヤマザクラの生えている一角があった。紅葉橋の近くだ。ここはヤマザクラが群生していて非常に見栄えがする。ソメイヨシノに見飽きたらここに来るとよい。
なんでここだけへこんでいるのかは、1枚目の写真右下の案内板に書かれている。なんでも高級マンションが立った際にバーターとしてこのスペースは残すことにしたらしい。ありがたいありがたい。

筆者は桜の中では山桜が一番好きだ。平安時代の初期ごろまでは「花」といえば梅だったのだが、中期からは桜を表すようになったそうで、その桜とは山桜のことなのだ。ソメイヨシノは江戸時代末期の改良品種なので大分歴史が新しい。
山桜の細かい種類はわからないがカラーバリエーションが割と豊富で、赤みの強いものからほとんど白に近いものまである。筆者は山桜のさっぱりしたところが好きで、飽きないところいい。チョコレート好きは最終的にビターチョコレートにたどり着くのと似ているかもしれない。
まとめ
そんなわけで横浜駅から桜木町駅まで歩いて、お花見スポットを2カ所ハシゴしてみたのだが、また意外と満足感があった。距離にしても2.5km程度なのでウォーキングにも丁度良い。
そのままみなとみらいや桜木町に流れるもよし、野毛で飲んだくれるのも良しで抜群のロケーションなのはいい。それでいて目黒川の様に極端に混むこともないので休日はもちろん、平日もちょっと立ち寄るってみるのもいいかもしれない。
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